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あの夜をおぼえてる

もうそろそろ時効だからこの話をしてもいいかと思っている

中田裕二がラジオ越しに、匿名のあたしに、かけてくれた言葉を未だにお守りに生きている

3年前、なんかも〜色々あって1週間くらい仕事の休みを貰った時、深夜、逃げ込んだ妹の家の玄関で泣きながらメールを送った
宛先はCROSS FM、RADIO◎CONNECTORコーナー内、「愛の夜間病棟」
要約すると送った話はこうだ

・上司と折り合いが合わず、心が折れてしまった
・仕事してても自分の居場所はここじゃないと思ってしまう
・プライドがバカ高くて世間や社会との折り合いの付け方がわからない
・婦長の美しい声が好きです椿屋四重奏と中田裕二が14歳の時から大好きです

そんな訳の分からん人生相談をグチャグチャになりながら送った  マジでキモ文を送ってしまった
相談は沢山した、色んな人に話を聞いてもらった
でも私はメールを送りたかった
人生で身内以外の人間に憧れたのは、中田裕二が初めてだったから、あたしはその人に話を聞いてもらいたかった
いつもだったら絶対送らないけどね

抽象的で今読んでもほんとに訳分からんメールが採用されたのは1ヶ月後だった

中田くんがあたしの悩みにマジで答えてくれていてギェ〜〜!!!中学生の俺!みてるか?!?中田裕二に人生相談に乗ってもらってるぞ〜!!!となった
そして昔から椿屋四重奏と中田裕二が好きで…ていうくだりに「ありがとうございます〜」って言われてグェ…とまたなった
婦長の年上の姉さんアドバイスもめちゃくちゃ優しくて泣いちゃった、姉貴と呼ばせてください

「自分の居場所はここじゃないっていうのもこれも凄いわかるんですよ この気持ちも
ただね自分の居場所はそこなんですよ
だからそこを自分の居場所にしていかないといけない」
「その居場所っていうのは あなたに色んな縁が巡り巡って自然とそこにいるの結局
だからそれをちゃんとなんか...受け入れるっていうか もう現実だから 
それが今あなたに与えられてる仕事だし
暮らしだから」

「あの頃...でも僕もほんとこうだったからね すごい気持ちわかる
きっとね、解決出来ますから  大丈夫です」

ラジオの中で中田裕二が、匿名のあたしにかけてくれた言葉がこれだ

ちょっと耳が痛くて、でもとても優しい言葉だと思った
人生でこれから何度、この優しい言葉を思い出すだろうか

何者かにならなければならない、という気持ちがずっと子供の頃からあった

なんかすごい職業やすごい大学やすごいものを作ったとか、そういうことで何者かになろうという気持ちで子供の頃から心がいっぱいだった
大人になってもそれは続き、燻って、ついぞ上司との衝突でそれが適応障害とかいう病名で爆発した
(ちなみに私はストレスで煙草を吸い、がぶがぶ酒を飲み、急アルで救急車を何回か呼び、適応障害と診断が下ってから精神科で出してもらった精神薬を全部ゴミ箱に捨て、1週間の療養期間でした
ほんと良くない
本当は1ヶ月とか休むのあとから知りました)

夢は素晴らしいよね  とても必要さ
ただそれはこの場所を否定する道具じゃない

中田裕二「Little changes」

結局自分の居場所はここじゃないってわがまま言って、私はつまらない日常を送ってるみんなとは違うんだって他の人を見下してたんだなあ

でもあたしが今いる場所は、とても幸せなことに、職場でも友達でも家族でも周りの人に助けられて受け入れられて立ってる場所だってわかったから、これを否定することはその人たちも否定することだからもうやらない
本当に恵まれた場所にいつの間にか立ってる人生です!スゲェ!

日常を繰り返すことの難しさ、幸せと美しさを私はもう知っている

いいか、よく聞け!
これは諦めでも開き直りでもない、歳をとったから丸くなったわけでもない!
20数年生きてきてアホなあたしがようやく、たどり着いた事実ってだけ!

人生って何者にもなれないってわかってからが本番みたいなとこあるよね

一度や二度の 悲しみじゃなくて
数えきれない 諦めの日々が
それでも君を君だと歩かせる
僕は決して無意味だと思わない

中田裕二「静寂のホリゾント」

中田先生、婦長、お元気でしょうか
3年前のいつぞやは大変お世話になりました
よくわからん内容の人生相談にのっていただいて、あの時は本当に涙が出るほど嬉しかったです
あのころの青二才の私と比べると、今は社会や自分自身と折り合いがついたように思います
でもやっぱり弱い人間なので人を傷つけたり、見栄を張ったり、誰かに認められたかったり、自分勝手だったりします
そういうときはお二人がかけてくれた言葉を思い返してます
私が私であること、それを許してくれる居場所があること、そしてそれはきっと私が地道に作ってきた居場所だということ、それ以上に特別なことなんてないんだと毎日実感しています

あと相変わらず14年前から中田裕二の曲を聴いてる時、ここにも居場所があるなって思えるから、実はあたし、世界でいちばん幸せで特別な人間なんだと思います

この広い街の中 人混みの中で
君は君でいる
地に足をつけながら 誰かの為に
微笑み浮かべて
生ぬるい春風が  その髪を揺らしてた

中田裕二「存在」