マイマイカブリ
森の中で落ち葉の上を何かが歩く音がするときは、音の大きさで
大きい方から
シロハラなどの鳥>カナヘビか、ニホントカゲ>オサムシなどの昆虫
の可能性が高いです。
この日は小さな音でした。
少し先の落ち葉の溜まったところを見ると・・・
いました。
マイマイカブリです。
オサムシの仲間です。生まれて初めて会いました。
日本だけにいる虫です。
おお急ぎで歩いてましたので、10枚以上写真を撮りましたが、しっかり全身を撮れたのは、この1枚でした。
名前からわかるように、マイマイカブリは、幼虫の時も、成虫の時も、主にカタツムリを食べます。
こんなに首が長いのは、カタツムリの殻の中に頭を突っ込んて食べるためです。
オサムシの仲間はたいてい飛べません。
だから、こんなふうに、地面の上を忙しく歩いているのです。
そして、遠くまで行けないので、地域によって独自の色や大きさに進化した、いくつもの亜種があることでも有名です。(この虫のファンが多い理由です。漫画家の手塚治虫さんもその一人です。)
また、卵が昆虫の中でも最も大きいことでも知られていて、1センチくらいあります。
これは、幼虫の食べ物がカタツムリであることが影響していると言われています。
卵から生まれて、すぐカタツムリを食べるので、ある程度の大きさがないと、負けてしまうんですね。
幼虫は、一齢で1つ、二齡で1つのカタツムリを食べるだけで、サナギになるそうです。
とにかく早く大人になって、たくさんカタツムリを食べなくっちゃっ、という生き方を追求しているようです。
あんまり逃げるので捕まえたくなり、強制的にスキンシップをしました。
「わし、急いでるし。ほんまやめて」って、関西弁が聞こえてきたので、すぐ離しました。🤭
でも、あとから調べたら、これは危険な行為だと分かりました。
マイマイカブリは、驚かせると、オシリから、ぷしゅ~って匂いのある液体を噴射することがあるみたいなんです。
皆さんは、真似しないでくださいね。
最後までご覧いただきありがとうございます。