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はじめに


「ベジブロス」
この名前をなんとなく聞いたことのある人は多いはず。
でも、作ったことのある人、いつも食べてるという人は私の周りにはほんのひと握りしかいません。

 そういう私も、ようやくベジブロス歴は半年ほど。でも今や私の生活にはなくてはならない存在になりました。

 難しそう。面倒くさい。そう思っていたとしても、最初の一歩を踏み出してしまえば何てことはない。
簡単、美味しい、栄養満点、それにエコで、何より作っていてワクワクする。いいこと尽くし。
そんなベジブロスについて、少しだけ語ろうと思います。

きっかけはブロッコリー


 私は野菜が好きです。その中でも大好きなのがブロッコリー。ほぼ毎日食べています。
 1年半ほど前に仙台から札幌にやってきたのですが、こっちのブロッコリーの大きさと安さにビックリしました。
 そして立派なブロッコリーを買ってきては、切って茹でる、の生活を繰り返し、その度にポキポキ折って捨てる茎の山が気になってきたのです。これは何かに使えないのかな?

 そう考えたとき思い浮かんだのが、

「捨てないで、野菜くず」

という言葉でした。

 それは、以前住んでいた仙台の、とあるカフェに置いてあった黒板に書いてあったメッセージ。野菜の皮や葉っぱのイラストと共に、野菜くずを活用したベジブロスの作り方と、抗酸化作用や免疫力UPにつながる物質フィトケミカルという化学物質の説明もありました。

 これかもしれない。よし作ってみよう!
その日から、私のベジブロス人生が始まりました。

ベジブロスの作りかた

 作り方はいたってシンプル。

①色々な野菜くずを鍋に入れる。
②ひたひたの水に酒と塩を少々入れて火にかけること20分。
③くたくたに煮えたところで.ザルとキッチンペーパーなどを使ってスープを濾す。ギュッと野菜くずを絞るようにするとなお良し。

 これで、ベジブロスの完成!ほら、あっという間。

 ベジブロスは簡単に言うと野菜出汁(だし)。色々な野菜を組み合わせて煮出すことで、甘味・苦味・旨味が複雑に合わさった深みのあるスープになります♪
このベジブロスを使って作るカレーやスープの美味しいこと!味噌汁だってひと味違った旨味が出ます。

野菜によって味が変わるベジブロス

 当然ながら、野菜や果物によってベジブロスの味や風味は変わります。野菜ごとの特徴の一例を紹介します。成功例だけでなく中には失敗例もあるので、私が作ったことのある範囲でまとめてみました。

〈成功例〉
◇じゃがいもの皮、玉ねぎの白い部分が多ければ甘味の強いスープ
◇玉ねぎの茶色い外皮は沢山入れると苦味が強いけど、ほどほどに入れて栄養価UP
◇キャベツや白菜の芯からは旨みたっぷり
◇カブや大根の皮からも甘みと旨み
◇人参やブロッコリー、カボチャのワタからは独特の香り、風味
◇とうもろこしの皮やひげ、芯を入れると、ザ・とうもろこしな甘さと香ばしい香り
◇ピーマンやパプリカの種やワタはあまり味には影響しないけれど、きっと旨みが出てるはず
◇生姜やニンニク、キノコ類の石付きは旨味や香りが増します
◇野菜以外では、りんごの芯や皮を入れると、甘さや酸味が出るのでカレーなどに合います!りんごの種には微量の毒性、私は気にしませんが、気になる場合は皮だけにしたほうがいいかも。

〈失敗、NG例〉
◆ナスのヘタは、色が悪くなるため私は入れません
◆トマトのヘタ、じゃがいもの芽など毒性のある部分は入れません。
◆パイナップルの芯とキウイの皮は失敗。どうにも生ゴミ臭がしてしまって、泣く泣くサヨナラしました。
◆その他バナナ、スイカ、メロンなど皮の厚い果物やミカン、レモンの皮も私は入れません。残留農薬も気になるし。

まとめ


 思えば、カレーやシチュー、ポトフやミネストローネ、具沢山スープや味噌汁など、沢山の野菜の入った汁気の多い料理を作る時も、色々な野菜の皮や芯、種、ワタ、硬い茎などの野菜くずが必ず出ます。それにサラダや日々のお料理で、野菜を使わない日はないといっても過言ではありません。

 そんな野菜くずには、身体の抗酸化力や免疫力をUPさせるフィトケミカルも豊富だというし、ベジブロスを作ることで生ゴミの体積も少し減ってゴミ減量にもなるし…

 という理屈から入った私ですが、季節によって色々な野菜くずで作ってみて感じたことは、単純に美味しいし楽しい。ワクワクする!

野菜くずが一度に集まらない場合は、大きめのジッパー付き保存袋などに入れて冷凍庫へIN。野菜を切るたびに少しずつ保存袋に足していき、野菜くず貯蓄がいっぱいになったところでベジブロスを作ると、ちょっとした達成感も得られます(๑>◡<๑)

 また、沢山野菜を使うカレーなどを使う日は、ベジブロス作りと同時並行で料理を作ることも。ベジブロス用の野菜くずを火にかけつつ、切ったばかりの野菜の皮を投入していく。場合によってはその中に火の通りにくい野菜も一緒に入れて下茹でしてしまう。(サムネイル写真のじゃがいもも、そういう理由で入っています)

 捨てるはずのものをコツコツ集めていく工程も、それをコトコト煮るだけで、市販のコンソメには出せないような独特の味わいや色が出るのも、手作りベジブロスの楽しみなのです♡


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