読書メモ 「こころとお話のゆくえ」河合隼雄

河合隼雄の こころとお話しのゆくえ を読んだ。
53編の「お話」が綴られている。
河合隼雄って、心理学の大家、というイメージ(実際そうだけれども)で敷居が高かったけど、この本は話の面白い人の話を延々聞いているみたいで読みやすく、さらっと読めた。
箱庭療法の「治療者」について書いた節の中で、治療者はそこに「存在(ビーイング)」しておればよい、ただそれは難しい、という箇所があった。
内田樹が、たしか教育に関する本の中で、教師というのは自分より圧倒的に高みにある者としてそこにいればよいのだ(二十四の瞳の「先生」を見よ、)、というようなことを書かれていたのを思い出した。
教育も、治療も、なにか通じるところがあるのかもしれない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?