2011年04月15日 電源は自動的に切れます。

こうして夜中に座って居るとどうもお尻の下がゆらゆらと揺れている。目を開けていると自覚しない程度、目を閉じると頭の重みを感じながらゆらゆらと左右に振られるような。ああ、体調が悪いんだなぁ。あちこち鈍く痛いし重いし揺れるしああ嫌だなぁ。
一日中なんとなく手のかかる犬四匹を眺めたり眺めなかったりのお守りをして、四六時中ぺこを眺めて、さあこのもじゃもじゃの毛を今日も綺麗に手入れしてやらなきゃとか、お腹の調子がこんな様子だけど昨日食べたものは何だったかとか、足の上の方の筋肉がだいぶついてきたようだとか、肋骨の隙間がまだ大きすぎるなあとか、デンタルケアスプレーをどの頻度でやったら良いのかしらとか、さっきトイレに出したのは何時頃だったかしらとか、あらお水を飲んだから顔がびしょびしょだわとか、そんなことばかり考えて一日が終わる。もじゃもじゃのせいか、しょぼくれているように見えたり眠そうに見えたり怒って居るように見えたり色々。飽きないもじゃもじゃ。

本当は。
わくわくするような予定とか、どきどきするような言葉とか、心が躍るような景色とか、ほうと息をつくような感触とか、少し恰好つけて気取るような緊張感とか、きりっと胃を引き締めて思考する瞬間とか、そういうものを愛してきた筈なのだけどみんなどこかへ失くしてしまったような気がする。
そしてもう二度と得られない気も。

その代わりにただひたすら柔らかいもじゃもじゃ。
もう1ミリたりと、苛々したくない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?