ここではないどこか遠くへ、どうか私を連れ出して

ここではないどこか遠くへ どうか私を連れ出して
もっと広い世界が見たい
あなたはふとそう言った オレンジ色に照らされた道
ここは鳥籠 檻の中

背中に生えた翼を広げて めいいっぱいに羽ばたいたなら
街も人もすべて超えて 遠くの海を見に行こうか

終わらない止まらないくだらない衝動が
いま私のすべてを塗り替えていく
この道を滑走路の代わりに駆け出したなら
今すぐにでもあなたと飛んで行ける

私はずっと狭い箱で 身を縮めながら生きている
ここは鳥籠 そういって
どこか遠くってどこに行くの 何を目指して歩いているの
そんなに世界は広くはない

背中に羽は生えてないし 空も飛べないそんな生き物
街も人も無関心だ だれも私に興味はない

くだらない止まらない終わらない後悔が
いま私の背中を塗り潰していく
この道はどこにだって行ける 繋がってるんだ
今までずっと動かなかったのは誰


背中に翼は生えてないけど だからみんな飛んで行けるんだ
見えない羽は見えないままで

くだらない止まらない終われない感情が
ずっと私に飛べと叫び続けている
鳥籠なんて初めからない わかっていたんだ
今すぐにその檻をぶち破れ

終われない止まれないくだらない衝動で
いま私の視界を塗り替えていく
この道を駆け抜けて 見えない羽広げたなら
今からでも遅くなんてないでしょう?

これからずっとあなたと進んで行ける



ガラスの翼(仮題)


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