釣りキチと純黒と私
私と釣りキチ三平の出会い方がひどいのできいてください
私がたまに話す釣りキチ三平 タイトルならご存知な方も多いでしょう
70年代の少年たちに釣りブームを巻き起こした釣り漫画の金字塔
全く世代ではなく身近に釣り好きがいるわけでもない私の本作へのイメージは
・超元気そうな釣り少年が飛んだり跳ねたり
・ルフィに似てる
・あきたこまちのポスター
・なんか実写化してた気がする（2009年公開）
存在は知っていたがそれまでの人生に1ミリも掠っていなかった そんなある日
時は2015年
いつものようにツイッターを眺めているとある漫画のスクショがRTされてくる
昭和の漫画
一糸まとわぬ姿でホテルで朝チュンを迎える青年と少年のシーン
これは？？？？？？？？？
釣りキチ三平くんではないか！？！？！？！？！←？
（私も私でこの時なんでトレードマークの麦わら帽もないこのコマで三平くんとすぐ理解できたのかよくわからない）
ていうかこの電話してる男性は？？？？？？？
あ、あ、鮎川さん？？？？？？
やっと眠れた？？？？？？？？？？？なに？？？
腐女子大混乱
居ても立ってもいられなくなり色々調べると、画像は釣りキチ三平で正解
一緒にいる男性は魚紳さんというらしい
2015年頃一瞬釣りキチがバズってる時期がありその流れで魚紳さんのプレゼンツイートをいくつか拝見し以下のことがわかった
鮎川魚紳（画像は公式スタンプより）
・凄腕の釣り師で全国を回っている
・イケメン
・cv.野沢那智
・昭和のコミカルなデフォルメ顔キャラが多い中出る作品違くない？ってくらいのイケメン
・子供の頃釣りの事故で右眼を失明しており普段はグラサンを掛けている
・単行本11巻で素顔を拝める イケメン
・御曹司
・弁護士免許持ってる
・初期はウイスキーをラッパ飲みしてゴミを土に埋めるオッサンだったが（昭和）巻を追うごとにイケメンになっていった
・フェンシングの腕はオリンピック級
・チンピラを蹴散らす際は殴るでも蹴るでもなく何故かケツを引っ叩く
・三平くんのライバルであり親友であり師匠であり兄であり父であり恋人（本人が数年越し2度にわたって発言）らしい
・三平くんの技術に度肝を抜かれる大人に対し「三平くんってそういう子なんです」と後方彼氏面するのがお約束
・当時読者からもモテていたが作中でチョコレートが嫌いと発言した途端バレンタインのチョコがぱったり来なくなってしまった
・ていうかそんな昔からキャラクターにチョコ贈る文化あったんだ
・三平くんの心がピンチの時はヘリをチャーターし秋田の山奥までスーツで駆け付けるシーンで有名
・平成版では乗馬とクレー射撃も嗜んでいることが発覚 殺人以外だいたいのことは出来る気がしてきた
あの元気ハツラツ少年のバックにこんなお兄さんがいたの？？？？？？？？？？？
このたまたま回ってきた1ページにまんまと釣られた（釣りだけに）私は密林地帯（amazon）へ向かう
どうしてもこのシーンの詳細を知りたい腐女子の行動力はすごかった
二人でホテルに泊まっている
↓
宿泊を伴う釣りに向かっている可能性が高い（この時点で三平くんたちは全国で釣り遠征しまくるストーリーということは調査済）
↓
宿ではなくホテルなら国外ではないか？
↓
釣りキチ三平単行本において海外遠征しているのはカナダのサーモンダービー編とハワイのブルーマーリン編
↓
調べてる過程で北海道遠征時に飛行機離陸の際魚紳さんが三平くんにメンヘラっぽいことを言ってることも知り怯える
↓
⇒27巻サーモンダービー編と特定
読み進めると、該当シーンは服を着ている
私がみたのはクソコラであることが分かりショックで崩れ落ちる（当たり前だろ）（でも時代が時代なのでありえそうな気がした）
しかし服を着ていないこと以外は全て原作そのままであることが判明 それもそれであの空気おかしくない？
目的は達成したもののますます魚紳さんが気になり、ミーハーなのでまず魚紳さん登場回から読み、釣りキチ同盟（最終章）でめちゃくちゃになってしまった
魚紳さんもヤバいのだが三平くんもあんな自然はお友達！みたいな顔をして
・母が自身を妊娠中、兄が事故で水死
・そのショックで母が三平を出産後すぐ死亡
・父は海の事故で行方不明＆記憶喪失
・その後じいちゃんに男手一つで育てられる
というまさに若おかみのおっこちゃんみたいなハード人生を歩んでいる
いつも笑顔で誰からも可愛がられる三平くん…（ハワイ編ではさながらおっさんたちの釣りサーの姫）しかしそんな彼にも父がいないコンプレックスがあり、親子で協力するライバルに心乱されることもあった
そんな三平くんに内緒で全国を飛び回り彼の父の手がかりを探す男がいるんですよ…
魚紳さんっていうんだけど………
（たすけてけれ～～～～！！！！！）
ここまで腐女子のミーハーな感想しか言えてないのだが、漫画史に遺る巨匠矢口高雄作品の魅力は令和になってもたくさんの人に知ってほしい
コバヤシヨシノリさん(@clip58 )から #絵描き繋がれ バトンを頂きました。
— 矢口高雄/矢口プロ (@yaguchi_takao) April 22, 2020
みんなが元気になれるような4枚を選びました。暗い闇夜も必ず明ける、頑張って乗り切りましょう！
次は立沢克美さん( @k_tatsuz )でお願いします。立沢くん、よろしく頼んだぞ！(矢口高雄)#矢口高雄 #釣りキチ三平 pic.twitter.com/0w53lcu98z
愛らしい人間キャラクターに対し図鑑のように描き込まれた魚や釣り道具、水の水質すら描き分ける自然描写（もちろんすべてアナログ）
そもそも先生がめちゃくちゃ頭がよく教えるのが相当お上手なのか釣り知識がスラスラ頭に入ってくる…釣りパートで飽きさせないよう人間ドラマもこれまた絶妙なタイミングで入ってくる
単に釣竿で魚を釣るだけではなく、投網を使ってみたりムツかけ（ムツゴロウを取るための技術）に挑戦したりラジコン操作でおもちゃの船に小さい釣竿を取り付けてチャレンジしたりいろんな工夫がされているのだが
中でもキャスティング大会だけで構成された12巻「シロギスの涙」編がめちゃくちゃ面白い この章はなんと魚を釣ることがテーマではない
キャスティングとはロッドを振ってルアーをポイントに落とす釣りにおける基本の動作で、本編ではその飛距離を競う大会が登場するのだが、スポーツ漫画並みにアツく終盤で魚紳さんが三平くんの勝利を確信するシーンなんか釣り版ユーリオンアイスかと思った
釣りキチを読まなかったら釣りがいかに頭脳を使い、魚の生態や釣り場（川や磯、海、沼、池など様々）ごとに使うルアーの種類やロッドの振り方を変えたり必要な道具が全然違ったり、魚を騙すためにあの手この手と色んな手段があり深い世界ということを知ることはなかったでしょう…男性がハマるのもわかる気がする 道具カスタムして魚と対決するの絶対楽しい
しかしそんな感じで釣りキチ沼に遭遇した矢先
2016年春に私はご存知名探偵コナン純黒の悪夢で赤井秀一と安室透に出会いその後5年に渡りめちゃくちゃになるため釣りキチは一旦離脱
それから2年後の2018年 昭和のスパダリ魚紳さんに時代が追い付いたのか魚紳さんが主役のスピンオフ「バーサス！魚紳さん」連載が始まる（第2次釣りキチブーム）
原作の魚紳さんが一番かっこいいのだが現代風作画にアレンジされた魚紳さんもやばいので見てほしい 特に5巻の表紙ふざけないでほしい
2020年秋の矢口先生逝去時には当時まだ読めてなかったバーサス！の最終回無料公開で再びめちゃくちゃになってしまい私の中で第3次釣りキチブームが再来
単行本を読み返したり矢口先生の他作品を読み始める
名探偵コナンと釣りキチ三平…時代もモチーフも出版社も一切接点のないせいぜいタイトルだけで主人公が何者なのか一発でわかるくらいしか共通点がない2作品との出会いが2021年奇跡を生む
矢口高雄先生追悼展 青山先生色紙寄贈！
↑あつ森に予告コメント見に行った時のやつ
両者のファンとしてはめちゃくちゃ嬉しいけどな、何故‥‥！？ありがとうございます！！頃合いを見て見に行くことを決意いたしました
噂によると魚紳さんと赤井秀一について青山先生がコメントしてるらしく昭和と平成二大スパダリ共演の可能性に震えが止まりません
前期は7/11までですが、寄贈色紙は後期の9月末まで展示されてるそうなので興味ある方是非…行ってきたらまた続き書きたいです
ご静聴ありがとうございました（すみませんでした）
追記：2022.9.29 追悼展は2021年に行きましたが
先日念願の秋田も行けました！！！
そしてなんと10月14日から矢口高雄先生の原画が東京にいたらタダで観れます 秋田もタダで観れてしまいましたが（まんが美術館は入場料無料）東京でやることはかなりレアらしい！！
さらになんといまならGYAOで2023年の1/9までアニメ全話無料配信中！（なんで？）こりゃ絶対リメイクアニメ化するでしょ！？三日月湖回だけでも見てください
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