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深夜、かけ足が〜を語るふぢのさんたちのスペースに混ぜてもらう。最後のページのすばらしさとか、そこから逆算された意図的な背景の白さ、大城のぼるオマージュ、オノマトペの遊び心など、おもしろい話がたくさん出た。

ランダム生成した俳句から生まれるイメージはフキダシの窓から覗かなければ見えないけれど、彼女の言葉で詠んだ世界は窓を借りずとも見えているから、フキダシの中も文字しか必要なくなる。ちゃんとそのとおりに描かれている。

かけ足が〜の中盤はじめて自分の選んだ言葉だけで俳句を読むところは、少年漫画における「黒閃を出せた」のと等価で、つまり黒閃を出せる自分になったことで世界と他者と拮抗できるようになる、革命の描写だと思う。この作品は、他者を変えることの困難性を重く見て、代わりに拮抗しうるような想像力を主人公に授けた。自分に革命を起こさずにまして世界を革命できやしない、だからウテナは革命少女じゃなくて少女革命なんだろうな。

ムスブさん21話。ムスブさんの父親のキャラデザが、しっかり「ムスブさんの絵の延長上にあるおじさん」になっているのがよかった。

特にかわいい女の子がたくさん出てくる漫画アニメって、対象的に中高年のキャラクターが無個性で別の種族のように浮いていることがある。それがあんまり好きくないのだけど、この作品はそうではなかった。もしくは榎本俊二や宮崎夏次系みたいに逆に振り切って描くという解決もあるか。ほとんどギャグ漫画になっちゃうけど。

ヒロインは絶望しました。1〜7話。進撃の巨人を読もうかと思ってインストールしたマガポケで、結局別の作品を読んでいる。親に読んでいるのを知られたくないタイプの漫画だこれは。

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