お遍路ころばしの鶴林寺、太龍寺
お遍路ころばしと呼ばれる徳島県の歩き遍路の難所に、行きました。
この日は、麓から鶴林寺へ480m登り、同じくらい下りて反対側の麓の集落まで行き、川を渡ってまた470m太龍寺まで登りました。
夜明け前に起きました。
宿の方に麓のコンビニまで車で送っていただき、ここで朝ごはんを食べ、昼のお弁当を買い、出発しました。
徳島県名産のすだちの畑の中をゆっくり登り始めます。
ずっと、このコンクリートの丸太で道が整備されていましたが、早く登る歩き遍路の方には、歩幅が合わないで、疲れると、一部の方には不評のようです。
昔に立てられた、お寺までの距離を示す丁石です。
一丁は約109m
暑くてしんどかったので、だんだん数字が減っていくのは励みになりました。
途中の見晴らしがいいところから、山の反対側のこれから行く方向が見えました。
(この場所を細い線に見える橋の上から3時間後、見ることができました)
黄色い矢印がこれから渡る橋、白い線は、21番札所への道
午後はあっちの山を登ります。
ヤッタ~
やっとこさっとこ、山門に到着しました。
山門には仁王さんではなくて、お寺の名前にちなんでツルがいらっしゃいました。
本堂の前にもツルがいらっしゃいました。
このお寺で歩きお遍路をされてらっしゃる方に2人お会いしました。
お寺に行くと、そのお寺の雰囲気、エネルギーを感じます。
それが自分にとって心地よい時もありますし、そうでない時もあります。
何がどうという理由も無く、そう感じます。
今回のお遍路さんでお参りした7つのお寺の中で、このお寺がいちばん私にとって心地良いお寺でした。
少し休憩をして、山を下りました。
この下りは楽だと思っていたのですが、実は登りよりも大変でした。
下りても下りても、麓の休憩所までの距離がなかなか減らない気がしました。
持参していたお水が切れかけていて、この自販機が次のお寺までの唯一の補給ポイントでした。
この自動販売機を見た時、ちゃんと買えるか少し不安になりましたが、お金を入れ、ボタンを押すと、「グワァボヴォン」とお水が出てました。
ホッとしました。
自動販売機は見かけで判断してはいけないと、つくづく思いました。
お昼ごはんを食べてから、山の上から見えていた橋を渡しました。
印をしたのところが、先ほどこの場所を見下ろしたところでした。
山を登り始めると、最初は、ところどころ滝のある、気持ちの良い渓流沿いの道を進みました。
モンキアゲハが、道で給水していました。
(日本で一番大きな蝶は何か?という質問の答の1つが、この蝶なのです。)
道の端っこをサワガニが歩いているのを何度か見かけました。
けい渓流沿いの道が終わると、ひたすら急な登りが始まり、一歩一歩足元を見ながらゆっくり登りました。
ついにコケることなく、無事にお寺に到着しました。
植物の手入れが行き届いたお寺で、涼し気なお花が迎えてくれました。
お参りの後、ロープウェイで下山しましたが、お寺でのんびりしすぎて時間がなくなり、ロープウェイの麓の駅からバス停まで、1.3キロを猛ダッシュすることになりました。
7時間近く山を登って下った後に走ることになるとは…
いい思い出になりました。
長い記事にお付き合いいただき、ありがとうございました。