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青丹よし 奈良のピラミッド

奈良市の住宅街にある階段状のピラミッド、頭塔(ずとう)に行きました。

奈良時代、767年に作られたそうですが、何のために作られたものなのかは分かりません。(仏塔らしいのですが…)

北西の角から見るとこんな感じです。屋根は石仏を雨から守るためです。

南東の角から見るとこんな感じです。

上から見るとこのようになっています(パンフレットより)
南半分を調査前の状態で残し、北半分を作られた当時の外観に復元しています。

7段になっていて、屋根のあるところに浮き彫りの石仏がいらっしゃいます。

東面第一段目中央 多宝如来の宝浄国土図

北面第一段目中央 弥勒如来と諸尊像

西面第一段目中央 蓮池に展開する阿弥陀佛浄土図

北面第一段目 右端 
 弥勒菩薩を礼拝する善財童子図

南面第一段目中央 釈迦如来と諸尊の浮彫像

南側は森を残して整備され、木々の中にこの石仏がいらっしゃいました。

東面第五段目 右側 樹下説法の浄土図

3段目、5段目、7段目にも石仏がいらっしゃいますが、見学路からは遠くて・・・(昔は登れたそうですが) 

西面第三段目中央  
 十体の化仏を伴う毘盧遮那仏

全部で22の石仏が重要文化財に指定されています。
天平時代の石仏は大変少なく貴重なものだそうで、私も初めて見ました。

石仏も、奈良だと天平時代まで遡ってしまうものがあるのを知り、驚きました。

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見学の際は近くの仲村表具店さんへ連絡されると、入り口の鍵を開けたり駐車スペースを指示してくださいます。

追記 2021年4月16日

奈良県庁の文化財保護課に問い合わせたところ、発掘調査の際の報告書のコピーを送って下さり、各石仏の詳しいお名前が分かりましたので追記しました。