白-shiro-

そこにあったのは白だった。
ただ、ただ広がる白。
そこにあるだけの白。
その中にいたボクは黒だった。
果てしない白の中でぽつと立つ黒は異質で、
それを考えるとなにか怖くなる。
それくらいに周りは白だけだ。
見渡す限りの白、白、白。
自分が嫌になるほどの。

黒を吐いた。
飛沫が白を染める。
最期まで、黒は黒かった。
白は白のままだった。

サポートをよくわかっていませんが、このサイトでは日記やポエムのような文章を描き散らそうと思っています。