2011年12月17日 カッコーの巣の上で

以前からちょいちょい耳にして気になってた『カッコーの巣の上で』を観た。救いがない上に最期が唐突過ぎてなんだかびっくりしたまま終わってしまった。題材が明るくないから好みがあるとは思うけど、私には興味深く面白い映画だったので最期に走りすぎてる感じがとても残念。原作の小説があるらしいけどこの類のものは得てして本で読んだ方が面白い気がするなー。

でもジャック・ニコルソンはやっぱりすごかった。
ほんとすごい。

他の役者もとても良かったし一人一人のキャラクターも全部良かった。

17歳のカルテがこれのパクりだって一所懸命書いてる人が多かったからずっと観てみたいと思ってた映画なんだけど、『精神病院を舞台にして患者同士の交流が描かれる場面が多い』という点では類似しているけど、根幹の題材やメッセージは明らかに別じゃないかと驚いた。これだけ違う物がパクりに見えたり「カッコーを観れば17歳のカルテは観なくて良い」なんて言っちゃう人って映画見ながら何を観て考えてんのかなってちょっと笑っちゃった。

どちらもとても面白い映画でした。

暗い映画が嫌いな人は多分どちらも退屈だろうし、若い女の子に多い原因の曖昧な不安定なビョーキ(実際に病名が付くかどうかは度合いでしかないと思う)についての見識を深めたり興味のある人は17歳のカルテを観ると良いと思います。アンジェリーナ・ジョリーが演じたリサと言う役がとにかく横暴で乱暴でなんて言うか一言でいって完全にジャイアンなんだけど、昔友人が私のことを「17歳のカルテのリサのイメージ」って言った時は丁寧な悪口を言われたのかと思いました。アンジーだし多分褒めてくれたんだと思うけど。いやとても光栄なことです。でもあそこまで頭おかしくないです。

ちょっと刺激的で面白かった。

お陰で久しぶりにギルバートグレイプとかアリゾナドリームとか観たくなったね!シークレットウィンドウのループとかもいい。

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