おばあちゃんの死から10年

2/10は大好きなおばあちゃんの命日
おばあちゃんが亡くなってから今年でもう10年目になる
当時私は中学3年生の冬
70歳で癌で亡くなった
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身近な人の死が人生ではじめてで
初めて死がどういうものであるのかを
おばあちゃんの死を目の当たりにして知った
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大切な人を失ってから
たくさんの後悔があった
もっとたくさんおばあちゃんに会いに行けばよかった
もっと仕事や今までの恋愛のはなしを聞きたかった
最後に「ありがとう」と言えば良かった
もっと一緒にお出かけすれば良かった
まだまだ教わらなきゃいけないことたくさんあったのに・・
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一番後悔に残ったことはおばあちゃんを裏切ったこと
亡くなる半年くらい前に数年前に治癒したと思われていた癌が再発した
進行のスピードがはやく末期だった
中学2年の冬を迎え、高校受験シーズン・・・
おばあちゃんは自分の身体の心配よりも私の受験の心配をしてた
中学卒業するまでの私は、今思い返すと呆れるほど
全然勉強をしてこなかった学生だった
テストはだいたい平均点とおなじかすこし低いくらいのところで
自分よりも成績のよくない友達をみて安心をしていた
両親が頑張って働いてくれたお金で塾にも通わせてもらったのに
塾の休憩スペースで遊んでろくに本気で勉強に向き合ったことがなかった
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でも、おばあちゃんの前ではかっこつけて
「大丈夫だよ、勉強頑張っているから安心してね」
って嘘をついていた、今でも当時の自分は最低だったなと思う。
「おばあちゃんも頑張るから、受験がんばってね!約束だよ」
って言われて思わず「うん!約束する」といっていた
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特にいきたいところもないし、
自分のレベルでも通える高校に行ければいいや程度にテキトーにかんがえていた
両親は私の受験を心配して
一般入試よりも少し早めの時期に募集している自己推薦枠の受験があるからそこうけてみたら??
と勧めた私立の高校があった
当時の成績からして合格は難しいといわれていた
偏差値50くらいの地元では中の中くらいの
高校で私が当初行こうとしていた高校より校風もはるかによかった
運良く推薦枠で合格できた
運が良かったとしか言いようがない
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自分が全力で努力して合格したわけではないけど、
おばあちゃんに高校合格の報告をしたら
泣いて喜んでくれた
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今までおばあちゃんの泣いてる姿は一度も見たことがなかったけど
電話越しではあったけど「よかったねぇ、本当によかった、おめでとう」と泣いて
喜んでくれた

その1週間後に亡くなった
きっとおばあちゃんは、私との約束を守るために
頑張って待っててくれたんだなぁ
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高校に入学した私は、
おばあちゃんとの約束を守れなかった後悔が残っていた
おばあちゃん、あのときは守れなかった約束、今からでも遅くないかな?
天国からみてくれていると思ったら、
頑張っている姿をみせたかった
胸張って嘘偽りなくがんばっているよ って言いたかった
高校に入学してからは今までしなかった
勉強を頑張った 
勉強する理由、目標を人生で初めて得た
2年生から特別進学クラスに編入して
置いてかれないように必死だった
中学の時にやってこなかったおかげで
なかなか苦労したけど、
頑張ったおかげで成績も学年TOP10入りをキープしつつ
第一志望の大学にも合格した
大学でも、ゼミや勉強を頑張った
めちゃくちゃ勉強して学部内で首席をとった
勉強するようになってからは勉強の楽しさを知ることができた
何かに全力で向き合う大変さと充実感を学べた
就活もみんなよりも1年前の大学2年生の春休みから始めた
倍率の高い大手の第一志望の会社に入社することができた
おばあちゃんとの約束のおかげで
私はとても大切なことを学ぶことができて
頑張るパワーを、頑張らなきゃいけない理由をもらっていた
おばあちゃんが見守ってくれていると思うと
いつも目の前にあることに全力で向き合えた

ありがとうと思ってるだけじゃなくて恥ずかしがらず口に出して言うこと
命は有限であること
何かに向き合い頑張ることの楽しさ

.
今の私は自信をもっておばあちゃんの前にたてるよ
今も将来の夢に向かって仕事終わりに
学校に通い始めたよ
仕事との両立はなかなか大変だけど
夢のために頑張るよ
社労士の資格をとって人のキャリア支援をするのが夢

だから勉強頑張っているよ

何も返せなかったし
最期まで与えてもらってばかりだったね
"ちゃんと約束守ってるね、頑張ってるね"
って天国から安心してもらえるように
おばあちゃんには直接何もしてあげることが
できなかった後悔を
今の自分に出来る事に尽くして
与えてもらう側から与える側になれるように
頑張るね

人生生きる上で大切なことを教えてくれて
本当にありがとう
そしてこれからも見守っていてね^^

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