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日記と日々の思考の間に挟まる少しの食レポ00ビフカツ00

好き勝手に書いていきます。それはもう、誰も見ていないので好き勝手に書きますとも。
ただの徒然文章です。よろしくどうぞ。

2022.2.24
何も予定はないが有給を取っていたので気ままに家の近隣をお散歩。Apple musicでふいにおすすめにでてきたUAのカバーアルバムを再生しながら、平日昼しか空いていない行列必至の洋食の朝日"ビフカツ定食 1600円"を求めて約30分の道のりを歩いていた。
すると左手側に輸入食料品店発見。興味はありつつ何回か素通りしたことのある店だったが、今日は差し迫った予定はない。洋食の朝日は15時まで空いている。入るなら今日だ、と入ってみた。こういった小規模個人店は大型店のようにちょっと品揃えを見てみたかっただけなので〜とサッと出れるような空気感ではない。一度入ってしまうとすぐに出辛い空気を入り口に立った時点で肌で感じるのだが好奇心には勝てない。実際入ってみるとそこそこ面白いし。欲しかったカモミールティーが20パック400円ちょいか〜。でも前から試してみたかったマテ茶もあるし。吟味の末、マテ茶を選ぶ。どんなものか(味か)知っているものよりも初めてのものを。これが私のモノを選ぶときの第一基準だ。(ただしこれには人生の大事な決断などは含まれない)
そしてスパイスコーナーへ行き、前から欲しかったカルダモン、クローブ、コリアンダーの価格をつぶさにチェックする。こういった店は大型店より安かったりするもんだというイメージは所詮イメージ、値段はどっこいどっこいでガッカリ。仕方なく、一杯の値段が店で飲むよりは安くなるであろうチャイティースパイスセットをカゴに放り込み会計を済ませて店を後にする。
めったにしない散歩はできるだけ普段通らない道を通ることを信条にするわたしは、狭い路地裏一本道を選択したことを密かに後悔した。道の先に警官が見える。悪いことをしているわけでないのに警官の前では品行方正を保って、何も悪いことしてないですよアピールをしないといけない気持ちにさせられる。普段車に乗る時間が多いからだろうが警官は苦手だ。警官に向かって堂々と歩いていきながら目線は思いっきり左に逸らし合わせないようにする。曲がった瞬間警官がもう1人。ニコリともせずに挨拶をしてくるが、最近一旦停止を怠るという100%自業自得ミスで、決して安くない罰金を納めたわたしは顔がひきつり目で会釈するだけに終わった。この警官に捕まったわけではないしそもそも悪いのは自分なのだが。こういうとき自分の器の小ささを自覚してしまう。
ぱらぱらと粉雪が舞う中、歩を進めると信号待ち時間にゴルフの素振りをするおじさんを発見。はじめは申し訳程度の素振りだったのだが、だんだん足首もついて全身のフォームチェックに移行。週末は接待ゴルフなのかな…それとも昨日は祝日だったからゴルフに行ってゴルフ欲が高まってるのかな…と想像が膨らむ。ゴルフおじさんを尻目に南下すると、かわいい観葉植物店を発見。神戸にはこういう小規模だが店ごとのカラーがあり街並みに馴染むグリーンのお店がたくさんある。店の外に植物のちょっとした説明の立て札が何個かあり、見入ってしまう。引っ越して日当たりがよくなったら育ててみるのも悪くないかもしれない。
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何気なく目に入るものを頭の中で反芻したりしなかったり。何に反応して何に反応しないかはその人次第。興味の向くところによる。それぞれ人と違うことが面白いのにどうして同じでないと不安になるのだろう。
人と同じであることで自分はその場に馴染んでいる。浮いてはいないと安心するのに人と同じであることで自分は何者にもなれないと急に焦りだす。
この性格は今までの自分の生き方から形成された部分もあるのでどうしようもないのかもしれないが、時々ひどく焦ったい。
だが私が、周りと同じように見えているひとでも私の知らないところでその人だけの才能を開花させていたりもするのだ。

前からとてつもなく興味のある中原マンション(即売り切れ絶品チーズケーキ、クレープが売りのゆったりした空間カフェ、夕方だけ開店する手の込んだ定食屋さんなどあり)を通り過ぎ目に入ったのは行列と、お目当ての洋食の朝日。すでに待っている客は10組は超えており時折店員さんに通行人の邪魔にならないよう整理されている。寄り道しすぎたか…と思いながらも最後尾で仕事のメールをポチポチと返信。行列をなすのは家族連れ、カップル、サラリーマン、学生などなど。平日だし繁華街に近いからお昼休憩をたっぷり取れる会社員や主婦が多いのかななどと思っていたが客層は広い。私のような一人客にも笑顔で接客し4人席を与えてくれる。記念すべき第1回目は看板メニューでしょ!と頼んだビフカツ定食(静岡のさわやかでハンバーグでなく初手にステーキ丼を頼んだわたしが何いってんだという話だが)が机の上に鎮座。味噌汁、ご飯と一緒に湯気を立てており、湯気まで写るようにと写真を素早く撮り終え、まずはカツを一口。衣は薄く軽いため油っこくなく、それに包まれるカツは中心がほんの気持ちレアで歯ごたえが絶妙。お味は、これは行列も仕方ないわと思える一品。肉の旨味がジワッと広がり飲み込んだ後の余韻も味わえる。備え付けのキャベツにドレッシングかけたりカツのソースにひたしたりを挟みつつ、カツとご飯がすごいスピードで消えていく。

有給とってよかった…

ここ最近、年度末ということもあり期待の新人とされていた彼が次の会社が見つかったので辞めますと宣言してきてその分のこちらに振られる仕事増量が目に見えどんよりしたり、他にも仕事がそこまで忙しい時期でないためいろいろ考え込むことも多い日々だったが、このビフカツ定食で少し心が洗われた。
日々淡々と仕事をこなし年をとっているだけでも、自分で何か作り上げているという実感がなくても、美味しいものを食べて、行ってみたい場所に行くだけでも幸せではないか。

そう簡単に結論づけられたらいいのだけれど、自分を納得させるのはそんなに簡単ではない。

停滞したくないのだ、自分は。
もう28歳。20代後半、三十路手前。
周りは結婚したり出産したり、独立したり自分の店を持ったり海外に進出したり。
大なり小なり自分の夢を叶えている話をたまに耳にする。
だけど私はここを、この場所で、動けずにいる。
周りに流されなくていいんじゃない?と人は言うけれど。

「好きな音楽で誰かに非難されるのが怖いんだよ!」
好きな映画「ソラニン」で主人公の芽衣子が恋人の種田に投げつけた言葉が脳裏によぎる。

自分は音楽ではないが、好きなものを仕事にしようとした時に一歩を踏み出し、好きなもので勝負して誰かに低評価されたり批判されるのが怖いのだ。

そのしんどさ、辛さ、厳しさを知ってしまっているから。想像できるから。

転職は来年3月を予定している。それまで自分になにができるのか。
この日記は来年3月まで不定期に続けようと思う。

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...神戸ムスリムモスクに初めて行けた。インドの文化に興味があり、前から見学したいと思っていたのでやっと足を運べたのだが、礼拝の時間外だったので誰もいなかった。ムスク内は男性は1階、女性は2階と完全に分けられていたので2階のバルコニーからムスク内を見下ろした。白を基調としたムスク内は神聖で、神戸にいながら異国の空気感を肌で感じた。大きくて煌びやかなシャンデリアに見惚れるが、肝心の礼拝が見れないのでは意味がない。帰り際受付のお兄さんが「これ、おみやげ」と流暢な日本語で手渡してくれたパンフレット。ページを開くと創造主からのメッセージがデカデカと載っている。次は礼拝の時間に行ってみよう。