MMYD02022211

神のみ120話が神回だった。記憶をなくしていない女神憑きの女の子を絞り込むために、桂馬は攻略したヒロインに一人ずつ会ってカマをかける。女神が憑いていなければ、桂馬とキスをしたことや関連する出来事の記憶は、地獄の電力によって消去されているはずだからだ。

ヒロインたちの心の隙間を恋で満たすというミッションを、桂馬はしかたなくやっていたわけだけど、記憶をなくしていることを確認したあとの表情に晴れやかさやいつもの自信は読み取れない。そこには無言が描かれている。

確認を終えて、ベンチに腰掛け空を見つめる桂馬を見て、ハクアが「立て続けにフラれたような気分ね」と不憫がるも、桂馬は「忘れてていいんだよ…」と答える。やはりそこにはいつもの確信に満ちた表情がない。つづく最後の一コマで、ハクアがつぶやく「……ちょっと休んでから……次行こっか……」に心動かされた。さりげない気遣いを、さりげない台詞と静かな構図で見せることによる豊かな余韻が広がっている。

寄生獣を読破。最後にお前が出てくるんかい、というところからはじまる最終話がすごかった。

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