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「その日」の前に

▪︎2023年11月7日(火)

幕張へ向かう途中。
考えをまとめたくて、これを書いています。

明日は大きなイベントだ。
ずっと楽しみにしてて、憧れの舞台。
そこに立つ「その日」を待ってた。

ぼくにとっての「その日」がきた。

そう思ってた。

▪︎2023年11月2日(木)

20年ほど、ずっと支えてくれた家族がこの世を去った。

3年前に突然倒れて、それっきり意識は戻らず。
寝たきりだった。
時期が時期だったので、なかなか面会はできなかった。

やっとこさ、今年の夏に顔を見れた。
ぼくのことをわかってるのかわかってないのか、いまいちピンとこない顔をしてた。

いつも声をかけたら、ことばを返してくれてたけれど、
この日ばかりはうんともすんとも言わなくなった。
目は合わないし、ことばも返ってこないけど、生きてることはよくわかった。

それでしばらく安静にしていれるんだろうと思ってた。



でも、全く予想していない速度で「その日」が来た。

あの人はもういない。

それはわかる。

お通夜もお葬式も滞りなく終わった。
喪主でもなんでもないけど、なんとなくできそうなことをして、あんまり考えないようにしてた。

あの人はもういない。

まぁ、わかる。

写真を見たら今にも喋り出しそうな顔をしてた。
たまに夢の中に出てきたりもした。
明日ひょっこり顔を出してきても、まあまあ受け入れられる気がする。

あの人はもういない。

よくわからなかった。


▪︎2023年11月7日(火)

大昔に好きだった本のことをふっと思い出した。

その日のまえに (文春文庫) https://amzn.asia/d/eIlXkle

↑そうそう、これこれ。↑

どうしてこれを買ったのかイマイチ覚えてないけど、当時は他人事として捉えてた。
それでも素敵だなぁと思うくらいには好きだった。

実は今、この本の内容のことをよく思い出せない。でも何か大切にしたい話だったことだけは覚えてる。

だから、ちょっと(だいぶ)、参考()にしながら、これを書いてる。

もしこれをみたあなたが、最近なにか大きな落とし物をしちゃってたら、是非この本を読んでくれよな! 文庫本だからすぐ読めちまうんだ!!

(この本や作者さんを本気で好きな人が見てたら、ごめんなさい。落ち着いたらちゃんと読み返すので許してください)


▪︎結局何がいいたいのか

忘れても戻れたり、思い出せたりできることが、
なんか……、いいなぁと思った。

だから、写真とか、今の気持ちとかをどこかに記録しておくことを、大事にしようと思った。

忘れても思い出せるように。

明日は前を向けるように。

ずっと言えなくて、あまりにもいまさらだけど、
今までありがとね。
じゃ、いってきまーす。

おわり

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