キャッシュ フロップ学習② ~BUvsBB SRP xx優位なボード編~

<はじめに>
このnoteではGTOwizardを用いてポストフロップを学び、思考をまとめていきます
ポストフロップはプリフロップ以上に座学をしているか否かで差が出そうなので、自身が正しい知識を習得し、相手がどのようなレベルにいるのか、それをエクスプロイトしていくにはどうするべきなのか、などを考察していきます

<設定>
※GTOwizardでは前回までの記事の設定だとポストフロップが解析できなかったため設定を若干変えています
キャッシュ スタック150BB 6MAX
ベットサイズ 標準
レーキ 5%6BBキャップ

<学習・思考 全体像>
※膨大な量の研究材料があるので、テーマが決まり次第書き足していきます
①集合分析による全体像の把握・BBドンク
②集合分析による全体像の把握・BBx→BUxのライン考察 ※本記事はここ
③集合分析による全体像の把握・BBx→BUbのライン考察

<学習・思考 まとめ>
②ー1 BU側集合分析
前回の記事でBBドンクレンジをまとめましたが、そもそも大半のボードではほぼピュアチェック、前回まとめたドンク優位なボード群もせいぜい30%前後の頻度でしかドンクベットを行わないので、BB側のチェックレンジに関しては触れません

BUvsBB BUチェックソート

BU側は全体では54%がチェックバックするようですが、それよりも明らかにおおくチェックバックするボードは以下の特徴があります
(1)非コネクトモノトーンボード
(2)ハイA・ミドルQJT・ロー432の非モノトーンボード
(3)ハイKQJ・ミドルT9・ロー432のツートーンボード

(1)に関しては覚え方もくそもないですが、(2)(3)に関しては「上SD(+FD)」と思っておけば問題なさそうです
以下では各ボードの全体戦略を見ていきます

(1)flop Ah9h2h チェック頻度82%

BUvsBB BU戦略

前述の通りチェック優位ではありますがベット頻度はゼロではありません
ベットサイズは混合しますがバリューは当然セットやフラッシュ、ブラフはオフスートハンドのFDなどが想像できますが、意外なハンド選定としては「ボトムヒットを高頻度でブラフに回す(K2s・Q2s)」「Jハイ以下のフラッシュはチェック多め」「オフスートハンドのFDはQKがメイン」などでしょうか
弱いフラッシュや弱いFDをチェックレンジに多く残すのはなんとなくわかりますが、ボトムヒットをブラフに回すのはセットブロッカーの効果が大きいからでしょうか(AA・99はプリフロ3ベットしてそう)
モノトーンボードで4枚目の色が落ちた時のブラフハンドの候補にもなっているのかもしれません(この辺りは今後のターン・リバー研究でわかってきそうです)

BU33%に対してのBB戦略

それに対しBBはFDのあるポケットやオフスートハンドはコール、すでに完成しているフラッシュももちろんコール、ポケットペアは色なしもある程度コールというアクションを取るようです
色なしのポケットをコールするのはフロート目的かつセット引いたらまくり目がある点でしょうか

(2)flop AhTh2d チェック頻度76.9%

BUvsBB BU戦略

(1)のボードと違いベットサイズはほぼオーバーベット1択になっています
バリューハンドはAJ以上、ブラフはコンボドロー・FD・弱いKハイ以下のBDFD・ガットあたりが採用されているほか、ボトムヒットや下ポケ、ほぼ完全エアーのスーコネ(7c6cなど)が採用されています
書いている途中で気づきましたが、このボードってBDSDが全くない非ポケットハンドって1つもないんですね
だからこそ「FD・SD(BD含む)が多い→チェックorオーバーベット戦略をとる」ということなのかもしれません
ちなみにベットサイズが125%である理由は「リバーまで同じサイズのまま打ち続けてオールインまで行けるから」だと思われます
言い換えればスタックが変わればパーセンテージも変わるのでしょう
ジオメトリックサイズというらしいですがその辺の正確な用語はよくわかりません

BU125%に対してのBB戦略

一方オーバーベットを食らったBB側はxrを返すことはほぼありません
コールの下限は「強いA」「ヒット+BDFD」あたりになります
きわどいラインとしては、ハートのないA9oやダイヤ以外のKTsあたりになります
ただしA5oのような下のBDSDがあるようなハンドはコールとなっています
A7sはフォールド頻度があるのにA6sはピュアコールなのはよくわかりませんが、BU側のブラフレンジを6のほうが抑えてしまっているということでしょうか

(3)flop Qh9d2h チェック頻度70.7%

BUvsBB BU戦略

(2)と傾向は似ていて、チェックor大きめベットという戦略をとるようです
(2)との違いは下のSDがあるいかという点なので、ドローがその分少ないからこそ「ベットサイズがやや小さくなる」「チェック頻度がやや落ちる」傾向にあるように感じます
ベットサイズは125%と75%がほぼ同頻度ですが、ハンド選定としてはセット・上ポケ・強いQヒットに加えて、FDやSDなどが用いられます
ピュアチェックになるハンドとしてはドローのない弱いヒット系や、ドローの薄いAハイなどが用いられています

BU75%に対してのBB戦略

BU75%後のBB戦略は上記の通り
レイズはかなり低頻度になり、ほぼコールフォールドの2択です
コールの下限はAh持ちのAハイやボトムヒットになります
ただし88~33まではBDFD持ちも大半がフォールド、ないものはピュアフォールドとなっています

全体の傾向として、モノトーンを除いて以下の特徴がありそうです
「ドローヘビーかつ完成系なし」→「チェック多・ベット大」
「ドライボード」→「チェック少・ベット小」
これに関しては次回記事でも検証できるのではないかと思います

次の記事ではBUがベット頻度の高いフロップについて学習していきます
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