参加記の「個人的な面白さ評価」に関して

こんばんは。bzuLです。
今回は参加記ではなく、参加記に記載していた「個人的な面白さ評価」という項目に関する話を記載します。結論から申し上げますと、今後はこの項目を参加記に記載せず、過去の数値表記も削除するという対応を取らせていただきます。幾分の説明責任もあるかなと勝手に思ったので、記事にしました。そもそもなぜこんな項目を設けていたのかという意図と、中身、今回の削除判断理由をざっくり記載しておきます。


項目としての意図

簡潔にまとめると以下の三点です
①自分が問題を解いた直後にどう思っていたかをわかりやすくメモするために数値データ化したかった(→問題に対する情報付与、ブックマーク)
②自分が問題を解き進めているときに、他者の評価を見やすくしたものが欲しいと感じた(→他者への比較用情報提示
③参加記を読んでもらえるようなキャッチーな要素が欲しかった(→書くからには読んでもらいたい

①情報付与

現状のOMCにはPROBLEMSに問題が羅列してあるのみで、問題タイトルもなく、「あの面白かった問題なんだっけなー」とか「こんな感じの問題既出だったよな」とかそういう状態になると、分野やdifficultyなどのおぼろげな情報から検索する必要があり、結局見つからないみたいなことが多々あります(もしかしたらこれは自分だけかもしれませんが)。
私は以前より過去問などを解いた後に「感想メモ」と書いたテキストファイルに各問題1行にも満たないぐらいの感想と数値での直感評価を記載していました。結局はこれを広げてnoteに書きなぐっていたというのが実情ではあるのですが、ともかく検索性を向上させる一つの手法として、お気に入りの○×の上位互換として数値化の評価を情報として付与していました。

②他者への比較提示

問題を解いた後に、Xなどで各問題ごとに解き方や簡単な感想を発信する方は結構多いと思います。この時に、文章だけでなく、何か数値でまとまっていると様々な比較ができるなというのは思っていて、試しに自分も出すことで自分のような人に役立つのではないかと考えていました。

③読んでもらいたい

これは邪な気持ちで、メディアの悪いところが凝縮されているような理由にはなりますが、やはりただただ書くだけじゃなくて、興味を引いてもらえるような項目はあった方がいいなという思いで、参加記に公開していました。(この部分は今回問題提起していただいた方のXでの投稿にも指摘があります。ここがある程度意図的となるとかなりよろしくないというのは指摘の通りと思います)
また、問題に対する感想の要約のような役割も果たしていたかなと思います。忙しい人はまずここを見る、みたいな。

項目の中身

これはXの方でも多少言及されていたのですが、「面白さ」って何を指していますか?という所ですね。
確かに、数学の問題への面白さ、といった時に、今回はOMCにおける出題問題というバックグラウンドがあるため、複数の意味が付随しうるかもしれません。短答としての評価だったり、純粋に数学として面白いテーマなのかという評価だったり、競技という観点だったり、作業と思考の比率だったり、計算の効率化部分がどうか、だったり… 1次元の数値で評価できるわけがないよね、という指摘です。
1次元の数値での評価が十分でないということはさすがに私もわかっています。というか、その辺の項目ごとの評価の言語化もある程度は含めようと思っていたのですが、力量不足だったということでしょう。(あと、そもそも数字に落とすこと自体を嫌う人もいらっしゃると思うので、そういう方としては論点がズレてると感じるかもしれません)
私はどちらかというとまずは直感で評価をして、解説を読んだり参加記として解いているときの思考を遡りながら言語に落としている間に理由付けのようなものを行ったり、多少数字を是正したり、というような感じでつけていました。いうなれば総合評価と思います。何か作品を評価するときも(程度の差はあれど)直感の要素は入るとは思います。こういう部分があるので「個人的な」と修飾語をつけていたのですが、あまり読み手には伝わらず、数字だけが一人歩きしてしまったようです。(というか、「個人的な」のみでは諸々の解釈を防げていない)

今回の判断の理由

さて、今回参加記に「項目としての意図」という部分で記載した理由で、「項目の中身」という部分で記載したような形で判断した評価値を書いていたものを削除するという判断に至ったわけですが、基本的には以下の問題提起投稿に準拠します。詳細はリンクから確認していただければ幸いです。

本投稿にもある通り、以下のような問題を生じさせていた(もしくは、今後生じさせる種となってしまっていた)ようです。

a 出題者への威圧
b 新規作問者の作問意欲消失、作問した問題の提出への阻害
c(低評価の際の)問題、作問者へのリスペクト不足、非生産的
d 数値評価はキャッチーでそこに行きがち、(一見すると)一次元の評価のみが独り歩きする

指摘の投稿へのリアクションの多さや、他の方の付随した投稿を見るに、やはり低評価部分を可視化するところにはかなり嫌悪感を示されている方が多いようで、実際にbの状況になったという話も見られました。いくら「個人的」という保険を付けていても、実情としてこういう捉え方をする方が多いのであれば、それはもう書くことによるマイナス要素が大きすぎるため、今後は掲載しないという判断に至りました。実際項目設立理由について
①→個人的にメモっておけば問題ない。
②→感覚の比較をしたいという需要もあるにはあるが、それによって生じる不利益と文化、クラスタへの影響を比較したときのプラス要素が薄い。
③→そもそも利己的な目的。軽はずみな発信は気を付けるべき。
という形で各々否定出来ると判断しました。
Xでは「『個人的な面白さ評価』を楽しみにしている」という声をいただいてたこともあって、少し勘違いしていましたが、確かにマイナス方向の意見をわざわざ言及する方もあまりいないと思うので、意見が偏っていたのだとは思います。とはいえ、楽しみにしていた方もいらっしゃったとは思うので、その方々には今回の判断についてご理解いただけると幸いです。

(追記)ちなみに、代替案として、「お気に入り問題」みたいな枠を設けようと思いましたが、結局それも0,1の数値をつけているのと一緒ではあるので、主張の一貫性も考慮して、ひとまずそういう枠も設けない判断をしています。

ただし、今後表記をやめるのは数値化のみです。それ以外の感想はそのまま継続して書こうと思っているので、何卒よろしくお願いします。


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