本屋に行かないワケ

最近は本屋でよく本を買ってしまっているのですが。1行目からタイトルを覆す。
基本的には「行きたくないなあ」と思っています。
これだけ本を読んでて読む本は99%図書館で借りています。
「本が売れなくなった」「今に紙の本がなくなる」「だから出版業界が…云々」
まことにその通りでございますので、お金を出して本を読んでない私の気持ちは隠れキリシタンです。はい

なぜ本屋に行きたくないのか。
昔は本屋大好きでした。多くの人がそうであるようにたくさん本が並んでいるだけでテンションが上がり、何か買わなくちゃという使命感に駆られ、選びに選び抜いた本が面白くなかった!ドカーン!なんてことはよくある話で、それでも自分が時間をかけて選びお金を払って買った本に後悔はあれど満足はあったのです。何年後かに「実はこれ良い本じゃん」と気づくおまけも時々ありました。

今は…ああ、私「昔は良かった」話しようとしてる。嫌だなー

全国でチェーン展開している大型書店あるあるですが(遠回し表現しかけたけど言い切ったぞ)店の入り口に平台にドーン!「○○ ○○(作者名)新刊!」モールで飾られた万国旗のようなものがキラキラ〜、「はい!これ買っときゃ間違いないですよー。話題にも乗り遅れませんよー。この作家ならすぐ映画化かドラマ化されますよー。買いですよ!買い!」と懇切丁寧に教えてくれています。無言で。

遠目からも目立って見えるのでほぼ毎日書店前を通る私はそれを横目に見ながらあの人の新刊でたっぽいぞ、とうっすら心にメモはしています。私にはそこまでで充分な情報です。

なのにたまに気の迷いで店内に入ってしまうことがあります。
図書館で予約済みの本を見てしまってさあ大変。帯には「(有名作家)が絶賛!」ポップには「これ、ネタバレじゃん」ガッカリ。

はい。店内に入った私が悪いんです。

数年前、書店員さんという職業に脚光が当たりました。読んでおすすめの本にポップをつけたら売り上げが伸びた、平台に置いてかわいらしく飾り付けて工夫してます、カリスマ書店員さんにはゲラの段階で読んでもらって口コミで良さを伝えてもらってます。などなど

いいんです。そうしたことで本の売り上げが持ち直したならそれでいいんです。
(ただその書店員さんはバイトで給料のでない休憩時間や休日を返上してポップ書いたりさせてませんか?とは言いたいですが)

日本全国、画一的になってませんか?こうやれば間違いない売れると勝手なセオリーに則ってればいいと思ってませんか?

違う消費者もいるんですよー。マイノリティかもしれないんですけど覚えておいてくれればうれしいな。

本を買わない私が最近買いはじめたのは「再読する本」です。本のタイトルも出版社もわかっているので一直線でレジに持っていきます。

使っている本屋さんはそんなに気合いの入ってなさそうな押しつけがましくみえないでもニーズはなんとなく外してないそんな本屋さんです。

こんな語り口にしたくなかったのになっちゃいましたね。精進精進