ﾌｧﾝｶｰｺﾞの女を娶った料金所の親父 01/17/2009

大西洋 -ｾﾝﾄﾍﾚﾅ島2日目-

ﾆｰﾃﾞｨ･ﾒﾘﾝ｢………｣
ｲｰｸﾞﾙ｢ﾒﾘﾝ。｣ ﾆｰﾃﾞｨ･ﾒﾘﾝ｢…えっ、あ、ｲｰｸﾞﾙ。｣ ｲｰｸﾞﾙ｢どうしたんだ？一人海岸でﾎﾞｰｯと海なんか眺めてよぉ。｣ ﾆｰﾃﾞｨ･ﾒﾘﾝ｢別に…。｣ ｲｰｸﾞﾙ｢…幼なじみのﾏﾆｯｽって奴の事だろ？ﾆｰﾃﾞｨから聞いたぜ。なんでもあの悪鬼羅刹のｳｫﾙｶﾞ-ﾌﾞﾛｯﾌｫﾘﾝ海賊艦隊の一員なんだって？正直俺達の船とﾊﾁ当たれば恐らくは…やり合う事になるだろう。ﾒﾘﾝよ…親友を思う気持ちは判るがこれが船の世界だ。財宝の輝きなんてのはよぉ‥本当は悲しいもんなんだ。｣ ﾆｰﾃﾞｨ･ﾒﾘﾝ｢就職‥しようかと思ってるの。｣ ｲｰｸﾞﾙ｢えっ？｣
ｺﾞｰﾘｷﾞﾙﾊﾞｰ｢お～い！！食いもん持ってきたぞ～！ｵﾒｴらもはよこっち来～い！｣
ｲｰｸﾞﾙ｢お、おう！わーったよ！……｣ ﾆｰﾃﾞｨ･ﾒﾘﾝ｢……｣

ｺﾞｰﾘｷﾞﾙﾊﾞｰ｢ほりゃ！どーでい！｣
ﾆｰﾃﾞｨ｢これは…。｣ ｺﾞｰﾘｷﾞﾙﾊﾞｰ｢うまそうだろ？ｽｲｶじゃ！ｽｲｶ！目一杯とってきたからのぅ。食え食え！ぎゃぎゃ！！｣
ｲｰｸﾞﾙ｢ｽｲｶなんてよく見つけて来たな。｣
ﾄｩｰﾀﾞｲ｢しかしこのままでは非常に食し辛いですね。｣ ｺﾞｰﾘｷﾞﾙﾊﾞｰ｢いつもながらﾃﾞﾘｹｲﾄな事言ってんじゃねーよ！ｵﾒｴって奴はよ～。この～～！｣ ﾄｩｰﾀﾞｲ｢いてててっ！暴力しないで下さいよ～。｣ ﾁｱｷ｢もう、ちょっと止めなよ！あたしｽｲｶ切ってくるからみんな待ってて。ﾄｩｰﾀﾞｲ手伝って。｣ ｺﾞｰﾘｷﾞﾙﾊﾞｰ｢ちぇっ、そのまま食えるってのによぉ！｣

ﾆｰﾃﾞｨ･ﾒﾘﾝ｢お兄ちゃん。そういえば…ｲｰｸﾞﾙが見つけてきた代物って何なの？｣ ﾆｰﾃﾞｨ｢ん？あぁ‥ｺﾚだ。｣ ﾆｰﾃﾞｨ･ﾒﾘﾝ｢わっ‥凄い。｣ ﾆｰﾃﾞｨ｢使ってみるか？｣ ﾆｰﾃﾞｨ･ﾒﾘﾝ｢えっ！｣ ﾆｰﾃﾞｨ｢お前ももう大人だ。これくらい扱えずにどうする。さぁ、きってみろ。｣ ﾆｰﾃﾞｨ･ﾒﾘﾝ ｢…うん。…………わ、わ、す、凄い！あっ！！痛っ！｣ ﾆｰﾃﾞｨ｢大丈夫か？少し切ったか‥血が出てるな。これは一刀流といって両手で持つ高度な物なのだ。…以前俺達がﾆﾎﾝという諸島に辿り着いた事を覚えてるか？住人が俺達と同じ言葉を話した唯一の島。あの島にも似た物があった。この島は何かある。｣ ﾆｰﾃﾞｨ･ﾒﾘﾝ｢敏感な鼻ね‥な-んて。｣