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指導者C級と審判4級

こんにちは、73です。
1,2回目のnoteでは、わりとカオス(?)な話をしてしまったので、今回はサッカー関係の話をテーマに取り上げてみようと思います。
某経済学修士のイケメンサンガサポーターの〇〇〇くんから「である調は気張ってしまう」という趣旨のコメントを頂いたので、今回は、普段は先生にメールを送る時以外は使わない「ですます調」でいこうと思います。

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、私は、2016年(もうちょうど4年も経つなんて)に、サッカーの指導者C級ライセンスと、審判4級を取得しました。

理由は単純で、ある学問を学びたければ、それに関する本を読めばある程度は事足りるのに対して、サッカーの学び方というのがいまいちぴんとこなかったからです。
「ドリブルの上達方法」とかいう本を見ても、「別に選手でもないから、そういう技術的なことは求めてないし」という気持ちになったし、「サッカーの戦術」や「〇〇監督の成功の秘訣」みたいな本を見ても、「各論はなんか違うんだよなぁ」と思ったりしました。
選手を見たり、話したりしていても、彼らはサッカーを学んできたというよりは、実践と経験を重ねて今がある、みたいな人が多かったし、サポーターの人を見ても、「サッカーを見る/応援するのが好きです。」ぐらいの人たちがほとんど。たしかに、中には某ふぁじさんのように、分析派のサポーターさんもいたけれども、石原くんのプレーの特徴とか癖ぐらいしか分からない超サッカー観戦初心者の自分にとっては、それは難しく感じました。
ちなみに、現在、その方は、初心者の人向けの解説を始めてくださったので、まだご存知でない方はぜひ!⇒0からはじめるサッカーの見方 / Zerofagi

話を戻して、当時の私は、「なにか良い方法がないかな」と探しているうちに、指導者ライセンス講習の存在を知り、「じゃあ、サッカーを教える人たちを養成しているようなところに行けば、何か学べるかも。」と思い、C級ライセンスを取得しようと思うに至ったわけです。審判4級は、サッカーのルールをろくに知らないのに「今のファールだろ!!」とかってスタジアムで叫んでるおじさんたちを反面教師にして、ちゃんとしたルールを知るためにもついでに取得しとこうと思った程度です。JFA、ひいてはアカデミーへのお布施にもなると思ったし(ここ大事)。

ところで、選手ならいざ知らず、「S級は知ってるけどC級って何?」「4級は何ができるの?」「資格ってどうやって取るの?」と思う人が大半だと思うので、まずはその点を説明したいと思います。

1. 指導者C級

はい、公式からの説明図どーん。

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C級の下に資格が2つありますが、B級からはその1個下の資格を所持していないと受験資格がない、ということもあり、現段階で取得できる1番上のライセンスを取得したいと思ったので、C級を選びました。

また、登録者数は以下のようになっているようです。

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男女比は書かれていませんが、私が取得した時は30人中女子1人でしたし、翌年も約30人中女子0人だったので、女性の割合はかなり低いと思われます。

毎週土日に会場まで行き、午前は座学、午後は実技というスケジュールでした。8,9日間ぐらい通った気がします。最終テストは、①筆記試験と、②実際の小学6年生を対象とした指導の実技試験でした。
参考までに、これが私の実技試験の計画表です。
(字が汚いけれど、自分の名誉のために付言しておくと、昔は、本気を出せば、硬筆で県大会までいく実力だった。今も本気を出せばきっと……。)

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筆記試験は100点満点(どのテストの満点よりも嬉しかった)だったし、筆記自体で落ちた人はいなかったので、実技の方が大変かもしれないです、というか、大変でした。実際、私の時は2人、実技で落ちていました。ただ、後日、追試をしてくれるので、最後まで諦めなければ、基本誰もが取得できる資格だと思います。
私の場合は、何が大変だったかというと、実技前に小6の子たちとコミュニケーションを取ろうとしても、思春期の子がもじもじして名前を教えてくれなかったり、それを冷やかす子がいたり、他のグループの小学生が遊びに来たりして、コミュニケーションがうまく取れなかったことです。実技中はみんな真摯ににプレーをしてくれたので、そこは助かったけれども、ビブスの番号じゃなくて、ちゃんと名前を呼んであげたり、それぞれの性格に対応した反応をしたかったなぁと思ったりしました。

あと、個人的に大変だったのが、実技の講習でした。
サッカー経験者(ほとんどが社会人)が8割、残り2割が子供のサッカーチームの監督をしているサッカー未経験のお父さん、という割合だったので、ほとんどの人はスピードが速いし、テクニックもある。コーチ役をしていても、みんな本気でプレーするから止める隙も与えてくれない。逆に、子供役で入った時は、周りについていけないし、後日筋肉痛になるわで大変でした。コーチも受講者もみんないい人たちばかりで、周りの人たちが気を遣って合わせてくれたり、褒めて伸ばそうとしてくれたから、なんとかやっていけた感はあります。

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「そもそもボール蹴れるの?」と思う方もいらっしゃるとは思いますが、前に某市のフットサルコートで、その辺にいた子供たちとボールを蹴って遊んでいた時に、たまたまそこに親子で来ていた当時の某J1のチームの監督が、私のボールさばき(?)を褒めてくださったことがあるので、人並みには蹴れるとは思います。特技はラボーナ。今もできるかは分からないけれど……。

座学では、「グラス・ツール」という概念から始まり、ざっくりいうと、未来のサッカー界のために、今の子供たちに何ができるか、というのを軸に熱く展開されていったため、私としてはすごく清々しく感じました。

C級を通じて知り合った人たちとは、今も連絡をとったり、一緒にサッカーを観に行ったり、ご飯に行ったりする仲だし、個人的にはそれも含めて取得して良かったと思っています(奇遇にも、このnoteを書いてるときに、その中の1人から電話が掛かってきた)。
去年、大学サッカーを観に行ったときに、たまたま観客席でその時お世話になったコーチに遭遇して、挨拶をしたら、「〇〇ちゃんは本当にサッカーが好きなんだね!」と笑顔で言われたけれども、私からしたら、休みの日にたまたま近所で試合をやってたから観に来たそのコーチこそ、本当にサッカーが好きなんだろうなぁと思いました。

C級を取得した個人的なメリットは他にもあって、それは後述します。


2. 審判4級

はい、また例に倣って公式の図をどーん。

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ご覧のように、4級は保有者が多いです。
なんせ体力テストもせずに、1日で取れます。
学生でサッカーをしてると、審判の資格は取らされるらしいです。
私が受けた時は、たしか60人ぐらいいて、そのうち女子は3人(他の2人はサッカー部のマネ)でした。私もインストラクターの人に「なんで取ろうと思ったの?」と聞かれて、「サッカー経験はないんですが、サッカーを観るのが好きで、C級も取ったのでついでに」と言ったらざわつかれました。うける。

都道府県によって違うとは思いますが、私の場合は、前半は、座学で一通りルールを学んで、後半はグランドに出て、フラッグの振り方や、主審のポジションの取り方などを学びました。

年に1回、年度が変わる時に更新手続きがあって、その時にネットでルール改正の動画を見てクイズに答えないといけないので、一応最新のルール改正にも対応できるという形にはなってるかと思います。

1回ぐらいピッチで笛を吹いてみたい気もしますが、審判をしたせいで、同日開催の観たかった試合が見れない、となると、本末転倒なので、私の審判デビューはいつになるかは未知数です(これは、指導チームを持てない理由についても同じことが言えます)。


さて、話をC級に戻して、C級のメリットを伝えたいと思います。

3. 個人的なC級のメリット
まず、フットボールカンファレンスへの参加資格があるということです。
フットボールカンファレンスとは、2年に1回、3日連続で行われる指導者向けのイベントです。開催地はランダムです。

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私は、2017年に、第10回の、広島で開催された"『育成の検証とこれから』 ~本気で日常を変えよう~"に参加しました。

この時は、元スペイン代表監督のデル・ボスケ氏の講演が注目されていました。イニエスタやシャビの裏話が直に聞けたりして興味深かったです。
他にも、世代別代表の監督の座談会や、高体連の監督の座談会、海外のサッカー協会の人による、自国の取り組みについての講演会。分科コースでは、申込時に当たった分科に参加して、各々の講演を聞くという時間もありました。私は2次申込みで申し込んだため、せっかく「アカデミー」という分科があったのに、1次で満員になっていて申し込めなかったのが心残りです。ただ、「U-18ユース」の分科で、貴重な話も聞けたし、前々から疑問に思っていたことをそのユースの代表者の人に質問できたし、満足のいく会でした。
その分科が始まる前に、ちゅーたさんと遭遇して挨拶したから、その時に立ち見でいいから入れてほしいって交渉すればよかったのかもしれない。今になって、どんな内容の講演だったのか気になってきた。

そして、S級の指導者たちも参加している関係で、懇親会では、Jリーグの監督や元選手とも気軽に話すことができたのも貴重な経験でした。
S級の某双子のTさんたちに「iPhoneケース派手だねー!」といじられたのも貴重な経験だったと思います。
兄の方は、今やぴっぴとひじりの監督ですし、早く2人を起用して、Jリーグデビューさせてほしいものです。

これは余談ですが、サッカーの関係者って、挨拶するときにすぐ握手するじゃないですか?
最初は全然慣れなくて、このイベントでやっと慣れたのに、結局普段の日常では、サッカーの関係者に会っても普通に口頭で挨拶をするだけに戻ってしまったという。元々、選手の出待ちでも基本握手しないから、何も支障はないけれど、一歩だけサッカーの世界に踏み込めたのに、なんかもったいないような、そうでもないような。

また別のメリットとしては、こうやって話のネタにできること。
ただえさえ持っている人は多くはないし、指導者でも選手でもないのに保有しているし、かつ、女性だし。ということで、結構レアだとは思います。

最後に、ライセンス保有者では、私ぐらいしかその視点からのメリットを感じていないのでは?と言えるメリットです。
ここまで読んで、そのメリットの察しがついた方には、「さすがフォロワーさん」とお伝えしたいです。

そして、その一例がこれです。

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これが何だかわかりますか?? もし、アカデミーの子がこのnoteを見てくれてたら、「あれ?どこかで見たような」ってなってるかも。

一応JFAnewsも購読していますが、こっちの会報の方が、アカデミーの育成方針とか練習メニューとかが書いてあって、オタクにはたまらない貴重な一品。
話すとマイペースな普通の高校生なのに、こういうのを見ると、「やっぱりみんなエリートなんだなぁ。」と感じさせられます。

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みんなの試合がまた見れるようになる日が待ち遠しいし、この期間を有効活用して、サッカー以外の面でも、より深みのある魅力的な人たちになってほしいなぁと願っています。

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