第8回ヒストリアカップ備忘録　～GGはGood Gameじゃなくて じわれ★じばく の略～

　先日行われた第8回ヒストリアカップ、お疲れ様でした。
　例によってパーティと対戦の記録、感想などつらつら書き起こしておきます。
 

今回のパーティについて

 
　ケンタロスが強いのは「つのドリルが強いから」ではなく、「高いすばやさとこうげきから打点を出してくるのに受け出しを咎められるつのドリルまで持っているから」ではないか。じわれカビゴンが強いのは「じわれが強いから」ではなく、「カビゴンに対応してくる相手の動きをじわれで潰すことが出来うるから」ではないか。
　一撃技はあくまでそのポケモンの本来の性能に加えて選択肢の一つとしてあることに強みがあり、決して一撃技に頼る動きが強いわけではない。これまでの経験からそれに気づいた僕は今大会、
 
ゴリゴリに一撃技に頼り切る戦法でいくことにしました。
 
…なんで？馬鹿なの？
うるせー！！！やりたいからやるんだよ！！！
 
　とはいえ全くノープランというわけでもないわけで、詳しくは以下パーティ紹介。
 

55♀カビゴン

＠たべのこし
じわれ/じばく/みがわり/ねむる
 
　今回の主役。50カビゴンやぬるい特殊の前でみがわりを盾に、あるいは受け出しで出てきた瞬間のハガネールやムウマに対してじわれを連打するのが強いのではと思いついて育成。しかし、これにより技スペースを２枠圧迫し、本来の55カビゴンが持つ攻撃性能もしくは耐久性能のいずれかを大きく損なうことは避けられない…。ということで攻撃性能をばっさり捨てることに。攻撃しなくて良いならメロメロ対策で♀採用でも問題なし。サイクルを回しながらたべのこしとねむるでだらだら耐久し、隙を見てじわれをポンポン押していければいつか倒せるだろうという目論み。
　それであと1枠の技を何にするか。いかに一撃技が強かろうと所詮は命中30％の技。そう何体もポンポン倒せるわけもなく。最悪じわれを起点に飛んでいるポケモンの起点にもされかねない。じわれを振り回しながら展開する相手を崩す何か意表を突く技はないか…。
 
…爆ぜるか！
 
　55カビゴンのじばくという正気の沙汰とは思えない意表を突く一撃。実際に使ってみるとまあびっくりするほど警戒されない。そりゃそうか。しかし皆面白いぐらいにエースのどてっ腹を晒してくれるので、じわれで1匹仕留めたあとにおまけにじばくで1匹相打ち、もしくは最悪でも相手のエースと1：1交換に持ち込むという展開を結構な頻度で作り出せました。なによりじばくしたときの相手の「えぇ…」というドン引きした顔がやみつきに。ほぼ全試合で選出、少なくとも勝った試合では最低限以上の活躍はしてくれました。ネタ半分で考え始めたにしては、思った以上に上手く機能してくれたのでちょっと驚いています。強いていえばねむるはちょっと過剰だった感。素眠りで時間を稼ぐよりさっさとじばくして相手のプランを崩壊させる動きに移ることが多かったこと、また様子見で相手にみがわりなんかを使われてしまうと手も足も出なかったことなどがあり、申し訳程度に攻撃技を持たせておくべきだったかもと思いました。
 

55♂バンギラス

＠きせきのみ
いわなだれ/かみくだく/ばくれつパンチ/すなあらし
 
　バンギラスがいないとパーティが組めない奇病を患っているためいつもの相棒枠で採用。選出シートの中で「サンダー来るなよ…絶対来るなよ…ムウマも出来れば来るなよ…」という顔で威圧感を効かせるのが主な役割です。
 

50♂ナッシー

＠まひなおしのみ
めざめるパワー草/しびれごな/やどりぎのタネ/こうごうせい
 
　前回の第7.5回のときの突発イベント（？）アルセウスチャレンジに成功してエラーさんに景品として育成していただいたポケモン。カビゴンと組んで耐久戦をしながらじわれを撃つ隙を作り出すアシスト役として採用。めざめるパワー草はこちらがサイクルを回す邪魔になるまきびしパルシェンを咎めるためでしたが、ブロックにスターミーが異様に多く、よく刺さりました。抜群の便利さでほとんどの試合で活躍してくれました。
 

50♀ミルタンク

＠ひかりのこな
ころがる/まるくなる/かげぶんしん/ミルクのみ
 
　カビゴンが前述の通り荒らし役に徹しているのでフィニッシャー役として採用。またケンタロスのつのドリルに対応する手段がないので申し訳程度に回避祈りが出来る枠にもなるかなと。ガラガラやヘラクロスへの対策も兼ねたいところでしたがレベル差が付くと心許なくなるので気休め程度に。
 

50♂ムウマ

＠おうごんのみ
でんじほう/くろいまなざし/ほろびのうた/みちづれ
 
　めざめるパワー虫でナッシーが機能しなくなると格闘に蹂躙されかねないので保険も兼ねて採用。つのドリルの一貫（？）を申し訳程度に切る目的もあったのですが結局選出されているのであんまり意味があったかというと微妙だったかな。余談ですが7.5回終了時からずっと「さすがに♀粘ろう」と思って100時間以上孵化したのになぜか一向に出てくれず結局ずっと使っていた♂個体を採用という残念エピソードがあります。
 

50ｰサンダー

＠はっかのみ
10まんボルト/ドリルくちばし/ふきとばし/でんじは
 
　申し訳程度のふきとばし枠兼、格闘・草咎め役。こいつどんだけ格闘嫌いなんだよ…。回復ソースがないと受け回しに出せる回数が少なくなって使いづらいなーと思ったのででんじはをねむるに変更…しようと思ってたのですが、したつもりになっていて本番直前まで忘れていました…。技構成としては非めざ氷個体のため持たせていたドリルくちばしが偉く、少ない選出だったにもかかわらず堅実な活躍をしてくれました。
 

対戦雑記

 
　以下対戦の記録。例によってメモを取っているにもかかわらず試合が進むとヒートアップして後半の記述がぐちゃぐちゃになってたりしたのでなんか間違ってたらすみません。
 

・1戦目　tyokLさん

　
55ガラガラ/55バンギラス/50ナッシー/50スターミー/50カビゴン/50サンダース
→先発ナッシー、裏サンダース、カビゴンの選出
 
　こちらは先発カビゴン、裏ナッシー、ミルタンクの選出。ぱっと見バトンだな～という印象だがこちらでふきとばしのあるサンダーはサンダースやガラガラの前で大きく隙を見せるので上手く機能しないだろうと判断、バトン先のエースをじわれ・じばくで処理する方針に。
　こちらのカビゴンのみがわりを相手のサンダースの10万ボルトが壊せないのである程度余裕をもってじわれを振り回せる状態に。なんとかガラガラが仕事をし始める前にじわれで処理することに成功、これが非常に運が良かった。続くナッシーもあわよくばじわれでと思ったがさすがにそうは上手くいかずじばくで処理。残ったサンダースがナッシーに有効打がなく詰め切れた。かなりこちらに都合のいい展開にできてやりたいこともやりきった勝利だったので満足。
 
→勝利！
 

・2戦目　ケンタさん

55ケンタ/55カメックス/50カビゴン/50スターミー/50マルマイン/50ハッサム
→先発ハッサム、裏カビゴン、カメックスの選出
 
　こちらは先発カビゴン、裏ナッシー、ミルタンクの選出。またバトンか～と思いつつもやはりサンダーが動かしづらいメンツだったので特にハッサムの処理に困る。結局は同じようにじわれ・じばくで処理する方針に。
　ハッサムからつないだバトンは相手のカビゴンへ、途中バトン先にA上昇が引き継がれているのを忘れてナッシーを無駄に失い、こちらのカビゴンのじばくで相打ちに持ち込むほかない状態に。相手のエースを無傷で残す形になり相当分が悪くなったが、ラス１こちらのミルタンクが分身でカメックスのじわれを避けまくり、そのままころがるを通し切って勝利。一撃技はこちらが振り回すと当たらずイライラ、相手に使われると当たりそうでヒヤヒヤといずれにしても健康には良くないですなぁ。
 
→勝利！
 

・3戦目　カツノリさん

55サンダー/55カイリキー/50カビゴン/50スターミー/50ハガネール/50ムウマ
→先発スターミー、裏ハガネール、カイリキーの選出
 
　こちらは先発カビゴン、裏ムウマ、ナッシーの選出。こちらのカビゴンが相手のサンダーにほぼ無力なので、こちらのパーティのバンギラスがにらみを利かせてサンダーは来ないと信じ割り切った選出。
　じわれの仮想敵であるハガネールが出てきたものの上手く試行回数を稼げず、また当てられない展開が続く。カビゴンの前にカイリキーを合わせられ、クロスチョップ素当たりであれば耐えられるとわかっていたのでじばくで相打ちに持ち込もうと画策したがあえなく急所でドボン。あとはカイリキーのめざ虫でナッシーを、ハガネールでムウマを封じられて敗北。後でカイリキーはピントレンズ持ちだったとは聞いたが、さすがにクロスチョップという技に対してあまり分のいい賭けではなかった。素直にムウマで対処すればいいものを、見えている決して太くない勝ち筋に飛びついてしまった。
 
→敗北…
 

・4戦目　文字さん

55スターミー/55ヘラクロス/50カビゴン/50スイクン/50ゲンガー/50ゴローニャ
→先発カビゴン、裏ゴローニャ、ヘラクロスの選出
 
　こちらは先発カビゴン、裏サンダー、ナッシーの選出。やっと想定していた先発のカビゴン対面、思惑通りみがわりを盾にじわれを振り回すところまではできたが、肝心の命中が機嫌悪くやや処理に手間取る。なんとかカビゴンを処理し、後はヘラクロスにサンダーのドリルくちばし、ゴローニャにナッシーのめざめるパワー草が刺さっていたおかげでなんとか乗り切れた。自分の技構成に助けられたという印象。
 
→勝利！
 

・5戦目　あーみんさん

55ヘラクロス/55バンギラス/50カビゴン/50ガラガラ/50サンダー/50スターミー
→先発ヘラクロス、裏スターミー、カビゴンの選出
 
　こちらは先発カビゴン、裏ナッシー、サンダーの選出。ヘラクロスがカビゴンの前でいきいきと躍動しているところにじばくでエース1：1交換に持ち込む。続くでんじはスターミーをまひなおしのみを盾にナッシーのめざめるパワー草で破壊し、枚数有利で最後のカビゴンを引きずり出す。ナッシーで粘れるかとも思ったが、相手がだいもんじ持ちでナッシーでの耐久ができずラス1対面へ。サンダーではカビゴン相手はさすがに荷が重いかと思ったが、ナッシーのやどりぎのタネとしびれごなの置き土産が効いて強引に倒し切れた。相手のカビゴンが回復ソースを見せなかったのでなんとか誤魔化しきれたといった感じだった。
 
→勝利！
 

・6戦目　あろるふぁすさん

55カビゴン/55オコリザル/50パルシェン/50ナッシー/50ガラガラ/50ヘルガー
→先発ナッシー、裏オコリザル、ヘルガーの選出
 
　こちらは先発サンダー、裏カビゴン、ナッシーの選出。オコリザルが不穏な空気を醸し出してるわけだけどなんかこいつ色々特殊技とか覚えるんじゃなかったっけ…？ナッシーだけだと格闘受けが機能しなさそうな雰囲気があったのでサンダーを選出。
　回復ソースがないので受けだしで消耗させたくないなーと思って先発で出したところ、はっかのみとドリルくちばしのおかげで相手のナッシーに大きく負担をかけることに成功。受けだしで出てきたヘルガーの急所を捉えたところで勝負を決めた。サンダーはオコリザルに対してもいわなだれを2回耐える絶妙な耐久力を見せて活躍した。偉い。
 
→勝利！
 

・7戦目　リズさん

55キングドラ/55ケンタロス/50ムウマ/50ハピナス/50ワタッコ/50ゴローニャ
→先発ケンタロス、裏ムウマとなんかの選出
 
　こちらは先発カビゴン、裏ミルタンク、ムウマの選出。ケンタロスの処理方法がなく頭を抱えた。ここでとんだ思い違いをしていて、ムウマがくろいまなざし→ほろびのうた→みちづれ連打でケンタロスを処理できると思い込んでいてほぼ無償突破されるという事態が発生。おうごんのみ込みでもじしん３発絶えないんですねー…。その後はミルタンクをムウマで処理され、カビゴンもじわれをみがわりで封じられドリルが当たるまで待つだけの展開に。ドリル全部避けられればもしや…？という淡い期待も虚しく轟沈、対策の甘さと知識不足が如実に出た恥ずかしい結果となってしまった。
 
→敗北…
 

・8戦目　しのぶさん

55フーディン/55ケンタロス/50カビゴン/50ムウマ/50パルシェン/50ガラガラ
→先発カビゴン、裏ケンタロス、ムウマの選出
 
　こちらは先発ナッシー、裏バンギラス、ミルタンクの選出。ナッシーが相手のカビゴンのじばくで相打ちに倒れ、バンギラスとケンタロスの対面。…あれ？何か既視感が…？ケンタロスの前で裏に引く勇気がなく、殴り合いでバンギラスをそのまま持っていかれてしまう。ラストミルタンクの回避にかけてワンちゃん…と思ったが裏から出てきたムウマによってゲームエンド。　
　ドリルが怖くてもミルタンクに回してひかりのこなとかげぶんしんで踏ん張り、ムウマがいた場合に備えて処理のためにバンギラスをとっておかなくてはいけなかった。実はこの展開、前回大会（7.5回）でしのぶさんと戦わせていただいたときに同じ展開でやられてしまっていたほぼ同じパターン。まったく学習できていない展開でさすがに不甲斐ない自分にがっかり…。とはいえつのドリルケンタロスに対して消極的な対策しか持っていかなかったことがそもそもの原因でもあり。ミスを活かせない男、当然の敗北である。
 
→敗北…。
 

・予選結果

　結果は5勝3敗、ブロック内では6勝のしのぶさんが1位抜け、あわよくば2位でと思ったが同じ５勝ラインで並んでいたカツノリさんに直接対決で負けている関係で3位に落ちてドボン。7.5回に引き続き予選突破を惜しくも逃す結果となった。とはいえブロックを抜けたしのぶさん、カツノリさんが快進撃で勝ち進み決勝まで進んだということで、なんとなく溜飲の下がる思いがした。ブロック代表で頑張ってくれたお二方には感謝。
　前回に続きケンタロスに課題を残す結果となったが、負けた試合はプレイングにも難があるところが大きかったので改善点がまだ見いだせそうなのが幸いといったところ。
 

初代対戦

 
　予選落ちで順当に（？）恒例の初代対戦企画に参加。思うところがあったのでこちらも少々記録しておく。ちなみにこちらのパーティは、
55サンダース/55ラプラス/50ケンタロス/50スターミー/50ダグトリオ/50ナッシー
 

・トーナメント1回戦　おかしょーさん

53サンダース/52スターミー/52フーディン/52ルージュラ/50ナッシー/50マルマイン
 
　開始早々こちらのラプラスと相手のスターミーでにらみ合い。互いに回避上げで有効打が出ない中、PPを中途半端にしか上げていないこちらが先に音を上げることに。わるあがき合戦になればなんとかと思ったが、それも叶わず。みがわりでチャンスを作り続ける相手に対してこちらがなんのプレッシャーも作れなかったのが問題だった。
 

・フリー対戦　KGさん

53ダグトリオ/53フーディン/53サンダース/51パルシェン/51ケンタロス/51ルージュラ
 
　相手のパルシェンとルージュラをこちらのラプラスで受ける展開。相手の攻撃はほぼ通らないものの、回避上げで居座りながらねむるで体力を減らさない相手に対してこちらも有効打を見いだせない状態。そこそこの時間にらみ合っていたが途中で相手の操作ミスにより没収試合に。展開的には押していたようにも見えるがやはりPPの残数を見ると、さっきの対戦と同じくわるあがきで消耗しきって倒れたのはこちらだったかも…という感じ。
 

・雑感

　…と、２戦ほどやったところ、自分の手持ちが数年間手を入れていなくてPP上げや基本戦略の構築を中途半端にした「一応対戦レギュレーションの中で使えるというだけのそれっぽいポケモンの集まり」みたいなパーティであることを改めて痛感した次第。今から本腰を入れてこのレギュレーションのパーティを練るのかと言われればそれもどうなんだという気はするものの、せめて相手とまともな勝負ができたと思えるぐらいのものにはしたいのでちょっと考えようかなー。
 
 

最後に

 
　ゴールドさんはじめ運営の皆様、世間的に難しい情勢の中、開催に向けて様々な調整・配慮をしていただき、ありがとうございました。開催当日になって感染状況が悪化するなど、気苦労も多かったとはお察しいたしますが、無事開催できたのは運営に携わる皆様の尽力の甲斐あってのことと思います。毎度ではありますが参加させていただけて本当に良かったと思っています。お疲れ様でした。
　エラーさん、前述の通り育成いただいたナッシーを今回使用させていただきました。忙しい合間を縫って技構成やPPまで気を配っていただき感謝の念に堪えません。本戦でも予想以上に大活躍でした。これからも色々使わせていただこうと思います。NN結構気に入ってます。
　カツノリさん、この度は優勝おめでとうございます。同じブロックで戦ったライバルとしては悔しい限りですが、これからはこちらが背中を追う形で頑張りたいと思います。
　KGさん、孵化あまり大量に交換いただいてありがとうございました。実のところ最近孵化のモチベーションが落ち気味だったのですが、また面白いポケモンを育ててみようと思うようになりました。
　同じブロックで対戦いただいたtyokLさん、ケンタさん、文字さん、あーみんさん、あろるふぁすさん、リズさん、しのぶさん、またその他対戦・交流させていただいた皆さん、本当にありがとうございました。対戦は毎試合失礼のないよう、そして互いに悔いが残らないよう一戦入魂で戦わせていただいたつもりですが、皆さんにとっていい対戦相手になれたでしょうか？是非またの機会に対戦・交流させていただければ幸いです。
 
　VC版の実質的な販売終了が近いとあって、このコンテンツがこれからどうなるのか、いつかは訪れる終わりがもしや今なのではないかと毎度毎度恐れていますが、今なお多くの参加者が集うことに毎回ながら感動しています。楽しい場であったからこそまた次があるといいなと思うもので、僕自身も人にそう思ってもらうことができるよう、なにかこの場に貢献できればなと思っています。願わくばこの場でできた縁が長く続くものでありますよう、また皆さんとお会いできるのを楽しみにしております。
 
改めてこの度は参加させていただきありがとうございました！