奇跡の子猫に神が次々舞い降りる話
だいたい、2〜3年に一度、猫を保護する運命にあるらしい。
最初に猫と縁ができたのが、職場の同僚の猫好きさんからのおすすめで毎日のように猫を勧められ、気がつくと「保護猫の里親になったら猫アレルギーだったので死にかけてる」という人から引き取った子猫だった。
5月に我が家に来たので、サツキと名付けられた男の子猫ちゃんである。
そののち、猫カフェに持ち込まれた捨て猫の保護猫カンナさん(我が家に神無月に来たので)と息子と、2匹と2人でのほほんと暮らしていた。
そんな頃に、近くの自然の森キャンプ場に行ったら、母猫が放置した5匹の子猫を、やむをえず保護して全て譲渡。Facebookすげぇ!
翌々年に、職場の裏山にいた子猫を上司が別の場所に捨てに行くというので、やむを得ず捕獲して、我が家で飼うものの、この子は若くして虹の橋を渡る。
その3年後に、親が放置した乳飲み子を、発見した人は家に入れることができないままに真夏に2日過ぎたとのことで、やむを得ず保護。ミルクを飲ませるけどなかなか飲まず、目が真菌で失明しかけたのを、ペットホテルさんとペットクリニックさんのご厚情で完治、その後我が家に居座って巨大猫と化した。名前はチビ。8キロ近くなってるけどチビ。
その翌年、職場に迷い込んだ迷子猫を、上司が竹竿で追いかけるので、やむを得ず保護。
Facebookで飼い主が見つかり、謝礼をいただいたので、本を買って職場に寄付しました。名前はジュゴンちゃん。FacebookすげえPart2。
そしてその翌々年、今回の子猫。
これが本題です。
奇跡を起こした子猫、名前はコンブ(仮)。
これもまた、昨日、職場に迷い込んだ猫で、朝に「あー、近くで子猫が親にはぐれて鳴いてるなぁ、切ないなぁ、お母さん早く見つかるといいね」って思ってたら、昼過ぎまでずっと鳴いていて、上司と同僚が確保。
でも、同僚の家にはすでに16匹猫がいるので、やむを得ず私が一旦引き取ることに。
ちょっと長毛の入ったパステルカラーのシマ猫で、しっぽをぴんと立てて、「ミャア!」と鳴く姿の愛らしさよ。
職場の事務所にいる間に次々と同僚たちの心をメロメロにしていく魔性の猫は、その毛並みがトロロコンブに似ているからと、コンブの名を拝領する。
とりあえず、猫を段ボールにいれてペットクリニックに行くと、15分前に受付終了していたとのことで、「そこをなんとか。うちにも3匹いるのでこのまま持って帰れないんです」とごねてたら、うしろから、
「あの、その子うちが預かりましょうか」との声が。
なんと、愛護団体を立ち上げたばかりの代表さんが、預かりを申し出てくれた、神降臨⁉︎
良かった、とりあえず良かった、と、メディカルチェックをしてもらい、片目が結膜炎で腫れていたのをザブザブ洗って薬をつけてもらい、お支払いをして、さあ帰ろうとしたら、その時病院の電話が鳴って。
「さっき待合室でご一緒した犬の飼い主ですが、知り合いが猫を探しているので、連絡してもらえませんか?」とのこと。え?また神降臨⁉︎
そののち、猫を探しているご夫婦に猫を合わせることができて。旦那さんは気に入った様子なのだけど、片目が腫れてるのとメスなので、奥様が即断できず。
とりあえずは保護団体さんにお預けして、あー、避妊手術の費用で躊躇するなら今回はご縁がないかなぁ〜なんて考えていて。
でも、昨日預けた時のタオルを取りに保護団体さんに伺ったら、まあ、目も腫れが引いて可愛くなっていて、これならいくらでも貰い手がつくなと。
昼には昨日のご夫婦も見にこられて、好感触だったとのことで。だめでもきっと、他に縁があるよね、うんうん。
て思っていたら、ご夫婦の旦那さんから「譲渡の方向で考えています」とのメールが!
すごい!この子、すごい奇跡をもってる!
奇跡の猫や!
こんなにスムーズに保護から譲渡に行った子は見たことない!個人的にも、保護してから一度も我が家に滞在もせずに、飼い主まで決まるなんて!
って感動しながら帰宅する途中のコンビニで、一番気になっていた教え子に三年ぶりに会えたのが、私としては最大の奇跡で。
すごい!コンブ(仮)、奇跡の猫や!
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