キャッシュ フロップ学習④ ~ポジションによる変化編~

<はじめに>
このnoteではGTOwizardを用いてポストフロップを学び、思考をまとめていきます
ポストフロップはプリフロップ以上に座学をしているか否かで差が出そうなので、自身が正しい知識を習得し、相手がどのようなレベルにいるのか、それをエクスプロイトしていくにはどうするべきなのか、などを考察していきます

<設定>
※GTOwizardでは前回までの記事の設定だとポストフロップが解析できなかったため設定を若干変えています
キャッシュ スタック150BB 6MAX
ベットサイズ 標準
レーキ 5%6BBキャップ

<学習・思考 全体像>
※膨大な量の研究材料があるので、テーマが決まり次第書き足していきます
①集合分析による全体像の把握・BBドンク
②集合分析による全体像の把握・BBx→BUxのライン考察
③集合分析による全体像の把握・BBx→BUbのライン考察
④ポジションによる変化考察 ※本記事はここ

<学習・思考 まとめ>
前回記事の最後に「3ベットポットのフロップを学習するかSRPのターン以降を学習するか検討中」と書きましたが、フロップSRPでやっていないことが明確にあったのでそれをやります
次回記事こそ上記どちらかをやる予定です

④ー1 LJvsBB 集合分析比較

レンジ全体でのドンク頻度は10.8%と、BUvsBBの頻度(4.2%)よりも高く、ボード別のドンク頻度でも最大99%と、BUvsBBの39.3%を大幅に上回っています
理由としてはBUvsBBではオリジナルのBU側もある程度レンジが広く、BBコールレンジとの大きな差はないものの、LJオープンともなるとBBコールレンジと大きな差があり、ボードによる有利不利が大きく開く傾向にありそうです
さらに、BUvsBBでドンクボードの共通点としてあげていた要素をこちらにもあてはめてみると以下になります
(1)7ハイ以下の非モノトーンかつコネクトボード
  →8ハイ含め完全一致
(2)99(77・55)+ローカード
  →99以下のペアボードはすべて一致
(3)9ハイ・8ハイのウェットボード
  →完全一致
(4)A+ローカード2種類
  →完全一致
ボード選定はBUvsBBと大きく変わらず、「頻度を大幅に上げる」と思っておけば問題なさそうです

BBx後のLJはレンジ全体ではチェック45%・小(33%)ベット30.2%・中(50%)ベット18.3%で、大ベットはほぼ採用しないようです
BUvsBBとの比較するとvsLJのほうが「x減・小ベット増・中ベット増」の傾向にあります
やはりvsBUとのレンジの開きの差は大きいようです

④ー2 BUvsSB 集合分析比較

次に、コーラー側のポジションをSBに変えたときの集合分析を見ていきます
vsBBよりもドンク頻度はかなり高く、レンジ全体の28.7%でドンクベットを行います
以下、vsBBとのボード選定の比較をしていきます
(1)7ハイ以下の非モノトーンかつコネクトボード
  →T~8ハイの非モノトーンかつコネクトボード
(2)99(77・55)+ローカード
  →あてはまらない(後述A)
(3)9ハイ・8ハイのウェットボード
  →完全一致
(4)A+ローカード2種類
  →あてはまらない(後述B)
(5★)その他
  →ミドルハイモノトーン、98ハイ・97ハイボードなど

【 後述A 】
ペアボードの中でドンク頻度が高いものは「XX+9~6」になります
(KKは9のみ)
KKXだけドンク頻度少、非ペアカードは9~6がメインなど、共通項自体は覚えやすいですね
前者の理由は「BU側にKXが多いから」、後者の理由は「SBccレンジにポケットペアが99~66しかないから」だと思われます

【 後述B 】
A+ローカード2種はむしろドンク非推奨なボードとなっていて、「A+ミドルOESDあり」のようなボードがドンクベットに採用されています
BBと違い、SB側のコールレンジにローカードが少なく(無く)、ミドル以上のスーコネやAXsが多いので、A+ミドルのボードではツーペアやOESDが多くなるため、このようなボードをドンクベットに選びます

一方SBx後のBU戦略は上記の通り
そもそもSBccはある程度強いハンドしか含まれていないので、SBxに対してもBUからベットしていくことはさほど多くありません
ベットサイズも33%・50%・75%・125%をほぼすべて10%頻度で用いていきます
その中で33%を多用(といっても頻度は50%もないが)するボードは、モノトーン含めたミドルのコネクトボードなど
50%を多用するボードは、ミドル以上のペアボード、KQハイからT9ハイのOESDありレインボーボードなど
75%を多用するボードは、432tt、J7+ロー、T7+ロー、ローペアボードなど
125%を多用するボードは、5ハイ以下のレインボーボード、JハイTハイ+5~2のレインボーボード
のようになっています
レンジの多くがチェックであるがゆえに、ベットサイズやハンド選定を正しく行うことでより多くの利益が出せるようになるはずです

④ー3 LJvsBU 集合分析比較

ここまでのvsBBとは大きく変更してvsBUを見ていきます
まずはレンジ全体でのアクション頻度は「チェック75.1% 安ベット18.4%」となっています
今回はvsBB、vsSBと違い、オリジナルがOOPなのでドンクベットというわけではありません
ですがここまでベット頻度が低く、中以上のサイズに関してはほぼ0%となっていて、「いかにOOPからおとなしくしておくべきか」を示していますね
その中でもベット頻度が高いボードは以下のようになっています
(1)AKハイ非モノトーンボード ※33%メイン
(2)AAX・KQハイKJハイKTハイ非ストレートボード ※33%メイン
(3)Kハイ+ミドル以下コネクトなしレインボー ※33%・50%・75%混合
(4)KKX ※33%・50%・75%混合
(5)トリップスボード ※数字小→ベット大、数字大→ベット小
(6)99X・88X・9XX・8XX ※Xは4~2 ※75%メイン
(7)432のペアボード ※125%メイン
ベット頻度がレンジ全体の中でかなり高い部類になっているボードをサイズごとに選んで書いてみましたが、そもそもレンジの大半でチェックを用いる戦略なので、基本はチェックだと思っておくことが大切かとおもいます

一方、LJx後のBUもチェック多めな選択になります
頻度としては「チェック51.5% 安ベット26.5%」となっています
その中で高頻度でベットするボードは以下の通りです
(1)Q~6ハイのウェットボード ※33%・50%・75%混合
(2)AQ・AJ・AT+9以下のツートーンボード ※75%メイン
(3)JTハイ・J9ハイ・T9ハイ+2~7の非モノトーンボード ※125%メイン

量が多すぎるので各シチュエーションでの具体的なボードは記載しませんが、概要を把握することで、プリフロップでのレンジ構成が各ボードでどのように作用するかを把握すること、その結果どのような戦略構築が推奨されるのかを理解することができるようになるはずです

次の記事では、3ベットポットのフロップを学習します
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