2013年06月04日 としをくった。

あんまり面白い話じゃないけど。
今日、仕事帰りに買い物をしようと地元のスーパーに寄った時、私が並んでいるレジに向かいに中学の同級生だった女性が並んだことにすぐ気づいた。出身中学校にほど近いスーパーなのでなんの不思議もない出来事なんだけど、その彼女は「いつ洗濯したの?」って思う程薄汚れたシミだらけのジャージのズボンに同じ位汚いTシャツとパーカーを着て、ぼろぼろになったアカチャンホンポの買い物袋をまるで鞄代わりにに肩から下げて、不機嫌そうな顔とボサボサの髪の毛を後ろで一本に縛って、太ってお尻の大きなシルエットは中学生の時と全く変わらず、またジロリと人を睨みつける様に見るところもまるで変わらなかった。
中学の時、私毎日この人にものすごくいじめられたなぁ…。嫌なこともたくさん言われたし、体育でできないことも背が小さかったことも痩せすぎて居たことも身体が弱かったことも毎日毎時間暇さえあれば大きな声で嘲笑われていたように思う。
当時彼女が好きだった男の子に相手にされなかった腹いせに、私がその男の子たちにお金を貢いでいるなんて嘘を流してくれたお陰で、放課後職員室に呼びだされて担任に突然怒鳴られたこともあったなあ。勿論濡れ衣もいいところだし、そもそも二人きりで会話したことがないレベルだったんだけど。私が毎日毎日無意識に学校を休む言い訳を考え続けた中学時代を惨めで思い出したくもないと思うのも、わざわざ誰も知り合いの居ない遠くの高校に入学したことも私の中では決して小さなことではないけど、その原因のひとりであった彼女は33歳にしてこんなにどうでもいいただの小汚いオバサンになってしまっている。別に今更恨みつらみはないけれど私は今でもあの人の顔を見ただけで動悸がする程緊張するというのに。彼女が今幸せなのかどうかは知らない、私にはどうでもいいことだから。でもあの頃の私はまさかこんなことを想像していなかったし、まんまと彼女の気まぐれに振り回されて日々の学校生活を台無しにされて居たんだ。

小中学生の自殺のニュースを見たりする度に思う。
彼らは狭い世界に閉じ込められて生きている。

結論:大人にならないとわからないことがある。

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