見出し画像

Altcoin Spaghetti - TradingViewインジケーター

Altcoin SpaghettiというTradingViewインジケーターを作成しました。
同一チャート上に複数の銘柄のアルトコインを描画し、日次・週次・月次での価格(OI)騰落率やボラティリティを可視化するインジケーターになります。



インジケーターの用途

デフォルトは時価総額上位のアルトコインを登録してあります。
基本的にはSYMBOL SETTINGSに銘柄を最大20個まで登録し、騰落率あるいはボラティリティを監視していくような使い方になります。

それとは別にL1、L2、DeFiなどのカテゴリに切り替えることで、予め登録されたカテゴリ内の銘柄を呼び出すこともできます。
こちらもカテゴリ内の銘柄をユーザー側で自由に編集できるようにしたかったのですが無理でした。


上図のようにボラティリティチャートに切り替えることもできます。
よく動いている銘柄を見つけ出すことは、収益(損失)機会に直結するかと思われます。

ここまでの説明でお分かりかと思いますが、海外でSpaghetti Chartと呼ばれるこのインジケーターでは、価格やOIが急騰しているものやボラティリティの高いものを炙り出し、トレードに適した銘柄を見つけるスクリーニングツールのような使い方を想定しています。



画面の説明

①テーブル

登録した銘柄の騰落率(ROC)、相関係数(CC)、ボラティリティ(ATRP)を一覧表示するテーブルです。
設定で非表示にしたり、表示件数を上位&下位 x件に絞り込むこともできます。
騰落率またはボラティリティ上位のものから順番にリアルタイムにソートして表示します。

ROC(Rate of Change)
指定した基準点からの価格(OI)騰落率。

CC(Correlation Coefficient)
S0に登録した銘柄(デフォルトではBTC)と各銘柄の相関係数。
+1に近いほど順相関、-1に近いほど逆相関。

ATRP(Average True Range Percent)
指定した期間に価格(OI)が時間足基準で平均何%上下しているか。

Avg.
価格(OI)のROCとATRPそれぞれの平均値。
S0に登録した銘柄は、平均値の計算に含まれない。


②メインチャート

ROCまたはATRPをプロットしたスパゲッティチャートです。
ゴチャゴチャしてますので、特定の銘柄を注視したい場合は設定画面でラインの太さを変更したり不要な銘柄を非表示にしたりしてください。


③シンボルラベル

各銘柄の現在値の横にシンボルラベルを表示しています。
設定で左右の表示位置を調整することができます。



設定画面の説明

①Chart Type
チャートにプロットする指標の設定。
デフォルトは「ROC」。
「ROC」は騰落率、「ATRP」はボラティリティを可視化する。

②Category
チャートに表示するカテゴリーの設定。
デフォルトの指定なしの場合、SYMBOL SETTINGSに登録してある最大20銘柄を表示する。

カテゴリーの分類基準はCoinGeckoのカテゴリをベースとし、Binanceに無期限先物のある(TradingViewでOIを取得できる)銘柄を対象としています。
カテゴリー内の銘柄はPineScript仕様上の問題と設定ウィンドウがとんでもない長さになることを避けるため、ソースコード内に直接記述してあります。
追加してほしいカテゴリや新規上場・上場廃止した銘柄があった際には連絡していただければカテゴリリストを更新します。

③ROC Period
ROCを計算する期間設定。
デフォルトは「週」で、毎週月曜日午前9時(UTC0時)にリセットされる。
「日」は毎日午前9時、「月」は毎月1日午前9時にリセット。

④Label Shift
シンボルラベルを表示する位置。
ラベルが表示されてない時は、これをいじってやると表示される。

⑤Correlation Coefficient Length
S0登録銘柄と各銘柄の相関係数を計算する期間。
表示してる時間足基準で計算するため、例えば30分足でLengthが48の場合、30×48=1440分・・・直近24時間の相関係数となる。

⑥ATR Length
ATRPを計算する期間設定。
こちらも表示している時間足基準なので、30分足でLengthが16の場合、30×16=480分・・・直近8時間の30分足の平均的な上下の価格(OI)変動幅を計算する。

⑦Switch Open Interest
銘柄をOI表示に切り替える。
登録してある銘柄にOIデータがない場合はエラーとなる。


⑧Table Settings - Table ON/OFF
テーブルの表示/非表示を切り替える。

⑨Table Settings - Table Name
テーブル名を設定する。
カテゴリーを選択している場合、カテゴリー名の表示が優先される。

⑩Table Settings - Display Limit
テーブルの表示件数を制限する。
上位&下位何件まで表示するかを設定。
デフォルトは3件で、1~5までの数値から選択。

⑪Table Settings - Text Size
テーブルのテキストサイズの設定。

⑫Table Settings- Text Color
テーブルのテキスト色の設定。

⑬Table Settings - Background Color
テーブルの背景色の設定。

⑭Table Settings - Positive
テーブルのROCがプラス or 相関係数が+0.7以上 or ATRPがアラート設定値以上の時の表示色。

⑮Table Settings - Negative
テーブルのROCがマイナス or 相関係数が-0.7以下の時の表示色。


⑯Symbol Settings
最大20件の銘柄を登録可。
リセット時間は仮想通貨基準だが、仮想通貨以外の銘柄も登録可。

設定は左から順に

  • チェックボックス・・・銘柄の表示/非表示の切り替え

  • カラーボックス・・・チャート上にプロットされるライン色

  • 入力フォーム・・・ラインの太さ


⑰Color Settings - Reset Line
リセット基準時間に引く縦線の色。

⑱Alert Settings - ROC Alert +
アラートを登録した場合、任意の銘柄のROCが設定値を上回った場合にアラートを鳴らす。

⑲Alert Settings - ROC Alert -
アラートを登録した場合、任意の銘柄のROCが設定値を下回った場合にアラートを鳴らす。

⑳Alert Settings - ATRP Alert
アラートを登録した場合、任意の銘柄のATRPが設定値を上回った場合にアラートを鳴らす。



インジケーターをチャートに追加する方法

インジケーターへのリンク


チャートへの追加方法

インジケーターへのリンク先にある画面で「お気に入りインジケーターに追加」をクリックします。

インジケーターを追加するチャートを表示し、「インジケーター」 -> 「お気に入り」 -> 「Altcoin Spaghetti」の順にクリックします。

このインジケーターはメインチャート画面に追加されるため、元々チャートに表示されていたローソク足を表示したままだと画像のように表示が潰れてしまいます。

チャート左上の目のアイコンをクリックし、ローソク足を非表示にします。

これでインジケーターを追加することができました。

メインチャートにインジケーターを表示したくない場合は別のペインに移動してやります。

インジケーターの「・・・」 -> 「移動する」 -> 「下の新規ペインへ」の順にクリックします。

メインチャートから独立したインジケーターになりました。
メインチャートにAltcoin Spaghettiの価格を表示し、別のペインにOI を表示するという使い方もアリだと思います。



アラートの設定方法

価格変化率のアラートを全銘柄一括で設定する

アラートを個別に登録するのが面倒だったり、プランによってはアラートの登録数に限りがあるので、アラートを一括で設定できるようにしてあります。

アラート条件は予め設定画面で設定しておきます。
今回は任意のアルトコインが3%以上上昇した時にアラートを鳴らしてみます。

インジケーターの「・・・」 -> 「Altcoin Spaghettiにアラートを追加」の順にクリックします。

①アラート条件
今回は任意のアルトコインが~という条件なので、「Any Symbol ROC >= ROC Alert +」を選択します。

②メッセージ
自分の分かりやすいアラートメッセージを書き込んでください。

③作成
「作成」ボタンを押すと設定した条件でアラートが待機状態に入ります。

アラート条件が満たされるとアラートが通知されます。
アラートをメールで送ったりDiscordに通知することもできます。
そのあたりは自分で調べて下さい。

今回はXMRUSDTPERPが3%以上上昇したのでアラートが鳴りました。
このアラートではどんな銘柄が上昇したのかは判別できません。個別の銘柄を判別したい場合は、後述する個別アラートを設定するようにして下さい。


価格変化率のアラートを個別に設定する

個々の銘柄の価格変化率に対して細かくアラートをすることもできます。

今回はS0に登録されているBTCUSDTPERPにアラートを設定してみます。

①アラート条件
下落のアラートを設定するので「より小さい」を選択します。

②アラート対象
①を選ぶと②のセレクトボックスが出てくるので、条件を指定したい銘柄を指定します。今回は「S0」を選択。

③アラート値
入力した「-5.0」「より小さい」の場合、S0が-5.0%より小さいとアラートが鳴ります。

と、このようになります。


機能説明は以上になります。
アルトコインは流動性のないものが多いため、具体的な活用方法を解説する予定はありません。
各自自分にあった活用方法を見つけていただければ幸いです。


無料ですので導入サポートはありません。
導入方法や使用方法等に関するDMは送ってきていただいても対応致しかねますのでご了承ください。
不具合報告や機能改善・追加の要望等は随時受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?