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客室乗務員の仕事とは【保安業務編】

みなさんこんにちは☕️
今日の1枚は、エンゼルスの大谷選手、試合後のインタビューのご様子。
エンゼルススタジアムは、ディズニーとコラボしていることをご存じでしたか?
スタジアム内はディズニーのような景観で、ホームランの度に火の演出が🔥あったり、エンターテイメントが溢れています❤️‍🔥この日の試合は、大谷選手がホームランを打ち、ヤンキースとの接戦の末、エンゼルスが勝利しました。帰り際に、すれ違うヤンキースユニフォームのファンたちが、「さすが大谷だよ、負けを認めるよ」とグータッチ👊相手チームのサポーターまで唸らせる大谷選手、日本の宝です🌟退職前にドジャースユニフォームも拝みたいです🙌

前回は意外な一面について、実際に働かないとわからないことを、赤裸々に書かせていただきました。みなさんはどう感じましたか?

私は入社するまで、CAの仕事=ドリンクサービスのイメージでした。
そのイメージとは全く異なり、私たちの使命である保安業務についてご紹介します。


保安業務

先ほどの私のようにCAというとサービス面のイメージが強いですが、
私たちの一番の仕事は、保安要因として安全に皆様の命を目的地に届けることです。そのために入社して約1ヶ月の訓練では2週間ほど、みっちり保安業務について勉強します。

保安要員として

1月2日の日本航空機と海上保安庁航空機の衝突事故での脱出。
万が一のことが起きた際に、正確な判断を行いお客様を脱出させること、それが私たちの仕事です。

そのために、「それでお客様の命が救えるかぁぁぁぁああああ!!!!」「もっと声をだせぇぇぇえええ!!!それで飛行機最後尾にいる、あなたの大切な人に声が届くかぁぁあああ!!!」と教官に怒鳴られ、訓練最終日には声が出なくなりながら、必死に真剣に初期訓練で学び、その後は退職まで1年に1回、実技と筆記試験を受け続けるのです。

自分の担当ドアの外の状況を確認して、外には滑り台が展開できるスペースがあり、火災も浸水もなく、ドアを開けることができるか、それとも違うドアに誘導するか、緊急事態の時間のない中で、お客様が安全に確実に脱出ができる方法を判断します。そしてお客様が脱出したら、自分の担当エリアにある救急グッズや、非常食を持ち出し、誰もいないことを前から後ろまで隅々に確認を行い、ここで私たちは飛行機から脱出します。

緊急事態以外の保安要員とは

ハイジャック、体調不良、火災、犯罪行為がないか、常に分散して監視を行い対応すること。最近は悲しいことに盗撮があったと耳にすることが多いです💧実際に、私も盗撮現場に遭遇したことがあります。またコロナが明けてから久しぶりの旅行だからか、体調不良の方も多いです。

未然に起こりうるトラブルを回避するために大切なこと、
それは観察力・気づく力・共有するコミュニケーションです。

客室乗務員はお客様が搭乗しているとき、分散して客室内を監視します。不審な人はいないか、不審なものはないか、体調悪い人はいないかを見ています。お客様のお手荷物のヘルプもしますが、この搭乗中で得る情報がとっても大切なのです。

(なぜ大切かというと、不審な人、物、体調不良があったとき、出発していないドアが開いている地上と繋がっていることで幅広い対処ができるからです。問題解決するためにも、限られた機内よりも、警察・救急車が呼べる地上で対応したいのです。)

搭乗が終わりまもなく出発する数分の中で、お客様搭乗中の情報を全員が同じ情報を持っているようCA間で共有します。
航行中は、体調悪そう、酔いやすいなど事前に情報共有していたお客様の様子を何度も確認しにいき、継続的に観察します。
全員が同じ情報を持ち、多くの人の目で継続的に様子を伺うことがとても大切です。これによって、事件が起きた際に、一人一人それぞれが自分にできることを手分けして、迅速に的確に対応することができます。

日常での保安業務

私たちは、飛行機に乗ったら必ず最初に点検をします。ドア、自身のCAシート、緊急時に使用する・持ちだすもの、キャプテンたちと電話が繋がるか、安全のビデオは正常に上映されるか、トイレの煙探知機は正常か、不審物がないか、何十箇所も点検します。不備があった際には、整備さんに確認したり直してもらいます。

飛行機出発前は、腰の低い位置でしっかりとシートベルトを締めているか、万が一の際にICAOが推奨している衝撃防止姿勢を取るために膝の上に大きい手荷物が無いか、万が一の脱出の際に邪魔しないよう手荷物が前の座席の下に確実に収納されているか、揺れや衝撃で上の棚が開かないか確認しています。

航行中は、定期的にお手洗いを清掃しながら、喫煙の形跡がないか確認しています。席を立たれるお客様が多いときは、いつもより多めにシートベルトの確認を行います。大きな揺れは、離着陸時以外にも実はコードが安定している、雲一つない空でも起こります。いつ突然の揺れが来るかわからないのです。そのために、定期的にシートベルト着用確認を行なっています。

飛行機が着陸前態勢に入る前に、離陸時と同じ確認を行います。お客様の降機が終わったら、入念に忘れものがないか確認します。
この一連の保安業務を国内線だと多くて一日3回行います。

確実に行うこと

どんなに遅延していても、これは保安要因として時間をかけて確実に行います。
フライトの基本として、皆様の命を守るために大切な時間です。
経験年数が短い長い関係なく、安全のために全員同じレベルで確実な仕事を行います。

まだまだ細いか内容はありますが、長くなりますので今日はここまでに。

CA受験を考えている方は、ここ第一に志望動機を考えることをおすすめします。

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