見出し画像

まあ大体が作者の創作

機能の名言つながりでちょっと思い出したことを書きます。

名言って必ずしも過去の偉人が自分で言っていないということがあります。

歴史小説の作中でいっていたり、その小説を原作としたドラマのセリフが独り歩きして、あたかも本人がそういったかのような印象をあたえているのです。

これは昔の軍記物なんかでも同様です。

いや別に実害があるわけじゃないんですが、どうしてももやもやする場合もあるんです。

以前に、自己啓発的なセミナーで経営者の方とお知り合いになれたことがあったんですが、その方が「今日の竜馬」とかなんとか坂本竜馬の名言とやらをSNSに投稿し始めたことがありました。

「いや、竜馬そんなこといっとらんやろ!」

と突っ込みたかったところですが、周りは「さすが竜馬、ためになるなあ」とかそんな反応ばっかりで突っ込める雰囲気ではなくなりました。

私も別に竜馬の研究者じゃないので本当に言っている可能性も無きにしもあらず、なんですが、明治以前の日本語にはない単語がちらほら混じってたからなあ。

幕末から明治にかけてそれまで日本にはなかった概念がどっと入ってきました。維新後、当時に知識人たちはそれをそのままとりいれるのではなく新たな漢語を作って対応しました。

法律とか経済とか知性とか友情とかも確かそうだった。

この流れは現在も続いていますが、現在ではほぼ、そのままカタカナにして対応してますよね。コンプライアンスとか。

さて、そんな明らかに本人が言っていない名言を嬉々として連発する人をどうするか。ご本人には悪気はない。そして、周りの人も盛り上がっている。

そんななか、「いや、それほんとに竜馬がいってるんですか?」と突っ込むのも野暮でしかないでしょう。

でも、実在した人物が間違った方向に理解されているという現実を放置していいのか?という葛藤もあります。

うーん、今日はなんかまとまりがないですがこのへんで。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?