ご縁
お寺に伺っていると、御住職をはじめいろんな方の口から「ご縁」という言葉が聞かれます。
今日、御住職とお話しできたのも ご縁
秘仏の御開帳を知ったのも ご縁
そして、御本尊様にお会いできたのも ご縁
ところで
日常生活では、計画を立てていろんな用事をこなしています。
でも、それが余りに計画通りに進んでいくと、すべて自分のちからでやっているような気になってしまいます。
自分が気がついていないところで誰かが助けてくれているかもしれないし、
何かの偶然が重なって、たまたまそうなっただけかもしれないのに。
そんな時「ご縁」という言葉を聞くと、
ハッとして、
あっ、そうじゃなかったんだ、確かに自分は頑張ったけど、計画通りになったのは、ご縁があったからなんだと、リセットされる気がします。
仏教説話にあるように、所詮、私たちの営みは、仏様の大きな手の上で、仏様にやさしく見守られながら行われているだけだとするなら、
何だかそれだけで、肩に入っていたちからがフッと抜ける気もします。
さまざまなご縁に感謝し、力まずに生きられたらと思います。