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珈琲と私〜9〜
こんにちは、マスター吉良です。
「珈琲と私」第九回です。
京都で初めての店長の経験をさせていただき、突っ走った2年間。
本当にいろいろな経験をさせて貰い、
私にとって忘れられない土地になりました。
そして名古屋へ戻る日がやってきました。
戻った店は、初めて配属になったお店「UCCカフェプラザ メルサ店」
ここで店長として戻ることになりました。
私がいたときからまだ続けてくれているスタッフもいて、なんとも嬉しい凱旋となりました。
しかしお店は大変な状況になっていました。
JR名古屋駅の中央出口ができ、人の流れが変わり、
更に高島屋ができたことにより人の流れが完全に変わってしまいました。
新入社員として配属になた時の面影はまったくなく、この店舗の立て直しが
私に課せられた使命でした。
メニュー、原価の見直しから、オペレーション色々なことに取り組みましたが中々好転することができず、日々苦戦していまいした。
そのとき一人の店長と出会い、ある教えをいただきました。
今でもお付き合いをさせていただいているN川店長の言葉は
私の店長像をそれこそ180度変えてしまうものでした。
「店長の仕事は、自分の仕事をなくすこと」
それまで、店長とは皆の先頭に立って引っ張っていくものだと考えていた
私には衝撃的で、初めは中々受け入れられないものでした。
しかし、N店長の仕事を見ていると、店長がいないときでも店はスムーズに
回り、トラブルが起こったときでも皆がすぐに対処しているのです。
N店長はいわゆるマニュアルだけでなく、トラブルが起こった時の対処法、
どこに何があるといった、店で起こる全てと言っていいほどのトラブルシューティングをスタッフに落とし込んでいたのです。
そしてもう一つ教えてもらったのが、
「店長はワーカーとしてではなく、お店の経営者として立ち振る舞わなければならない」
お店に立つのも大事だが、その時間に売上を上げる手法、施策を考え準備することが大事ということを学びました。
この店長との出会いは大きく、今の私の大きな柱となっています。
独立した今、この時の言葉が本当に生きてますし、支えてくれてます。
私が人よりラッキーだなと思うことは「人運」が良いことです。
友人、先輩、後輩本当に多くの人に助けて貰い、アドバイスを頂きました。
私のようなヘンコで我の強い人間を見捨てることもなく、
根気よく色々なことを伝えてくれたことに本当に感謝しかありません。
この時の感謝を次の世代に伝えていくことがこれからの私の使命だと
肝に銘じています。
ちょっと今回は硬い話でしたね。
また明日。
Coffee is Power !!
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