ブルーアーカイブに脳を灼かれた男の話①

透き通る世界観で送る学園青春RPG、ブルーアーカイブ。
かつて水着ホシノ実装時に一目惚れしアカウントを作成してはいたものの、
まともにプレイせず偶にガチャを回すだけ……といった状況だった。
無論シナリオなど1ミリも読んでいない。
そう、今回も水着ガチャから2.5周年までの期間にガチャだけを回し、満足してアンインストールする。
……そうなるはずだった。

36時間の緊急メンテナンスが終え、届く8000尾の冷凍エビと補填の数々。
弁当から冷凍エビが消えたので水着で漁村に潜入という正気を疑うイベントの犯人も運営だったことが無事判明し、ヤケクソ補填を用いて水着ミヤコを引くことに成功する。
尤もこの時点ではミヤコが何者なのかわかっていなかったが、とにかく可愛いからヨシ!の精神が肝要だ。

このミヤコは兎と兎ではない両方の性質を併せ持つ…♣

続く水着シロコの実装。
これは……このキャラは知っている。アプリアイコンにもなっているキャラだ。
過酷な本にも結構出ているし、リンクマーカーの向きが酷似しているため正体がアクセスコード・トーカーで、機動武闘伝Gガンダムに登場するナイチンゲールのパイロットである事も知っている。
最早シロコについて知らない事は存在しないと言えるだろう。

いや、今はエグい角度のドスケベ競泳水着の方が重要だ。エ駄死
それ以外の全ては些事に過ぎない。
影山ヒロノブも言っている。ここで行かなきゃ男じゃない、と。


ハァ・・・ハァ・・・敗北者・・・?

まともにプレイしていない人間が天井できる程の石を持っている筈もなく、
スキップボタンを一生連打しつつストーリーを攻略していた。
新規プレイヤーの壁とされているヒエロニムスも撃破し、サクサクと石を稼ぎ無事天井を迎える。

ここから無料100連が始まり、無料分で水着ウイを引くことに成功する。

ウイ~~~~~~~


古関ウイは過酷な方面でそこそこお世話になっていたため、無料分で引けたのは僥倖と言えるだろう。
2.5周年ガチャが間近な事もあり、ヒナタは引けずスルーとなった。
それが現在の後悔に繋がっているのだが、それはまた別の話。

そして始まる2.5周年ガチャ。
そう、ここが正に分岐点……いや。
ここはブルアカに準えてこの表現の方を使う方が適切だろう。
正に「あまねく奇跡の始発点」だった……と。

2.5周年ガチャの目玉キャラクターの一人である聖園ミカ。

ぐるぐる目が俺を狂わせる

原神でミカの実装が発表された当時、ツイッターでブルアカの先生方がざわついていたので名前だけは知っていた。
現在はその力で全てを滅ぼす超強キャラであることも。

とはいえ聖園ミカのピックアップ確率は0.3%、パチンコのミドル機と同等の確立だ。
出ない事は無いが、そうホイホイ出る確率ではない。


まぁ引けるんですけど。君ブルアカ上手いね


さて、長い前置きも終わりここからが本題となる。
別界隈にも名が届く程の聖園ミカというキャラクターに対するほんの少しの興味、そして石回収の過程で見たプレナパテス決戦の特殊演出に対する興味。
ブルアカのシナリオが良いという話は方々で見かけていた。

言うてソシャゲのシナリオだし良いと言ってもそんなでもないだろう……まぁ試しにちょっと読んでみるか、そんな軽い気持ちで読み始めるはVol.1「対策委員会編」

なおメインシナリオの変態行為はほぼここのみ。なんだったんだ

なんやこいつ……主人公やばすぎるだろ……

急に変なプレイを見せられ、脳が悲鳴を上げているのを感じる。
借金とかヘルメット団とか、このシナリオは本当に大丈夫なのか……?
そんな気持ちが胸中を支配するが、それでもなんとか読み進めていく。

「好きな物に異常な執着を示す」事が後にあんな展開に繋がるなんて…

好きなキャラのグッズのため裏社会をうろつくイカレた女が現れた所で……
少し、シナリオの風向きが変わったような気がした。

いや、だがまだわからない。現状でのシナリオに対する評価は平々凡々、
その辺に転がっている生きているのか死んでいるのかわからないソシャゲと同ラインだ。
更に読み進めていくが、進めど進めど凡庸の域を出ないシナリオ。
2章に突入して少し面白くなってきたものの、このシナリオがそれ程の高評価なのか……?そう思っていた矢先だった。

物語は既に終盤、エピソード15。
半ば誘拐的な手段で奪われた生徒、遂に黒幕的存在である黒服と接触する主人公。

いいですよね、黒スーツの似合う人外

続くエピソード16。


後の面白集団ゲマトリア

お…?

おお……?

度々登場していた大人のカードがただのクレジットカードではないっぽいと判明する

おおお……?


主人公が大人で、先生である事の意味。そして大人の責務。
ブルーアーカイブという作品が描きたい物が、少し見えた気がした。
成程、これは跳ねるかもしれない。
対策委員会編のシナリオはなんだか良い感じに終わり、最終的には中々悪くなかったのではないか。

だが……未だ風呂敷は畳まれず、広がったままだ。これは先を読み進めなければなるまい。
何せブルーアーカイブのシナリオはChapter3「エデン条約編」だと言われている。評価はそこからでも遅くはない。

主に前座のせいで長くなってしまったため、次回へ。


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