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【ダイヤ1達成】未界域徹底解説①【マスターデュエル】


はじめに


 はじめまして、あのひとと申します。

 普段はポケモンカードで遊んでおり、マスターデュエルを始める前は遊戯王自体触ったことがなかった程度の素人です。

 マスターデュエルは、3月初旬から始め、中旬あたりからランクマに参加し、シーズン3はプラチナ3、シーズン4はプラチナ1、シーズン5はダイヤ1、シーズン6もダイヤ1を達成できました。

 マスターデュエルを始めてから今日まで、ランクマにおいては【未界域】デッキのみ使用してきました。


 そんな【未界域】デッキを使い続けた私が、【未界域】デッキの素晴らしさを伝えるべく記事を書くことにしました。

 今回は、ダイヤ1を達成した際のデッキレシピと、採用したカードについてフォーカスを当てて解説した内容になっています。

 プレイングなどは次回の記事で詳しく書こうと思っていますので、完成までお待ちください。


 拙文ではありますが、最後までお付き合いいただけると幸いです。


【未界域】デッキの基本情報


 本文による【未界域】デッキは、【未界域】テーマと【暗黒界】テーマを合わせた、俗に【未界域暗黒界】と称されるデッキを指します。

 ご存知かと思いますが、【未界域】モンスターは共通効果に、手札から【未界域】モンスターを見せて、マスターデュエルにおいては手札を1枚ランダムに捨て、それが見せた【未界域】モンスターでなかった場合、自身を特殊召喚し、デッキから1枚ドローする効果を持ちます。

 そして、手札から捨てられた際にドローやサーチを行える【暗黒界】モンスターと合わせて、手札を補充しながら盤面を築いていく、展開系のデッキです。


 【未界域】デッキの基本情報として、下記の動画、記事をご覧になっていただくと本文の理解がスムーズになるので、お時間のある方はぜひ。


・モノコーラ カードゲーム研究所さん




・むしけいさん


・クソガキさん



デッキレシピと採用カードについて


 私がシーズン5でダイヤ1を達成した際に使用していたデッキレシピは以下の通りです。

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 試験的に採用しているカードもあるので、あくまで参考程度にお願いします。

 先ほど引用した動画や記事に、共通して採用されているカードについては、説明されているものがほとんどなので割愛します。この項目では私が採用理由や、枚数とその役割をお話ししたいカードについて書いていこうと思います。



 ・デッキ枚数について


 まず、そもそものデッキ枚数についてですが、私自身、【未界域】デッキは40枚にすべきではないと考えています。

 理由は、【未界域】デッキは“引きたいカード”よりも、“引きたくないカード”の方が多いからです。

 簡単に説明すると、《貪欲な壺》や、当デッキには採用されていませんが《終わりの始まり》、捨てられてもドローに繋がらない《妖精伝姫-シラユキ》(以下シラユキ)や《BF-精鋭のゼピュロス》(以下ゼピュロス)など、“初手5枚の段階では腐るカード”を引きにくくする為にデッキの枚数を増やすべきだと考えています。

 手札から捨てられた時にドローや展開に繋がるカードが多くない為、私の力では47枚に増やすのが限界でしたが、シンクロモンスターを採用するのであれば、《魔轟神獣ケルベラル》などの採用も面白いと思います。


 ・レベル8未界域について


 『未界域』モンスターの中でも、捨てられた際に展開に繋がらないのがレベル7のワーウルフと、レベル8のビックフット、サンダーバード、オゴポゴの4枚です。

 ワーウルフは活躍が限定的な為、当デッキに採用されていないので詳細は割愛しますが、レベル8の3枚についてはそれぞれに役割があるので、説明したいと思います。


 まず、ビックフットについて。

 ビックフットは、手札から捨てられた際に、相手の場の表側表示のカードを1枚破壊する効果をもっています。

 なので、自分が後攻の時の《虚無空間》や《スキルドレイン》、《王宮の勅命》などの強力な永続罠カードに対しての解決手段になります。

 それに加え、攻撃力3000という高打点も持っている為、後攻で8000または9000を削り切る時に頼りになるカードです。


 次に、サンダーバードについて。

 サンダーバードはビックフットの対になる効果で、手札から捨てられた際に、相手の場の裏側表示のカードを1枚破壊できます。

 一見、活用の難しい効果ですが、シラユキの召喚時効果でモンスターを裏側守備表示に変えられるので、除去効果をもつカードを他に使ってしまっている状況になった際の大型モンスターの処理に使うことができますが、基本的に【未界域】デッキは短期決戦に持ち込まないといけない為、サンダーバードを採用するにはもう少し採用理由を明確にしたいです。


 最後にオゴポゴについて。

 オゴポゴは、手札から捨てられた際にデッキから【未界域】カードを墓地に送ることができます。

  展開序盤で《貪欲な壺》を引いている状況では、早期のドローに繋げることができ、展開の中盤以降では、捨てられた際の効果を使用している【未界域】モンスターを落とせば、デッキの質を上げることができます。


 詳細は後述しますが、手札には常に【未界域】モンスターが2体いてほしいので、確率を高める為にレベル8未界域を採用しています。

 当デッキでは採用されていませんが、《No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》は、LPを大きく消費し、攻撃力の低いリンクモンスターが場に残ることがある【未界域】デッキと相性が良いので、そのシナジーを意識するのであれば、採用理由がより明確になるのでオススメです。



 ・シャドール・ヘッジホッグについて


 《シャドール・ヘッジホッグ》(以下ヘッジホッグ)は、効果で墓地に送られた際に、【シャドール】モンスターを手札に加える効果をもちます。つまり《シャドール・ビースト》(以下ビースト)を手札に加える為のカードです。


 例として、自分が先攻で手札が、【未界域】モンスターが2枚、【暗黒界】モンスターが1枚、《終末の騎士》、《暗黒界の取引》の5枚です。

 そしてターンの始めに《終末の騎士》を召喚したとします。そこでヘッジホッグを墓地に落とすのと、ビーストを墓地に落とすことにどんな違いがあるのかということについて説明します。


 その前に、【未界域】デッキにおけるベストな手札の状態について軽くお話しします。

 結論から言うと、手札が5枚あった時に、【未界域】モンスターが2枚、【暗黒界】モンスターまたは捨てられた際に手札が減らないカードが2枚、その他1枚。といった感じです。

 【未界域】モンスターが2枚あることで、見せたカードが当たってしまっても、すぐに展開が終わるということがなく、捨てられた際に手札が減らないカードが2枚あれば、ざっくり1/2程度の確率で手札を増やすことができるので、その他の1枚が《貪欲な壺》の時は、伏せてから【未界域】モンスターの効果を使う余裕がある状態です。

 基本的にその比率が崩れないように手札を整えながら展開していきます。


 では、先程の例に戻りましょう。デッキにビーストしか採用していない場合では、“手札が増えないカード”を引いてしまう可能性が高いです。

 先程のベストな手札を基準にすると、この1ドローで【暗黒界】モンスターまたは《ゴキポール》が引けると良いですが、それ以外のカードの枚数の方が多いので、ベストな手札になるには分の悪い賭けになってしまいます。


 デッキにヘッジホッグを採用している場合だと、手札に加えたビーストを“手札の増えるカード”として扱うことができるので、その時に手札の増えないカードを直接引くのと、【暗黒界】モンスターと同じように扱えるモンスターを手札に加えられるのとでは、安定度が目に見えて変わります。


 他にも、《闇の誘惑》で、先にビーストの効果を使い終わっている時でも遠慮なく除外できるカードであり、レベル3なことから《虚空海竜リヴァイエール》(以下リヴァイエール)や、《No.75 惑乱のゴシップ・シャドー》(以下ゴシップ)に繋げられ、闇属性で魔法使い族という他と被らない種族かつ通常召喚できる為、展開の要となる《ライトロード・ドミニオン・キュリオス》(以下キュリオス)に繋げやすいことも大きな魅力だと感じているので、【未界域】デッキに一度は採用してほしいカードだと思います。



 ・No.86 H-C ロンゴミアントについて


 《No.86 H-C ロンゴミアント》(以下ロンゴミ)、このカードの悪名の高さは言わずもがなでしょう。自身の持つX素材の数だけ効果を持つことができ、素材を4つ以上持っている時に、相手の召喚・特殊召喚を封じる効果が特に強力です。

 ではなぜ、後述するカードと共に採用したかと言うと、当デッキのロンゴミが無い場合の最終盤面が《召命の神弓-アポロウーサ》(以下アポロウーサ)、《深淵に潜む者》(以下深淵)、《ナチュル・エクストリオ》(以下ナチュエク)、《I:P マスカレーナ》(以下マスカレーナ)の4枚がフィールドにあり、墓地にシラユキがある状態です。


 ですが、この盤面だと、【壊獣】モンスターや、《禁じられた一滴》と合わせてナチュエクを無力化されると《ライトニング・ストーム》を通されてしまい、全てが崩壊します。

 《禁じられた一滴》のコストで全てを無効にすると、相手のリソースの方が先に尽きるのでは? と考える方もいると思いますが、最大展開した際のこちらの残りLPは600なので、相手が2体以上モンスターを召喚できる手段を持っていれば、その効果をアポロウーサとマスカレーナに使うだけで戦闘ダメージが通って敗北してしまいます。


 上記のような懸念点がある為、どんなに妨害手段があろうと、ターンを渡しても相手にダメージを与えられないようにしないといけません。そこで、その欠点を確実に補えるのがロンゴミなのです。


 ロンゴミの召喚条件が、戦士族レベル4モンスター×2となっているので、《終末の騎士》と《幻影騎士団 シェード・ブリガンダイン》(以下ブリダイ)、《リプロドクス》の効果で戦士族になったレベル4モンスターの3枚で出すことを目指します。

 なぜ3枚のカードを採用しているかと言うと、ブリダイがキュリオスの効果で落とされた時や、序盤の展開でリンク数が足りない時にブリダイを使用することがあり、そうした場合の回収手段がないので、ブリダイ1枚に頼らないような構築にしました。


 この3枚の組み合わせの中で、最も出しやすい組み合わせは《終末の騎士》とブリダイです。

 《終末の騎士》で《幻影騎士団 サイレントブーツ》(以下ブーツ)を墓地に送り、ブーツの効果でブリダイをサーチし、使用後ロンゴミをX召喚、他にレベル3が2体並べばゴシップをX召喚し効果を使うことで、5素材ロンゴミが完成します。


 それでは、5素材ロンゴミを完成させる為のカードについて見ていきましょう。




・幻影騎士団 サイレントブーツについて

 【幻影騎士団】のカードをサーチできる《幻影騎士団 ダスティローブ》でない理由は、ブーツの1の効果で、ブリダイがフィールドに存在している場合に特殊召喚できる為、手札に余裕さえあればリンク数を稼いだり、ランク3エクシーズに繋げられるからです。


 ブーツのサーチ効果については、山札の圧縮の為に墓地に落ちたらすぐに使います。

 ブリダイをサーチした時、または展開途中で引いた時などは基本的にはすぐにセットする為、ブーツとブリダイは手札の増えないカードとして扱います。

 他に手札の増やせるカードがあれば、その後の展開で素引きできれば良いので、手札に《闇の誘惑》があり、他のカードが【未界域】または【暗黒界】モンスターの場合は、優先して除外しても良いです。



・幻影騎士団 シェード・ブリガンダインについて

 このカードは、自分の墓地に罠カードが存在しない場合、セットしたターンでも発動できる効果外テキストを持ち、発動すると戦士族・闇属性・レベル4の通常モンスターとして特殊召喚されます。


 先述した通り、ロンゴミの素材として使うのがベストですが、レベル4という点で《No.60 刻不知のデュガレス》(以下デュガレス)の素材にもなれるので、ドローを優先しなければならない状況ではブリダイを使ってください。

 キュリオスの素材にすることもできるので、どうしても手札が足りない時は躊躇せず使いましょう。


 注意点として、通常モンスターとして扱われる為、《閉ザサレシ世界ノ冥神》(以下クルヌギアス)や、《アクセスコード・トーカー》(以下アクセス)、アポロウーサの素材にできないので、後攻でワンキルを狙う場合、《トロイメア・ユニコーン》(以下ユニコーン)やマスカレーナ、リプロドクスを必ず経由するか、デュガレスの素材にして展開しましょう。


 ・リプロドクスについて

 モンスター2体という極めて緩い条件で召喚できるリンクモンスターです。その効果は、任意の種族または属性をどちらかを選んで宣言して発動し、ターン終了時まで、リプロドクスのリンク先の表表示モンスターは宣言した種族または属性に変更されるというものです。

 この効果で任意のレベル4モンスターを戦士族に変更し、《終末の騎士》と合わせてロンゴミを出します。


 リプロドクスのリンク先にモンスターが存在しない場合は、効果の発動ができないので、EXモンスターゾーンの下には常にレベル4モンスターを置くことを意識しましょう。


 リプロドクスを出す時は、ブリダイを展開途中で使用した、またはキュリオスの効果で墓地に送られた場合と、相手に《増殖するG》を使われた際の特殊召喚稼ぎとして出す場合です。

 後者についてはマスカレーナと違い、リンクモンスターも素材にできるということだけ覚えておけば良いでしょう。


 前者については、相手がどんな誘発を持っているかということを把握した上で動かなければいけないので、運用がかなり難しいです。

 誘発をケアしなければならない状況では、キュリオスか、アポロウーサが先にEXモンスターゾーンに存在することが前提になってしまうので、リプロドクスの効果で種族を変更することができません。


 なので、相手が誘発を持っていない、または誘発を使い切ったタイミングでしかリプロドクスを出せないので、キュリオスの効果でブリダイが墓地に送られた時は、いかにして相手に誘発を切らせるかを意識して動かなければいけません。

 特例として、《終末の騎士》に触れなかった場合は、ブリダイとリプロドクスでロンゴミをつくるパターンもありますが、これも相手が誘発を持っていない時にしかできないので、妨害を踏み越えた状況でのみそのパターンを運用しましょう。


 リプロドクスの欠点として、『必ずEXモンスターゾーンを使用すること』、『EXモンスターゾーンの下を空けておかなければいけないこと』の2つが挙げられます。


 先述した通り、誘発のケアを優先した場合だと、アポロウーサがEXモンスターゾーンに居続けてしまうので、できればメインモンスターゾーンにアポロウーサを立てられるように意識したいです。

 [補足]最短でキュリオスを召喚した場合、その次にモンスターを召喚したタイミング(5回目の召喚・特殊召喚にあたる)で初めてチェーン確認があった際、相手が《原始生命態ニビル》を持っていることがわかります。そこから4素材アポロウーサを警戒して相手が効果を使用した場合、キュリオスの回収効果を使うことができるので、キュリオスはギリギリまで残しておきましょう。


 後者に関しては、プレイする際に気をつけていれば良いだけなので、難しく考えなくて大丈夫です。というかレベル4以外のモンスターをEXモンスターゾーンの下に置くメリットが無いのでなおさら忘れないように気をつけましょう。

 また、リプロドクスの効果は、発動自体はリンク先にモンスターがいないとできませんが、効果で種族を変更されたモンスターは、リプロドクスが場を離れてもターン中は変更された種族のままになるので、効果を使ったらすぐに別のリンクモンスターに変換しても問題ありません。



 ・No.75 惑乱のゴシップ・シャドーについて

 このカードもロンゴミの座布団として悪名高いカードです。

 しかし、ゴシップの1の効果の方が【未界域】デッキにとっては重要です。それは、《増殖するG》を打たれた際の《手札抹殺》を確実に通す手段になるからです。


 ゴシップの1の効果は、『1ターンに1度、相手がモンスターの効果を発動した時に、このカードのX素材を2つ取り除いて発動できる。その効果は「お互いのプレイヤーは、それぞれデッキから1枚ドローする」となる。』という効果です。


 相手が《手札抹殺》を止める手段は、《灰流うらら》しか存在しませんが、アポロウーサだけで《灰流うらら》を止めようとすると、《エフェクト・ヴェーラー》や《無限泡影》、または《原始生命態ニビル》をチェーンして発動されると、アポロウーサの効果は同一チェーン上では1度しか発動できないので、他のモンスター効果を防ぐことができず、シラユキの除外を利用しても、アポロウーサが場から離れると参照する攻撃力が存在しない為、効果が不発になってしまいます。

 このように、効果を無効にする効果をもつカードを絡められると、アポロウーサの効果が通らなくなってしまうので、《手札抹殺》以外の勝ち筋を潰してしまった状況だと、敗北に直結します。


 上記のようなケースは遭遇率が高い為、《手札抹殺》を通さないといけない状況で効果を通す為にも、ロンゴミを採用しない場合でもゴシップを採用することを強く推奨します。


 《手札抹殺》の効果を通す際は、必ずアポロウーサとゴシップを立てた上で発動し、《灰流うらら》の効果にゴシップの効果をチェーンします。

 理由は、先にアポロウーサをチェーンしてしまうと、先述したケースのように《エフェクト・ヴェーラー》や《無限泡影》に対応できませんが、ゴシップなら発動されてからチェーンしてシラユキのコストで除外して対応できるので、必ずこのチェーンは間違えないようにしましょう。


 《PSYフレームギア・γ》はアポロウーサでしか止めることができない為、効果を無効にする効果をもつカードを絡められると詰んでしまうので、無いことを祈りましょう。


 基本的には5ロンゴミを成立させる為の素材として扱いますが、デッキアウト狙いの場合は1の効果を忘れずに場に残しておきましょう。


 ちなみに、1の効果を使用した後でも《貪欲な壺》で戻し、再度召喚できればロンゴミの素材として復帰することができるので、実用性はほぼ皆無ですが、ぜひ挑戦してみてください。



魔法カードについて


 ・貪欲な壺

  デッキアウト狙いの場合、2枚で足りない場合が多いことと、ナチュエクの効果は山札の枚数分の魔法罠を無効にできる為、そのリソース確保として3枚の採用です。

 展開の中盤以降に使えると強いですが、手札に【未界域】モンスターが1枚しかない、または手札の数が4枚以下の場合は使いましょう。


 その時の墓地の状況にもよりますが、《貪欲な壺》で戻したい優先順位は、レベル3未界域>ブラウ>レベル4未界域>スノウ>その他です。

 あくまで自分の感覚での優先順位なので、参考程度にしてください。以下、簡単な解説です。


 レベル3未界域は5枚しか入っていない上に、リヴァイエールやゴシップを立てる必要があるので、いつでもランク3をつくれるよう、常に山札の中にレベル3未界域が4枚以上ある状態にできているとベストです。

 ブラウは、捨てられた時に確実にドローできるので、山札に対象がいないと手札が増えないスノウよりも優先して回収したいです。

 レベル4未界域は、深淵や、状況次第ですがロンゴミを立てるのに必要になるので、上級未界域よりは優先度が高くなります。元々の枚数が6枚なので、引きすぎないように戻す枚数を調整しましょう。


 ・闇の誘惑

 実質ノーコストで山札を引けるカードなので3枚の採用。

 除外するカードの優先順位は、デビルフランケン>同名未界域>レベル8未界域>ブーツ>その他といった具合です。

 ゼピュロスを確実に墓地に落とす手段がない場合は、手札が増えるカードではないので、除外しても良いです。

 また、何らかの理由で召喚権を使っている場合、終末の騎士を除外して良いと思います。終末の騎士はリヴァイエールでも召喚可能なので、通常召喚やスカルデットによる特殊召喚ができなかった状況なら、手札にあっても仕方ないカードになるので、除外しましょう。

 なお、レベル3未界域は数が少ない為、同名異名問わず、2枚除外するということがないように気をつけましょう。


 ・暗黒界の取引

 シーズン5時点では2枚の採用でしたが、1枚でも支障ないカードだと思います。

 デッキアウト狙いの場合、相手に2回山札を引かせることができるのは強いですが、デッキ全体として手札の増えるカードよりもそうでないカードの割合の方が多いので、暗黒界の取引を使う時に、必ず暗黒界モンスターが手札にあるということの方が少ない為、2枚は過剰だと感じ、シーズン6では1枚に減らしました。

 どうしようもない状況でも山札を見ることができるカードなので、1枚はあった方がいいと思います。


 ・チキンレース

 手札に来たら必ず1ドローできるカードであり、必ずゼピュロスで戻せるわけではないことを加味して、2枚の採用です。

 ゼピュロスで手札に戻すカードも、状況次第ではチキンレース以外のカードになるので、本来2ドローできない状況でも、2枚目のチキンレースがあることで、どの試合でも2ドローできるという強みが生まれるので、2枚採用が使用感として良かったです。


 ・三戦の才

  《増殖するG》や、《灰流うらら》などの汎用誘発をトリガーに2ドローできる上振れカードです。


 上記のような誘発を打たれない試合の方が少ない為、手札の増えるカードとしての採用です。

 少し特殊な例ですが、《暗黒界の取引》や、モスマンの効果で、墓地に送られた際に発動する効果を持つ、【鉄獣戦線】モンスターや、【シャドール】モンスターなどの効果を相手が発動すると、それも《三戦の才》のトリガーになるので、発動の機会は多いでしょう。


 相手のモンスターを奪ったり、ハンデスしたりする効果もありますが、後攻の場合でも2ドロー以外を選択することは稀です。


 ただ、クヌルギアスの存在があるので、コントロールを奪った上でリンク数の足しにすると、相手のモンスターを2体減らせるので、手札が悪くないかつ厄介な効果を持つモンスターがいれば検討しても良いと思います。

 思わぬ勝ち筋に繋がるカードでもあるので、2ドロー以外の効果を把握しているだけでもプレイングが変わります。


 注意点として、アポロウーサで相手の発動したモンスター効果を無効にした場合、『発動を無効』にする為、《三戦の才》の条件を満たせなくなります(効果を無効にするならOK)。

 展開の中で、相手が何らかの誘発を持っていて、自分の場にアポロウーサ、手札に《三戦の才》がある状況では、その時に引かなければならないカードがある場合、あえてアポロウーサの無効効果を使用せず、《三戦の才》でのドローを狙うのも悪くないでしょう。


 何より、発動条件を満たせていない《三戦の才》は、ただのバニラカードなので、デッキのカード全てを有効に扱いたい【未界域】デッキにおいては、そういった取捨選択も必要なことを教えてくれるカードです。



 ・終わりの始まり

 このカードを採用していない理由は、『条件を満たしてない、満たせる手札ではない状況で引いてしまう』、『墓地リソースをシラユキと食い合う』、『終わりの始まりが撃てる状況はそれが要らないぐらい良い展開ができている』というものです。


 1つ目は、簡潔に言うと、初手5枚で来たら最悪ですよね、という理由。最悪ですよね?

 2つ目は、デッキアウト狙いの場合、かなり致命的になる部分なので、私自身がそれを嫌った結果です。

 3つ目は、終わりの始まりの発動条件を見てみると、『自分の墓地に闇属性モンスターが7体以上存在する場合、その内の5体を除外して発動できる。』となっています。

 その条件が満たせる時は、おそらくキュリオスまで繋げられ、キュリオスの効果を止められていないという状況だと思うので、展開としてかなり順調だと思われます。


 その時の墓地にレベル3未界域や、ブラウが多かった場合(またはそれしか除外するものがない場合)、貪欲な壺で戻して再利用することができなくなるので、その後の展開に支障が出てきます。

 終わりの始まりを使う時は、なるべくその後の展開に必要ないカードを除外したいので、使わざるを得ない状況で、先述したようなカードたちを除外してしまうと本末転倒です。


 採用するメリットととしては、上振れの上限が大きく上がるので、試合数を重ねてその期待値が高いと感じるならば採用しても良いと思います。

 しかし、10%程度の確率で要らないカードを初手に引いてしまうことのリスクもあるので、私はそのリスクを試合数を重ねる上で良くないと判断した為、不採用としました。



 おわりに


 最後まで目を通していただき、ありがとうございます。

 次回は【未界域】デッキで何を意識して展開すべきか、などを解説したいなと思っています。

 今後は、ランクマのシーズン毎に振り返りの記事も書いていけたらと思いますので、興味をもっていただいた方は、noteのフォローなどよろしくお願いします。







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