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変わるんじゃなくて、そのままの自分に安らげればいいだけ

とても深くリラックスしたことがあります。

それは、ある方の、個人セッションを受けたときのことです。
過呼吸を促すもので、速く呼吸をするように誘導されました。
手足の先から痺れていきました。
次第に痺れが体の中心に向かって来るにつれて恐怖が湧き起こってきて、同時に意識の中に暗いトンネルが現れました。そこを進むイメージでした。

いよいよ痺れていないのが口元だけになり、恐怖が頂点に来ると、暗いトンネルを抜けて、急にぱぁと明るいところに出ました。
そこで、セッションは終わりました。

後から、インストラクターに聞くと、私の体験したのは、生まれたときの体験のやり直しなんだそうです。

その後、そのまま横になっていましたが、体が雲の上に乗っているかのように軽く、自分の体があるという感覚が消えてしまったように、深く深く心地よい感覚の中にいました。

頭の中にも一切の思考がなく白いような輝くようなものに満たされてただただ幸せでした。

そのまま、寝てしまったのですが、自分は、完全にリラックスするとこんなふうになるんだなと分かりました。

その後、その感覚は、記憶として残り、日常の心身の状態とのギャップを通じて、心と身体の緊張を教えてくれました。

これは、ある種の特殊な体験なんでしょうが、こういったものは、私を変えたりしませんでした。

記憶は次第に薄れ、いつもの私に戻っていました。

やはり、人は、自分を変えたいと望み、何度も繰り返していくことでしか、変われないのかななどと、思っていました。

ゆっくりゆっくり、知らぬ間に変わる。
それが確かな道なのかなと。

でも、自分が変わったというのは、もしかしたら、何かの影響で、本来の自分からズレていたのが、もとに戻ったことをそう思ってるんじゃないかなって、最近思うようになりました。

TO-JIBAひろみさんにマインドフルネスを教えていただくようになって、

何か、今の自分じゃない、何かを獲得したり達成したりした自分になるんじゃなくて、ありのままの自分に安らいでいられれば、それが人生のゴールなのではないかと思うようになりました。

今の自分とは違う、すてきなもうひとりの自分を、どこか遠くに見つけに行く必要はなかったようです。

メーテルリンクの青い鳥というのは、そんなお話なのかなぁと思います。