2010年01月14日 第1話 ズレ、眠れず。

ベッドが窓際にあるせいで、カーテンの向こうで冷やされた空気がピュウピュウと私の首筋に吹きつける。ピュウピュウとやられながらウモウブトンで蓋をして体温を守る。こう眠れないと取り留めのない不毛なことを次々と熟考してしまって困る。それらは連想ゲームのように転々とせず、ただひたすらに掘り下げられていく。
私は布団と布団カバーが少しずれてしまったり、着ているスウェットがねじれて真ん中が右に寄ってしまったり、ずぼんの右足がぐるぐるねじれてなんじゃこりゃトルネードズボンか!のようになってしまったり、或いはもんぺのように膝までたくしあがってしまうともうそれが気になって気になってそわそわして眠れないような小心者であるので、布団は一枚!勿論毛布なんかは使わない、パジャマの重ね着もしたくないし出来ればいつも裸で寝たい。

寒い。

昔は冬でも裸で寝ちゃったり、勿論着てても上1枚だけだし、ズボンはすぐねじれるから嫌い絶対脱いで寝ると決めていたけど、最近はあちこちから「身体を冷やすな!」と怒られるので、着膨れしていないと非国民として罵られて村八分にされるような気がして仕方無く色々着てみることにしている。でもほんとは脱ぎたい。このスウェット。だってどうせ布団の中は暖かいし、子供みたいに足やお腹をだしっぱなしにしたりなんかもしないのに。
でも分からないなりに心配してくれる言葉に対しては善処して応えるのが正しいような気がするからなんとなくそうしている。いやほんとは、そういった助言を無視して何か不都合が起こったときに『其れ見たことか!』と言われるのが嫌だからなのだと思う。
まあどちらでもいい。今ここに書くことはただの取り留めのない思いつきで、これ以上でも以下でもない、ただの時間と思考の経過の記録だ。
ああかれこれこの日記を書き始めてから四回はズボンのねじれを直している。これだから眠れない時間というのは最悪だ。

この携帯の充電ケーブルもまた、うまくどこかにはまらなくて寝っころがって電話をいじっていると無闇に私の腕に絡み付いていたり酷いと私の首に巻き付いていたりするから困る。

そう言えば携帯電話を買い換えたいのだけど、充電器の差し込み口を側面にデザインしちゃってるメーカーってどうしようもないバカだと思う。

そんなんが理由で欲しいと思える電話が無い。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?