ごりら 10/07/2008

彼女の名は多田貴子。36歳のバスガイド勤務であり毎日ツアーガイドの日々を真面目に働くキャリアウーマンである。ある日彼女はいつもの様に仕事を終え自宅に帰る途中、偶然にも高校当時に交際していたクラスメイトの神崎竜二(37)に出会う。神崎「タカちゃんだよね。久しぶり」多田「あれっ、神崎くん??すごーい」20年ぶりの再会に2人は息を荒立てた。特に神崎は感極まり今にも涙が出そうな表情であったが口元は常にクールを装っていた。神崎はこれから車でファミリーレストランに向かう所だったが多田と出会った感動で手に持っていた割引券が滅茶苦茶になっていた。しかし折角という事で多田は神崎の車に乗りファミリーレストランへ向かった。お互い昔を思い出すかのように終始笑顔で食事を楽しんだ。外から見た彼らのテーブルを挟んでの2ショットはなかなかのものである。すっかり雨もやみ2人はガストをあとにした。神崎「これからどうする?少しドライブでもしない?」多田「うん、いいよ」レストランでの会話が楽しかったからだろうか多田の返答に迷いはなかった。しかし出発してしばらくすると多田は寝てしまった。仕事の疲れ、または神崎への安心感からだろうか。神崎はそれでも「ふっ、これだよ」とあくまでクールは崩さず笑みを浮かべた。…かなりの時間が経っただろうか。ようやく多田が目を覚ました。車は停車していて運転席には神崎がいない。多田「えっ、あれ神崎くんは?…ここどこ?」車を降り辺りを見るとそこはどうやら山頂のようで夜もふけて真っ暗である。ふと前方から神崎がやってきて「タカちゃんやっと起きたね、あっち夜景きれいだよ」と多田の手を握り案内する。するとそこには確かにギラギラとした夜景が広大に広がっていた。多田「えー、すごーいすごーい」神崎の目には20年前の多田、タカちゃんがまるでそこにいるようかの様にうつっていた。10月半ばの深夜3時23分。秋はもう来た。人類は度々進化し私欲の為に動物の遺伝子を操作し形態をかえる程の否、今や地球環境そのものを形をかえる程の力を持つ民となり私達は今2010年秋を迎える。夜景はひどく綺麗だ。夜景を前に2人はキラキラしていた。彼らもひけをとらないくらいだ。多田「ねぇ神崎くーん、ここどこなのー?」神崎「アメリカだよー」多田は昔神崎と交際していた。それだけに分かる事もあるのだろう。神崎嘘ついとるやんけ

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