2011年10月16日 のうばでぃのうず
ひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ…
極力丁寧に、落ち度のないように、と意識しているつもりなのに数時間を振り返って数えてみると随分と杜撰な結果になっている。意識がきちんと細部まで行き渡っていないからだ。意識していたこと、認知していたことについてはきちんと問題なくできている。問題は意識に上らない範囲だ。突き詰めて言うなら原因はその部分、人に対しての興味が薄いことか、自分のことで頭が溢れているかだろう。丁寧に立ち回っているつもりでも結局出来ているのは自分の気が向いたことだけ。意識しているのに。情けなくて、恥ずかしい。本来はこの辺りが落としどころなんだろう。ここで落とすの?でもそれは納得できる気がしない。もっと優しくありたい、もっと親切に。
しなくてもいいこと、してもいいこと、言わなくてもいいこと、言ってもいいこと、そんなものたちの間でこれ以上もうまごまごと迷いたくない。
誰かを思って、してもいいことをしない理由が私にはないから。大した人間でもないけど、誤解を畏れても仕方ない。誰かの必要なときに必要なだけ、優しい言葉をかけて丁寧に寄り添える人になりたい。無駄に蓄えた偏った知識も、変なことにだけ妙に働く頭も、みんなに全部上手く使って貰えたらそれはとても嬉しい。
犬みたいになりたい。
楽しくじゃれて暖かく寄り添って隣で丸くなって眠る犬に。よーしよしよして毎日沢山撫でられたい。近すぎることも。遠すぎることも。もー気にするのやめよう。他人の目と自分の目は同じにならないし、幾ら想像してもやっぱり自分の見えるものしか見えない。私は私の問題についてきっと誰より考えた。結果間違ってるかもしれないけど、大真面目に考えたんだ。それはとても本当のことだ。
『待つねぇ、置いてかれるのは俺も嫌だからね』
みんな平気みたいに振る舞っているから、私も平気にならないといけないんだと思ってた。みんなが余りに揺るぎないから、置いて行かれるのが嫌だなんて言っちゃいけないのかと思ってた。でも、私は置いて行かれるのが嫌だからと、待つ人であってもいいんだな。そう言ってもいいんだな。
何の関係もないどうでもいい会話の中の一言で、突然吹っ切れたんだ。
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