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大分県はなぜ宇宙港に取り組むのか【おおいた宇宙港EXPOレポート①】

イギリスの多国籍企業『ヴァージン・グループ』の創始者、リチャード・ブランソン会長が、昨夜、自社の宇宙船で初飛行し、宇宙空間に到達しました。

実は、リチャード・ブランソン会長は、
日本で宇宙港を探していた時に
大分空港に視察に来ました。
 
そして、ヴァージン・グループの宇宙開発の企業である、『ヴァージン・オービット』と大分県が提携を結び、2022年に大分空港がアジア初の宇宙港になる予定です。

大分宇宙港によって、
どんな可能性が広がるのかを知るために、
7月11日に大分市のレンブラントホテルで開催された『おおいた宇宙港EXPO』に行ってきました。
 
大分県宇宙時代の歴史的な一歩となる、
イベントのレポートをお届けいたします。

4部構成の第一部は、
大分県商工観光労働部の
先端技術挑戦課の佐藤課長が登壇。
大分県が宇宙港に取組むきっかけ
宇宙港を核とした経済循環
今年度の具体的な事業
宇宙港による経済波及効果
などを中心に話が展開されました。

宇宙港を取組むきっかけについて意外だったのが、2年前から始まったということでした。
 
世界中で宇宙産業が大きな産業になると
見越していたところ、ヴァージン ・オービットが
日本で宇宙港を探していて、大分空港が候補になり、視察が来て、こんなチャンスはない!っと積極的に動き、トップダウンでスピーディーに決まったとのこと。

大分県としては宇宙港を核として、
打ち上げに直接かかわる産業の創出
観光プログラムの創出
宇宙に関連した新ビジネスの構築
新たな市場を創出し、経済循環を目指す考え。
 
具体的な経済波及効果の試算は、
打ち上げ開始から5年間で
102億円!
内訳は、
射場運営効果 31億円 ※射場とは発射場=大分空港
・・・打ち上げに係る燃料調達等
建設投資効果 15億円
・・・定例的に打ち上げられるようになった際に建設するもの等
観光消費効果 56億円
・・・観光客、観光プログラムの利用等(種子島等の打ち上げを参考)
以上となっています。

大分県は宇宙港をきっかけに、
県民が世界を宇宙を意識して考えられるように、
教育にも力を入れていくとのこと。
 
講演を聞いた感想は、
宇宙港は今後日本全国でも複数開港予定であって、アジアで初が大分県だからと言って、
継続的に注目を浴びるわけではないということ。
 
大分県自体は企業ではなく事業主体ではないため、宇宙港というきっかけは提供できるが、
そこからビジネスに展開するのは、
大分の企業次第だということでした。
 
色々ありますが、宇宙との玄関口となる『宇宙港』が自分が生まれ育った大分県で開港することに、ワクワクするのは自分だけじゃないはずです。今後も大分宇宙港の動向をチェックしていくカボ!
 
『おおいた宇宙港EXPO』の他の講演につきましては、また随時レポートいたします!
 
当日参加できなかった方は、こうご期待カボ!
 
↓大分空港が宇宙港になる経緯はこちらの動画でどうぞ!↓

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