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コロナウイルスから見る航空会社〜現役社員は今何を思うのか〜

こんにちは、クリスティーナです。

もうすぐ12月に入ろうとしていますが、もう1年終わっちゃうの?今年何もしてない。。。と思っているのは私だけではないはず。。。

さあ、先週ANAの2022年度の新卒採用見送りのニュースが出ましたね。

航空業界を目指している学生からすれば何を目標にすれば良いのかわからず絶望的になっていると思います。実際に働いている我々がこれからどうなるのかと思っているから、就活生は尚更だと思います。

でも、正直このニュースを見てやっぱりなと思いました。

会社は会社と社員を守るので精一杯。飛行機は飛んでなくても固定費がすごくかかります(空港維持費、着陸料、飛行機のメンテナンス費、人件費、燃料費、航空機リース代等)。国内線は以前に比べてGo  toトラベルがあるからかお客様が増えましたが、国際線はまだまだのようです。やはり、国際線の需要が戻らないと利益は出ないんですね。海外からの観光客の方がいかに日本の経済を回していたか実感します。

そんな中、新たな人材を雇うのはやはり後回しになってしまいます。会社も苦渋の決断のはず。就活生の方が熱意を持って航空業界に志望しているのは会社側ももちろん知っています。だって航空業界で働いてる人も飛行機と一緒に働けることをどれだけ楽しみに、心待ちに、就活で苦しい思いをしながら自分と向き合って入社出来たのかを実際に体験しているから。

前にカフェにいる時に航空会社を目指しているであろう学生の話が聞こえてきました。その方は覚悟を決めて1年間大学を休学することを決めたそうです。その決断に至るまでどれだけ苦しい思いをして決断したことか。その方に思いを馳せることしか出来ない自分がたまらなかったです。

その決断を聞いて苦しかったなと思うと同時に、もったいないとも同時に思いました。賛否両論あるのは承知の上です。

なぜもったいないと思ったのか理由を2つ挙げさせて頂きます。

他業種を知らない劣等感をなくす

私は新卒で入社したので他社・他業種を知りません。それが自分をとても苦しめています。なぜそう思うのか。

色々考えて思ったのが、稼ぐ力がないと思ってしまうから。

CAは影の営業マンではありますが、直接契約を取る事もなければ、接待・会食もない、電話の取り方もわからない、パソコンスキルもあまりない。

潰しが効かない職業なんですね、本当専門職。

だからこそ同年代の会社員と比べると劣等感を感じてしまいます。そしてこれは新卒組あるあるな気もします。営業や事務職は数字を扱うことを多いと思います。数字を扱うなんて私は関係ないしと思うかもしれませんが、社会に出ていると数字に強くなり稼ぐ力があるかないかって結構差が出てくるなと感じます。

幸いなことに多くの航空会社は中途採用がありますよね。若いうちの1年や数年を是非有効に活用して、新卒で入社した会社では一般的なビジネスマナーや社会の仕組み、金融リテラシーを学ぶ等、会社を使い倒す勢いで学びに学んで欲しいです。

他社・他業種と比較することが出来る

中途採用で入社した子に話を聞くと、CAは本当に良い職業で働きやすいしずっと勤めていたいと思う、と言う声がほとんどです。

理由を聞いてみると

ノルマがない ②有給休暇がとても取りやすい ③残業がない

営業をやっていた子は残業は当たり前、お休みの日でもお客さんの都合に合わせて電話もかけるし接待も行く。有給休暇も全然使えないし、休みが全然なかった。それに対して、CAの仕事はノルマもないし、乗務が終了したら残業はないし、乗務員の替えはいくらでもいるから有給休暇はとても取りやすい。

彼女たちは前職を経験しているからCAの仕事をとても楽しんでいるし、比較出来るからイキイキとしているなと感じます。

今年度、来年度に航空会社に入社出来ず他社に就職できるならきっと私と同じ思いをしないで入社できる喜びはとても多いと思いますし、違う職種を経験した上でCAをするのでは新卒入社組からすると大いに有利だと思います。


誰もこんな世の中になるなんて想像していなかった。でも、この時期をピンチと捉えるか、チャンスと捉えるか、それは自分次第。

これは航空業界を目指している人だけでなく、自分自身にも問いかけています。CAと活躍している人にもそうです。

2020年もあと一か月。まだ一か月あります。

あなたは残りの一か月をどう過ごしますか?





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