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病院経営徒然「想いの好循環」
2021年が、間もなく終わろうとしています。
当院においては本年4月、約3年越しのプロジェクトだった病院改修工事が、ついに完了しました。
その一部をご紹介します。
<病室>
<浴室>
<医局>
<職員用ラウンジ>
患者さんの療養環境の向上はもちろん。
最もこだわったのは、職場環境の充実。
職員が休憩に使うこちらのラウンジ。
一杯挽きのコーヒーメーカーが常設してあり、いつでも飲み放題。
たくさんのメーカーのものを試飲し、味や香りに、とことんこだわりました。
人口減少と少子高齢化が益々進むであろう将来。
患者さんに選ばれる前に、まず職員に選ばれる病院にならなければならない。その思いを具現化したのが、この場所です。
仕事から離れて、ほっと一息つける場所。
居心地の良い空間に漂うコーヒーの香り。
そこで交わされる他愛もない会話。
あちこちで生まれる笑い声と笑顔。
それらが良い仕事に繋がり、患者さんに還っていく。私はそう信じています。
採用も集患も結局は、人の気持ちを推し量り、人の心を動かして、人の行動を変える、という原理原則そのものです。
時代に応じた方法論は必要ですが、決して変わることなく、常に大切にしなくてはならないものがあると思います。
それは、「人が人を想う気持ち」ではないでしょうか。
職員が患者さんのことを想う。
そして経営者が職員のことを想う。
こうした想いの循環無くして、良い病院が成り立つはずがありません。
想いは行動に変わり、行動の結果は、離職率の低下や、採用力の向上となって表れます。それが良い医療の提供につながり、患者さんからの支持を得て、病院は更に成長するのです。
その歯車を回し始めることができるのは、経営者ただひとり。
「ひとがひとをお世話する」ということは、とても尊く、美しいものです。
医療という、最高に価値ある仕事に対して、医療者ひとりひとりが、誇りをもって、前向きに、そして笑顔で取り組めるようにする。
その実現に向けて、病院経営者はもっともっと、努力を重ねていくべきだと思います。
今年も1年間、お疲れ様でした。
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