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① 2020年 令和2年になって (当日から3日目まで)

昨年は平成31年、5月から令和元年を経験。
ただ1年が過ぎた。

過ぎたはずだった

平成31年2月8日

弟が死んだ

平成4年に産まれて平成31年に死んだ。
令和も知らずにいなくなった。

急性心不全

アホかよ、25だぞ。俺は生きてるんだぞおしいだろが。

目の前で仰向けで寝てるように横になって、スマホ見ながら寝落ちしたのかと思った。

体を触った。冷たい少し硬い
もう無理だと悟った。弟が心臓マッサージしてるが、口からガスが出た。

目が充血してて、皮膚が青紫色っぽい色をしていた

死んでから時間が経ったのがわかってしまった
救急車で運ばれた。担架から両手が垂れ下がってた

弟がいた場所だけが冷たくひんやりとしていた

病院に着いて警察に何回も同じ話をした。

母親はなんで同じ話をするのかキレてた。
相棒で何度も同じ話をしなきゃいけないのがわかってるはずなのに

何時間か経って、死亡宣告を受けた

泣けなかったのは今でもおぼえてる

現実ではないと思ったからだ

それから、気が入らない。が、流されるように色々やった。

葬式をできるとこを見つけて、無理やり飯食った。
式場がほとんど埋まってた。2月だかららしい。
2月になると年寄りが多く死んでると。

次の日(2日目)、新聞に弟が載った

解剖をお願いしてたので、大きい病院で解剖した。

医者から原因はわからないと言われた。

「何を言っているんだコイツは医者だろ?」と思った。

ぽっくり病とからしく、突然死するらしい。
高校生でも最近亡くなったと言われた。

3日目、納棺師の方と一緒に手を拭いたり髪を整えたりした。

ドライアイスでガチガチに冷えきったのもあったが、人間はこんなにも固くなるのかと思った。

明日の式に向けて練習した。

続きます

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