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2016年8月5日の投稿(5/5)

【無期延期します】
 
娘の高熱のため、「今、巣立ちの時 ~さようなら、笹村君。展~」は無期延期にします。

やりたかったのは、「笹村君」を隠れ蓑にした、あくまでも自分自分自分、の自己愛展でした。 笹村君、という男がどうやら元カレであるらしい、が、どんな男であるのかはさっぱりつかめない…。当時の年表と、日記を開示しようと思ってたけど、そこにも笹村君はいない。私がどう思ったか、私がなにをしたか、私がどう苦しんだか、だけ。笹村君が切り抜かれたプリクラを拡大して、笹村君の部分に顔を入れられる、つまり笹村君はいない、私だけ。 とどめに、来場者に私の当時の拡大写真を顔にあてて、私の書いた「笹村君へ」のラブレターを強制的に少しずつ朗読させて、それを繋ぎあわせて動画を作ろうと思ってました。もちろん、最後に、「ありがとう、さようなら、笹村君。」というのは私で、言い終わって昔の顔を取って、今の私が笑顔で手を振って、ウィンクなんかして終わるという、感動的な他人を巻き込んだ自己愛動画を、私の自己愛コレクションに入れるだけの、ほんま、ただの自己愛展の予定だったのです。最高…  森さんは、昨年のソンモ展(私の夫の絵やツイート3万字分や、へその緒実物、夫のクイズなどを展示)にて、 


「 ソンモ展のテーマは「父親探し」「神探し」だと思いました。ソンモ本人はいない。それなのに、ソンモの母、妻、娘、ツイートにへその緒に絵に同級生に、ソンモがこぼした灯油だけがある。エルヴィスの足跡とか、イエティのフットプリンツ、同じように、キャンバスへの書き込み結果、その痕跡としてのエクリチュールだけあって、そこにファロスが不在なんですよね。キリストの処女懐胎も同じじゃないですか。父親の痕跡はどこまでもある。けれども、絶対に到達しないし、形跡から存在を近似的に再構築せざるをえない構造になっているんです。不在の父親探しを意味なくさせられる。それこそ、皆さん既にお気づきのように、短縮した表現でいうところの生、なのかもしれませんね。」 


みたいな、もっともらしいことを考えてたみたいなんだけど、ソンモ君(夫のハンドルネーム、ちなみに今は村上龍呪)、普通に何度か来ちゃって、ツイートに関する来場者の質問に答えたり、来場者と手相を見あったり、全然不在じゃなかったの、すごい面白かったんですね。 今回こそ、笹村君笹村君言ってるのに、まったく彼のことが掴めない、訪れて得られたのは敷島祐子の自己愛だけ、まったく分からないまま赤の他人のラブレターまで朗読させられた、みたいな、狐につままれた不思議な感覚を残したかったんですね。 でも、夫は「そうだ、笹村君呼ぼうか」とか言っててですね。さすがだなと、あくまでも無意識にコンセプトクラッシャーであろうとするその姿勢。ああ、そうですよ、その、嫁が元カレの展示しようとしてるのに夫なんなの?どうなの?みたいな人は、もう置いていくからね。土曜日、家族で搬入&展示の用意しようとしてましたから。これ、ただの家族行事ですよ。

話がそれた。で、なんか早朝、前々回書いたブリーフキーホルダーの試作しちゃったんですよ。それがあまりにもしょぼくて、変なテンションだったんで、一人でゲラゲラ笑って、腹筋が攣りそうになりました。早朝、寝ぼけてる夫に見せてゲラゲラ笑いながら説明して、落ち着こうと思っても、ブフーって変な声が出ちゃって、咳き込んだりして大変でした。それで、それを作るの森さんに手伝ってもらったんですけど、しょぼい試作みせた時の森さんの表情で、呼吸できなくなって死にそうになって、森さんが白フェルトにミニブリーフの型紙うつしてるのとか見てるだけで腹筋が痛くなって、大変だったし、最近ケンカ?して森さんにムカついていたんですが、気が済みました。

おとなり3に24個置いてあるんで、これ、まさかの200円くらいで売るつもりだったけど絶対に1個も売れないので、万が一、楽しみにして間違えて来ちゃった人がいたら1個あげますから、森さんに言ってね!
 
というわけで、特に誰もそれほど期待してなかったとは思うけど、無期延期します。だいぶ白ブリーフだけで笑えたし、気が済んだから、さっさとネタばらしして空っぽにして、新しいことに脳みそ使います。
他の人の恋愛体験みたいなのも、聞こうと思っていてそれも楽しみにしてたからそれはいつかやりたいなーと思います!
じゃあね!ごめんね!バイバイ!

「あの子はこう言った、傷つくのはもう嫌だ
私はこう言った、わけがわからん、愛してる!
あの子はこう言った、君は一人で大丈夫
ずっと一緒にいたいから、しばらく一人にしておくれ
なんどもなんども、なんどもなんどもなんどもなんども
なんどもなんども、なんどもなんどもそう言った
なんどもなんども、なんどもなんどもなんどもなんども
なんどもなんども、なんどもなんどもそう言った

私はこう言った、生きてくのがもう嫌だ
あの子はこう言った、なんだか僕も疲れたよ
私はこう言った、手首を切っても死ねへんし、逃げたいのは私も一緒や
お願い一人にせんといて
なんどもなんども、なんどもなんどもなんどもなんども
なんどもなんども、なんどもなんどもそう言った
なんどもなんども、なんどもなんどもなんどもなんども
なんどもなんども、なんどもなんどもそう言った 
 
あの子はこう言った、これは二人の秘密だよ
君がいなくなったら僕は何にもできないんだろうな
傷つくのはもう嫌で、本気でバンドをやろうとか
僕にそう思わせた君をロックスターにしてあげる
なんどもなんども、なんどもなんども
なんどもなんども、なんどもなんどもなんどもなんども
なんどもなんども、なんどもなんどもそう言った
なんどもなんども、なんどもなんどもなんどもなんども
なんどもなんども、なんどもなんどもそう言った」
ミドリ 獄衣deサンバ

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