アメリカのインディーミュージックに異変!?起こるか地殻変動!?(インディーチャート 2014年 8月号)
2014年、C.I.T.Y.メンバー内でパンデミックを起こしたデニムロック概念。R&Bに取り込まれつつあったロックンロールから、本質的な部分への回帰が起こすこのBIG WAVE。
福岡の一部DJの間では、早くもデニムロックディグが始まり、先日、大規模セールをおこなったParks Recordsから数多くのデニムロックが発見されました。
さらに、デニムロックバンドを多く排出するアメリカ西部のレーベル・Burger Recordsに対して、東からの回答Partisan Recordが出現(発見)。デニムロックパンデミックはまだまだ続きそうです。
それでは今月もインディーチャート!レッツラゴー!
《チャートと一緒に楽しもう!音声解説はこちらから》
1.Wanderlust / Sproutless
Prefab Sprout研究家による、マキタスポーツが言う所の『作曲ものまね』の最高峰。
2.Last Ride / Wildest Dreams
レジェンドDJ Harveyによる噂のROCKプロジェクトWildest DreamsのPV。松本人志の匂いがハンパなくするんですが…?
3.Bye Bye Queenie / Denney and The Jets
俺たちのデニムレーベルBurger Recordsの3番打者は今回もハイだぜ!
4.Crimson Wave / Tacocat
フロムシアトル。 SubPop の傘下 Hardly Art からリリースなんだって。またPVがバカだ…
5.MY MY / Reigning Sound
フロムメンフィス。Mary Weiss(元The Shangri-Lasのリードシンガー)のバックだったり経歴は長いらしい。つまりジスイズアメリカ。
6.Scotty Says / Courtney Barnett
フロムオーストラリア・メルボルン。地元で地道に活動しながらピッチフォークにもピックアップされている人らしい。ここまで皆、情報なさすぎ。
7.Heavy Love / Bobby Bazini
この人はスターになります。すでにスターだったらごめんなさい。フロムケベック。カナダだ!
8.Party Kids / SALLIE FORD & THE SOUND OUTSIDE
ヤンキー姐ちゃんがボーカルかと思いきやメガネっ子がボーカルという奇跡。ノース・カロライナ出身のサリー・フォードがヨーロッパを放浪したのち、オレゴン州ポートランドでアラスカからやってきたメンバー達と出会い、結成したという奇跡。
9.I Got The Moves / Habibi
フロムブルックリン。Burger Recordsからの新たな刺客。
10.The Dream's In The Ditch / Deer Tick
フロムロードアイランド州プロヴィデンス…どこだ?04年から活動しているらしいバンド。東のデニムロックレーベル・Partisan Recordsからリリース。
11.TRAIN SONG / MISOLA
今回初の日本人がここでやっとランクイン。信頼のポップス野郎カンバスfriends。
12. Nothing More Than Everything To Me / Christopher Owens
元Girlsの人。元々、フォーク~カントリーの要素はあったものの、まさかインディーシーンの大物までが完全デニム化するとは。
13.Our Love / Sharon Van Etten
ホームレスだった時期もあり、“超ボサボサの90年代風ヘアー&ジーパンを履いたまま寝られる”と言い切る女史。スーパーデニム。フロムブルックリン。
14.sky traveler / Dorothy Little Happy
2014年の夏が生んだアイドルポップ不朽の名曲。EDMと全力至上思想によって根絶されたエレガンスを、アイドルポップに取り戻すための狼煙。トマパイとbump.y亡き今、彼女達への期待は大きい。フロム仙台。
15.You're Not Good Enough / Blood Orange
00年代、レイブリバイバル期にド派手なMVで一花咲かせて颯爽と解散したテストアイシクルズのメンバー、デヴ・ハインズ。その後、ライトスピード・チャンピオン名義で変態フォークシンガーとしてソロデビュー。そして、ライトスピード・チャンピオンと平行して始めたのがこのプロジェクト。一貫して変態。フロムロンドン。
16.Eyes of the Muse / King Tuff
サブポップからデニムロックへの回答。tUnE-yArDsの妹とユニットをしたり、アメリカでは無類の野球好きミュージシャンとしても知られているっぽい。野球帽がトレードマーク。フロムベースボール。
17.Adult Diversion / Alvvays
フロムトロント(カァーナダッ!)。昨月に引き続き、カレッジ&サークル感漂う一品。欧米はピーターパンシンドロームなのか?NMEが選ぶ〈SXSW 2014〉ベスト・バンド選出。
18.カルピスソーダの夏 / あっぷるぱい
2012年、シティポップ回帰の決め手となった名作がLPで再発ということで、改めて。そういえば、SO NICEが7inch化されたのも今年。シティポップ回帰、最後の年の総ざらいか。フロムサマー2012。
19.Tool For Love / JOSEPH TERRUEL
Vaporwaveそのものは、Boogie化が始まった時点で死んでいたのかもしれませんが、その意匠はPurevaporとして残っていくでしょう。waveは終わらない。フロム80s。
20.星間連絡船 ~Night Voyage~ / 星野みちる
文句なしの傑作アルバム「E・I・E・N VOYAGE」の誕生に、この路線のスタート「い・じ・わ・る・ダーリン」期から応援し続けたマネー&モータースの二人は涙しました。引き続き、福岡に呼べるよう草の根運動を行います。フロム宇宙。
《何度も言うけど、チャートと一緒に楽しもう!音声解説はこちらから》
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小学生デニムロックンロールバンド・Book Bearさんと出演交渉をおこないに熊本へ行ってきました。Especiaさんの熊本公演にねじ込むことに成功です。ヤッター!
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《次点のご紹介》
Summer In The City / The Pains Of Being Pure At Heart
名前が覚えられないでおなじみの。やっぱりのび太君集団だった。女の子かわいい。フロムドラエモ〜ン。
Descent / FEAR OF MEN
フロムUK。7インチとカセットでリリースを重ねた後のデビューアルバムだったらしい。今後、そのパターンが当たり前となるのか?
Honey / JINTANA & EMERALDS
PAN PACIFIC PLAYAのJINTANA率いるネオ・ドゥーワップバンド。他のメンバーはKashif、一十三十一、(((さらうんど)))のCRYSTAL。これもLPが出るそうなので。昨月からドゥーワップ熱が沸々とキテいる気が。フロムサマー。
Student of Nature / The Shilohs
フロムバンクーバー(カァーナダッ!)。カナダといえど、アーケードファイアのモントリオールや、ブロークンソーシャルシーンのトロントと比べて東側のバンクーバーはまた少し違うらしい。でも全体的にフォーキーな印象。
Dance With You ft. Teddy Riley, Clinton Sparks / Bad Rabbits
GUY以外の何者でもねえな!と思ったらTeddy Riley。思った時にはTeddy Riley。そんなとこあるよねTeddy Riley。最 MV 高。
forgetful / cyberlust
Purevaporであり、cocktailpop(この概念については後日)。
Ladies of the World / Flight of the Conchords
詳細不明。ベン・スティラー版「スタスキー&ハッチ」の影響を受けた何かじゃないかと予想。これがサブポップから出るという脅威。サブポップとボブサップって空見するよね。
カンフー・レディー / 水曜日のカンパネラ
Especiaのレーベルメイトで鹿の解体達人の女の子。ポンキッキ史に残る名曲のカバー。オリジナルもCrazyな楽曲ばかりです。トラックメイクは元Hydeout Productions(故Nujabesのレーベル)のKenmochi Hidefumi。
フェスティバルで会いましょう / Negicco
単純にランキングに入れ忘れていた。スマン。殿堂入りということで。ここ最近のB面でA面を超えてくるコニー氏の手腕には脱帽。
《重要なことは3回言うよ!チャートと一緒に楽しむ音声解説はこちら》
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ということで、今月もキーワードはやっぱりデニムでした。このデニムパンデミックに対抗すべく#cocktailpopという概念を作ってみたので、ご支援のほど、よろしくお願いします。映画「カクテル」のサントラに入ってそう(もしくは80sのサントラにありそう)なやつです。来月は日本勢の巻き返しに期待。
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