匂の君(其の弐)

16日の昼下がり。
桃のような香りが
ふわりとした。

例の
私にしかわからない匂いだ。

翌日
また同じ香りがした。

あまりにも生々しいというか
フレッシュというか
新しいというか。。。

母に訊いてから
線香を2本焚いた。

それから間も無く
ある方の訃報が届く。

今日、ちゃんと伝えてきた。

「来てくれてありがとう、
さようなら」

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