2008年09月19日 連綿

最近よく時間の流れについて考えます。

73歳で亡くなった祖母は、私が生まれた時まだ45歳で「おばあちゃんなんて呼ばないで!」と言っていました。髪も肩まで伸ばし、外に出るときは綺麗に着飾って。先日部屋を漁っていて見つけた祖母のアルバム。まだ20歳で可愛い水着を着てカッコいい車の前でモデルのようにポーズを決めてパンパンほっぺの生意気な笑顔で笑っていました。私より若い祖父と友人の子供を抱いて照れて写る写真も。

私はまだ大した歳でもなく何をもなし得て居ないけれど、身体が老い始めていることは既に痛感しています。多分全盛期は22歳位だったでしょう。それまでは自分が老いることなんて考えなかったし、25位までは大した実感も無かった。きっとこれからはもっともっと。

「まったくもう!親の悪口ばかり言って仕方ないなぁ…」と苦笑いしながら遊んでいた15歳のちびっこはもう22歳で、自分は大人だと威張るからきっとすごく大人なんだと思っていた26歳の過去の恋人は既に私より年下。
こうしてどんどん時を経ていくんだなぁと考えていたら、ベルトコンベアの上を流れている気がしました。
いつか死ぬ時は祖母のように時間と経験の重みを、あっさりと、しっかりと人に伝えられるといいなぁと思います。

振り返ってどんな人生だったか、それは祖母本人にしか分からないけれど。
長い時間をきっちりと生きたことを、私たちに分かるようにちゃんと見せてくれた素敵な祖母でした。

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