人間の究極の幸せ

日本理科学工業(株)の大山泰弘会長が、ある時、禅寺の御住職から教えられた「人間の究極幸せ」とは以下の4つです。

人に愛されること
人にほめられること
人の役に立つこと
人から必要とされること

 大山泰弘著 『利他のすすめ』より

どのように思われますか?

※日本理科学工業(株)は誰でも一度は手にされたことのある、チョークの会社です。障害者雇用に大変熱心に取り組まれていて、社員の70%以上が知的障害をお持ちの方です。

私は、これを読んで、以前、老人介護施設に行った時のことを思い出しました。

老人介護施設に行かれたことの有る方ならお分かりになると思いますが、入所されているお年寄りの方たちは、何だか元気がありませんでした。というより笑顔の方がほとんどいらっしゃらないのが大変気になりました。

病気の方は入所出来ない施設なので、病気ということではありません。

また、施設では、お誕生会やカラオケ大会等、様々なリクレーションを毎日のようにしておられ、職員の方も大変親切でした。

もちろん、ご家族と離れて暮らしておられる寂しさはあると思います。

でも、それと同じか、或いはそれ以上に、お年寄りの方に大きな影響を与えていたのは、先にあげた4つの「究極の幸せ」が、現在のこういった施設では満たせない、ということなのではないかと思ったのです。

やはり人はいくつになっても、誰かの役に立ち、「ありがとう」と言われることがとても大切なのだと思います。

この本の最後には、次のような、マザー・テレサの言葉が引用されています。

この世の最大の不幸は、貧しさでも病気でもありません。
自分が誰からも必要とされないと感じることです。

皆さんはどのように思われますか?