キャッシュプリフロップ学習③ ~3ベットコール・4ベット編~
<はじめに>
このnoteではGTOwizardを用いてプリフロップを学習し、思考をまとめていきます
もちろん実戦低レートでwizard通りにプレーしている人はいませんが、均衡を知ることで「基準からいかにずれているか」を知ることができます
これまで感覚的にプレーしていたプリフロップを体系的にまとめていきます
プリフロップを学ぶ上で、ハンドを「ポケット」「スート」「オフスート」の3分割で考えていきます
<設定>
キャッシュ スタック150BB 9MAX
ベットサイズ 標準
レーキ 10%2BBキャップ
<学習・思考 全体像>
おおまかな流れとしては以下の通りです
①「BUレンジ・UTGレンジ・MPレンジの比較」
②「vsオープンに対する自身のコール・3ベットレンジ」
(オープンポジション別、自分のポジション別)
③「vs3ベットに対するコール・4ベットレンジ」 ※本記事はここ
(自身がオープン、コールド4ベット)
④スタックが200BBの場合の変化比較
<学習・思考 まとめ>
③ー1 BUオープン→SB・BB3ベット→BU4ベットレンジ
![](https://assets.st-note.com/img/1721194696952-P1s24HzUDR.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1721195047929-jr4TfajyfY.png?width=1200)
どちらもコールレンジは
「ミドルポケット」「ミドル以上のスーコネ」「ミドル以上のAXs・KXs」
4ベットレンジはプレミアハンドに加えて
「AXs・KXsのロー」あたりをライト4に採用しています
vsSBとvsBBでのライト4に採用されるキッカーの違いは、3ベットレンジの強さに依存しているのでしょうか
前回の記事でまとめましたがBB側は比較的ポラーなレンジを採用しているので、そこに対して降りすぎるとBBの3ベットスチールが増えすぎるということかなと
③ー2 LJオープン→SB・BB3ベット→LJ4ベットレンジ
![](https://assets.st-note.com/img/1721217969243-3MDAl2Qv67.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1721218020002-MB9KNkYT6N.png?width=1200)
vsBUと構成自体はあまり変わらないものの、当然全体的に狭くコールしています
その中でも「AXs・KXs」あたりはかなり固く受けている印象で、逆に言えばポケットはなんだかんだ1回は受けているんだなという印象です
3ベットポットでのミドルポケットは「刺さったらGO、刺さらなったらフォールド」になるので比較的迷わずアクションを選べてかつEVロスをこれ以上しづらいというのもあるかもしれません
一方AXsやKXsはA・Kを拾ってしまった場合キッカー負けで傷口が広がりかねないため3ベットコールできなくなっていくのかなと感じています
vsUTGやvsCOの場合も、今回載せた2つを基準に考えれば大きな問題はないかなと思われます
③ー3 LJオープン→BU3ベット→LJ4ベットレンジ
![](https://assets.st-note.com/img/1721289510423-5ppcDYqzZJ.png?width=1200)
vsSB・vsBBと比べると以下の傾向があります
4ベット頻度→増 コール→ほぼ同じ フォールド→減
理由としては以下が想定されます
(1)4ベット増:自分がOOPだからポストをやるメリットが少ない
(2)フォールド減:SB・BBよりBUからの3ベットレンジがやや広いから
コール頻度に関しては”ほぼ同じ”と記載しましたが、その構成は比較的異なります
vsBUのほうがポケットをピュアにコールしており、ブロードウェイスートの弱いところもコール頻度が多いです
一方、強いブロードウェイスートはvsBUのほうが4ベット頻度が高いハンド群になっています
③ー1 ~ ③ー3 総評
相手の3ベットレンジの強さに応じてコールレンジや4ベットレンジが変わるのは当たり前ですが、基本的にOOPからの3ベットのほうがレンジは強くなる傾向があるので、オリジナル側の状況はおおまかに
「A:自分がIPかつ相手のレンジ強い」「B:自分がOOPかつ相手のレンジが弱い」
の2パターンで分けて考えることが出来そうです
・Aの場合はポストをIPで戦えるメリットを活かすため、強いポケットや強いブロードウェイスートをコールしてポストを戦い、4ベットをポラーなレンジで行います
・Bの場合は相手のレンジがAよりも弱いためフォールドレンジ自体は狭めてよいものの、OOPなのでポストをやりやすいハンドで戦っていくメリットは少ないため、ポケットのような「ポストでの判断が簡単なハンド」をコールレンジに残し、リニアなレンジで4ベットを行います
③ー4
LJオープン→CO3→BU・SB4→LJフォールド→COコールレンジ
![](https://assets.st-note.com/img/1721295300627-LJjmmNeZlT.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1721295314068-Rax4GF7JDG.png?width=1200)
滅多に遭遇はしませんが、自身が3ベットをした後コールド4ベットをされた場合にどんなレンジで受けていくのかに関しても見ていきます
基本的には本記事の1~3の総評と同じ考え方で受けていくのが良さそうです
特にIP側ではAAまで高頻度でコールに回しているのが印象的でした
トーナメントではeffが少ないのが普通なためAAをフラットコールすることはよくありますがキャッシュでも4ベットに対してはIPならかなりコールして良いようです
③全体 総評
ポジションによってコールできる下限がかわるというのは頭でわかっていても、相手のレンジの変化を含めてハンドのチョイスを変えるというのは意識できていませんでした
3ベット4ベット自体は頻出ではないものの、その分ポットは大きくなり、短期的な自身の利益(≒時給)に直結するのでプリフロップから丁寧に学ぶ価値は大きいといえるでしょう
次の記事ではスタックが変わった場合の変化をまとめていきます
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