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EV BOSCO の運転席から

EV BOSCO は三輪である。そして名前の通りEV (電気自動車)である。
ヘルメットは不要で、後部座席に人を乗せて高速道路も走ることができる。それでいて車検はなく、車庫証明も不要である。
かなり「都合の良い」乗り物である。検索すれば実際に走っている様子を撮影したYou Tubeがあれこれあるので、今回は側車付軽自動二輪に分類される EV BOSCO の運転席まわり(ダッシュボード)について書く。

この写真は、日中に撮影したものである。
見ての通り、ハンドルはバイクのようなハンドルである。ハンドルの中央付近にスピードメーターがついている。そしてスピードメーターには、これまでの累計走行距離を示すメーターもついている。

基本的に、鍵を差し込んでスイッチを入れたらバイクのように右手をひねれば走り出す。バックする時も、スイッチをバックに入れてから右手をひねればバックする。
ただし、このスイッチが2ヶ所あり、この2ヶ所を両方ともバック・モードにしないとバックしない。前進する時も、2ヶ所のスイッチを両方とも前進モードにしないと前進しない。機械的なことに私は詳しくないが、恐らく2ヶ所のスイッチのモードが異なる時はニュートラ・モードなのだろう。
話は少し脱線するが、アクセルとブレーキの踏み間違いで事故を起こすニュースがある。EV BOSCOの場合、アクセルは手でブレーキは足なので間違いようがないと思われる。更にモードを適切に切り替えないと前進(あるいはバック)しないため、時々ニュースに出てくるような「バックするつもりでアクセルを踏んだら縁石を乗り越えた」といったタイプの事故も起きづらいと思われる。これは、とても安全な乗り物だと私は思う。

グローブボックス

恐らくバイクにはないものとして、EV BOSCO には車のように、鍵のかかるグローブボックスがついている。ただし、車のグローブボックスよりもずっと小さい。
私はグローブボックスに車検証のコピーと自賠責保険のコピーを入れている。ただし、グローブボックスは小さいため、これらのコピーはマスクケースに入れてグローブボックスに収めている。

たまたま持ち合わせていた、ゆっポくんのマスクケースがジャストサイズだった。

夜のダッシュボード

さて、ここまで昼間に撮影した写真をもとに説明してきた。ここで夜間の様子について触れておきたい。

夜間だと、こんな感じに見える。
ちなみに左側に見える緑色の横長に光るのは、バッテリーのインジケーターである。ガソリン車であれば燃料計にあたるものである。現時点で私は使っていないが、バッテリーの温度や出力(ボルト数やアンペア数など)などの詳細はリアルタイムでスマホに表示させることができるようになっている。ダッシュボードに自分のスマホを置き、それらを表示させながら走るのは、私としては、かなり心をくすぐられるものがある。

ところで、これは、そういうギミック的な意味合いに限らず、コスト面や環境保護の観点からも、なかなか面白いことだと私は思う。そんなに高性能なスペックを求めない人は、スマホに接続しないで EV BOSCO 単体で走れば良い。高性能なインジケーターに加えてカーナビなども搭載したい人は、スマホなりタブレットなりを何個か搭載してバリバリな一台にカスタマイズしても良い。
そして仮に何か故障したとしても、自前のスマホやタブレットで制御しているなら、そのスマホやタブレットを交換するだけで復活する可能性もある。カーナビとしてしか使えないカーナビとか、ダッシュボードとしてしか使えない液晶パネルといったものではなく、スマホがそれらの役割を兼ねられるというのは、仮に販売不振だったとしてもパーツの不良在庫を抱えることを回避できることにつながるのではないだろうか。

これは後日、別の記事で詳しく書きたいが、日本の自動車は色々とついていて至れり尽くせりの状態で販売されている。安い軽自動車でもエアコンにカーステはもちろん、ドリンクホルダーが当たり前についている。
それだけ下請け企業があって多くの人が自動車産業に関わることで恩恵を受けてきたかもしれないけど、EV BOSCO は基本的にそれとは真逆の乗り物である。だけど私は実際にこの EV BOSCO のオーナーになってみて、何もオプションがないことに喜びを感じている…というのも自分で工夫できるからである。確かに最初のうちは「あれもない」「これもない」と気付いて「うっ!」となったものである。でも2, 3日としないうちに「だったらこうしよう」と考えてカスタマイズするのが楽しくなる。
元々、車検証と自賠責保険の原本は、A5サイズのクリアファイルに挟まれて渡された。でも、そのA5サイズですらグローブボックスに入らない。早速「うっ!」である。しかし、そこで試しにマスクケースで代用しようというのが楽しいのである。

次回は、そんなカスタマイズが楽しい EV BOSCO のピックアップトラックの、荷台について書きたい。これまたカスタマイズの話である。

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