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さくらは、ねじれている

momodaさんの記事を見て、私も桜パトロールに出かけました。

開花宣言の通り、咲き始めていました。

ところで、咲き初めの桜を見て回りながら、あることに気が付きました。さくらは、

   ねじれている

桜の樹の中で、太い何本かの幹が、ねじれているのです。

同じ方向に、雑巾を絞ったようにねじれてました。

なぜこうなるのか気になったので調べてみました。

植物には師管、道管という管が通っていることはご存知かと思います。

樹木の場合、樹皮のすぐ下に、師管、導管が通っています。

(師管は栄養を運び、道管は水を運びます)


ある時、桜の樹の大きな枝が強風などで折れると、枝からつながっていた師管も死にます。

また、工事などで大きな根が切られたときも同じで、根からつながっていた道管も死にます。

反対に生き残った師管、道管は、失われた分を取り戻そうと今まで以上にがんばり、太くなります。

つまり、死んだ枝や根につながっていた部分は凹み、残った部分が凸になるのです。

この師管、道管が、桜の場合、幹の表面近くをらせん状に通っているそうなのです。そのため、幹にねじれたような、らせん模様ができるのです。

お分かりいただけましたでしょうか。

ねじれているように見えるさくらの樹は、過去に大きな枝か根を失った樹だったのです。

お花見に行かれたとき、ねじれた樹があるかどうかも見てみてはいかがでしょうか。