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レガシーのすすめ その1

皆様初めまして、白夜(@byakuya_dcba)と申します。

Project-D.C.B.Aというサークルで同人カードサプライを作りながら、MtGというカードゲームで、レガシーフォーマットにはまってもうすぐ10年が経過します。


何故レガシーがそんなに楽しいのか、長く遊べるのかについて、
自身の文章作成、タイピングの訓練も兼ねて記事を書かせていただきます。


今回は特に、カードの価値という観点からレガシーの魅力について語ります

・レガシーとは

この記事を読んでいる方なら多くの方がご存知だとは思いますが、

簡単に触れさせていただきますと、「過去に印刷した歴代カードすべて使える」という構築フォーマットになります。

現在の強力クリーチャーを過去の優良スペルでサポートするデッキや、早ければ2ターン目に決着を狙うようなコンボまで、様々な戦術がありながら、強力すぎるカードは使用禁止になるため、良いゲームバランスで楽しめるのが魅力です。

・レガシーの魅力について

長くなりそうなので、本題に入らせていただきます

何故レガシーが魅力的なのかと言われたら、・レガシーでは という部分で触れたフォーマット自体の魅力もありますが、カードの価値じたいとしての魅力無しでは語れないと思います。

レガシーというと、組むだけで30万円くらいかかるデッキも多数存在し、貴族の遊びといった印象を持たれる方も多いのではないかと思います。

何故そのようなフォーマットのデッキを組む人がたくさんいて、長く遊ばれているのかというと下記ふたつの配慮により、カードの価値が落ちづらく、同じカードが何年も使えるからではないかと私は考えました。

1.カードの強さについて、持っているカードが台無しになりにくくなるための配慮がある
2.カードの資産的価値について、持っているカードの資産価値が台無しになりにくくなるための配慮がある。


これから、下記.1.2について、詳しく掘り下げて生きたいと思います。

1.カードの強さについての配慮

MtGを作成しているWtoC社も会社である以上、利益を追求する必要があります。

そして利益を追求する以上、カードパック等を売る必要があり、カードパックが思わずほしくなってしまうような当たりカードを、定期的に供給する必要があります。


つまり、通常であれば、同じカードが長く使えてしまうのは、企業にとっては不都合な事であり、パックを売るためにより強いカードを作り、または既存の高額カードを再販し、といった具合に、パックを売るための高額カードを作り、利益を出していく必要があります。


しかし、MtGというゲームの場合、ローテーション(カードの賞味期限)を設けた「スタンダード」という遊び方をメインに据えることで、レガシーで強いカードは数枚しかないけど充分に売れるパック、といったパックを出すことができます。


これによって、「昔のカードがいつまででも一線級に強い」というレガシー独自の魅力があります。


例を挙げるのであれば、「渦まく知識」というカードがあり、
このカードは、1999年10月に販売された、メルカディアンマスクスというエキスパンションのカードであり、なんと20年の歴史があるカードです。
→誤りでした、正しくはアイスエイジという、20年よりさらに昔のエキスパンションのカードでした。お詫びして訂正致します

しかし、今になってもレガシーを代表する一枚であり、最強カードの一角といっても過言ではないカードです。

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20年以上前のカードが未だに最強なのにもかかわらず、最新段も売れ続ける。WtoC社のインフレに対する配慮の賜物ではないかと考えています。

この配慮のお陰で、同じデッキが何年もの間戦えたり、様々な戦術が存在しながらもある程度ゲームバランスが保てたりといった、レガシーの楽しさの根本的な部分ができているのではないかと考えています。

2.カード資産についての配慮

せっかく購入した高額カードが再販や禁止改定で大暴落、という話は、カードゲームではよく聞く話ですが、

MtGのカードにおいてはあまり起こりません(起きないわけではありません)


1.で説明した、強いカードがずっと強く、使い続けられるというのもその理由のひとつであると考えていますが


WtoC社自身がある程度市場に気を使ってカード印刷をしているという面による理由も大きいのではないかと思います。


高額カードが多数再販されるお祭りパックは、どのカードゲームでも定番のアイテムだと思いますが、

MtGにも「マスターズ」という、それに近いパックが存在しています。
しかし、MtGのマスターズの場合


・1パック1500円程度
・外れカードも入っており、外れカードは50円程度の値段で取引されている

といった特徴があり、マスターズシリーズのパックに1万円で取引されている当たりカードを入れたからといって、

そのカードが大暴落することはあまりありません、5000円~8000円くらい、といったところでしょうか。(再録したら何故か値段が上がったという不思議な例もあります)


これにより、再販による大暴落というのは、あまり起こらないようになっています。

(何度も書きますが、絶対起きないわけではありません、そこだけご注意ください。)


また、再録禁止カードと呼ばれるカード郡もあり(詳細を書くとそれだけで記事ひとつ必要になるので割愛します)
その名前の示すとおり、現在再録予定が無いと宣言されているカードなので、再録による価値低下のリスクが大きく下がっております。


この再録禁止カードが使え、戦えるのもレガシーの大きな魅力ですね。


また、禁止改定についても、ほかのカードゲームよりは致命傷を避ける仕組みができています。

MtGのフォーマット(デッキ構築)のルールは、一般的によく遊ばれているだけでも
・スタンダード
・パイオニア
・モダン
・レガシー
・ヴィンテージ
・統率斜戦
といったルールがあり、禁止カードはフォーマット毎に別で管理されています。


この複数フォーマットが存在する仕組みのお陰で、レガシーでは禁止になったけれどモダンやヴィンテージでは使用可能なために、禁止カードになっても使い道が残り、大暴落を防ぐことができます。(絶対に以下略)

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・まとめ

長くなってしまいましたが、現状レガシーというフォーマットは
1.カードの強さ
2.カードの値段
の両方において、一度手に入れたカードの価値が下がりづらい土俵ができており、

高額カードを購入しても価値が落ちづらく、長く遊べるというのが最大の魅力なのではないかと私は考えます。


例えば赤青緑のデルバーデッキなんかは、ほとんど形を変えずに10年近く前から大会上位の常連デッキですね。


なので、高いお金を出しても元が取れる というのがレガシーの最大の魅力なのではないでしょうか?

次回(があれば)最後に語りました「元を取る」について、資産、消費の面から説明し、

カードの買い方についてパターン分けして説明できたらなと思っています。(言語化が難しい部分なので、書くかは判りません・・・ 需要がありそうであれば。)

長文を最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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