キャッシュ フロップ学習⑤ ~3ベットポット編~

<はじめに>
このnoteではGTOwizardを用いてポストフロップを学び、思考をまとめていきます
ポストフロップはプリフロップ以上に座学をしているか否かで差が出そうなので、自身が正しい知識を習得し、相手がどのようなレベルにいるのか、それをエクスプロイトしていくにはどうするべきなのか、などを考察していきます

<設定>
※GTOwizardでは前回までの記事の設定だとポストフロップが解析できなかったため設定を若干変えています
キャッシュ スタック150BB 6MAX
ベットサイズ 標準
レーキ 5%6BBキャップ

<学習・思考 全体像>
※膨大な量の研究材料があるので、テーマが決まり次第書き足していきます
①集合分析による全体像の把握・BBドンク
②集合分析による全体像の把握・BBx→BUxのライン考察
③集合分析による全体像の把握・BBx→BUbのライン考察
④ポジションによる変化考察
⑤3ベットポット考察 ※本記事はここ

<学習・思考 まとめ>
3ベットポット、頻繁に発生はしませんが、1ポットの大きさが大きいことから、時給には大きな影響を与える要素です
IP・OOPとわけて考察し、プリフロップからのつながりも高い精度で考察していきます

⑤ー1 COvsSB 集合分析

COvsSB SB集合分析

まずプリフロップのアクションは以下の通り
CO r2.5BB / c
SB rr11BB

レンジ全体としてはチェック、安ベット、中ベットを混合するような戦略、比較的ベット頻度が高いなという印象ですね
以下では(1)~(3)の各項目をまとめていきます
(1)高頻度でチェックするボード
(2)高頻度で安ベットをするボード
(3)高頻度で中以上ベットをするボード

⑤ー2
(0)モノトーンボードまとめ

COvsSB モノトーンボード分析

やはりというか、過去の傾向からもわかる通り、モノトーンボードはチェックor安ベット戦略をとります
特に3bpのOOP側としては、IP側にミドルスーコネやブロードウェイスートのようなハンドがある分、大きなサイズは基本的に使えないということでしょう

(1)高頻度でチェックするボード

SBチェック頻度ソート

チェックを多用するボードの共通点としては
「A+ローカード」「ミドル以下のコネクトボード」がメインです
2ペアやストレートがCO(コーラー側)に多い、ドローにレイズを返される可能性が高い、などが理由でしょうか
一方SBチェック後のCO側の戦略としてはチェックor中ベットの戦略をとるようです

(2)高頻度で安ベットをするボード

SB20%ベット頻度ソート
SB33%ベット頻度ソート

安ベットを多用するボードの共通点としては「ハイカードに寄っているボード」「ミドル以上のペアボード」などです
SRPとくらべて3bpはお互いのレンジが狭くなっているので、ハイカードがシンプルにアグレッサー側に有利になることが多そうです

(3)高頻度で中以上ベットをするボード

SB50%ベット頻度ソート
SB75%ベット頻度ソート
SB125%ベット頻度ソート

ハーフポット以上でも3サイズ混合ですが、このようなサイズを多用するボードの共通点としては「トリップスボード」「ミドル以下のペアボード」「ミドル以下、ストレート非完成のボード」などです

3bpで大きなサイズを使うのはなんとなく苦手でしたが、150BBだと3bpでもSPRが6前後あるので、大きなサイズも使えるとより利益を増やせそうです
以下具体的なボードで考察していきます

EX) flop Ah3h2d SBチェック頻度:96.9%

SBxに対してのCO戦略

A32ttでのSBチェック後のCOアクションは上記の通り
「チェック:65.3% 50%・75%ベット:計30.1%」がアクションのメインですが、ベットするハンドとしてはストレート・セット・2ペア・A強キッカーをバリューとして、下ポケやスーコネをブラフとしています

EX) flop Td9h8h SBチェック頻度:98.5%

SBxに対してのCO戦略

T98ttでのSBチェック後のCOアクションは上記の通り
「チェック:46% 安中ベット:約50%」となっていて、幅広いハンドで一定頻度でベットもチェックもしています
ピュアベットハンドは存在せず、ピュアチェックハンドはA9s・A8sなどのみとなっています

EX) flop Ah8d5c 安ベット頻度:81.2%

A85r SBベット戦略

A85rのボードではSB側がレンジ全体でEQが優位なので、レンジ全体で安ベットを用います
BUvsBBのSRPではAハイボードはアグレッサー側に優位ということもないですが、3bpではハンドレンジ自体が狭まっていてA絡みの割合が増えていることがレンジ全体でのEQに大きく影響しているのでしょうか

COvsSB SB33%に対してのCO戦略

一方SB33%ベットに対してCOの戦略は上記の通り
ヒット系やポケット、76のOESDなどがコールレンジになりますが、99は半分フォールドなのに77や22はほぼピュアコールなのは不思議ですね、BDSDがあるかどうかなのでしょうか
レイズするハンドとしてはセットや2ペアと混ぜて、OESDや5ヒット・8ヒット+BDFDなどのセットブロッカー持ちのドローハンドなどを用います

EX) flop 9d9c4h 中以上ベット頻度:77.6%

994r SBベット戦略

994rのボードではレンジ全体のEQが高いというよりは上位限定でSB側が高いので、大きいサイズを使うということなのかもしれません
お互いのレンジに存在するナッツ級が99(1コンボ)、A9s(2コンボ)の計3コンボのみ(※COには44が低頻度で存在)なのでプリフロップのハンドの強さが比較的保存されがちなのでしょうか

COvsSB SB75%ベットに対してのCO戦略

一方SB75%ベットに対してのCO戦略は以下の通り
コールの下限はBDFDを含むAハイKハイなど、レイズするハンドはQQやJJなどの強いポケットやA4sなどです
9はレイズ頻度はほぼ0%なのが不思議です

本記事の途中からEQチャートを画像内に掲載してみました
そのうち番外編のような形で別記事としてEQチャートとベットサイズやベット頻度の関係性をまとめていきます(amuさんの記事を見て影響されている部分が大きいです)

次の記事では3ベッター側がIPの場合のフロップを考察していきます
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